ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

自遊俳句会コミュの落蝉

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
両親を茄子の牛で見送った。
故郷は風の盆を迎える。
そして実りの秋を祝う秋祭り
やがて冬の嵐と落雷が鰤を担いでくる。

近くの公園で独りの失業者がベンチで聖書を読んでいた
蝉が鳴いているものの明日には落蝉になる
交尾も果たし、命を子に伝える役目を終たのであろう
悟りを開いた蝉と明日の希望を求める人

1:落蝉や職なき人の手に聖書

生涯現役を目指している後期高齢者
体内時計は時を刻んでいる

2:迎え火にいづれ焚かれる己かな

子供に恵まれぬ親友がいる
奴が他界したら誰が供養するのか

3:魂棚に知らぬ仏も迷ひ来て

久しぶりに書斎を掃除

4:本棚の古きアルバム秋の暮

故郷の写真も色褪せていた

5:海人は海を想へり氷見の浜

6:秋の虹投網は海面掴みたり

原風景を辿りながら画筆をとりたくなった

7:塗り残す画紙に潜むや秋の波

8:飛び魚を能登の島にて秋の暮

幼年時代、爺さんが操る北前船で小樽や利尻に連れていってくれた

9:舳先には夕餉たなびく利尻山

刺身はきときとの鰤に限る
まだその季節ではない

10:月影や鰤網手繰る男の背

今の住まいは都会の千葉だが未だ自然には恵まれている

11:往くときも帰りもつきし牛膝

コメント(19)

■トムさんへ

こんにちは


1:落蝉や職なき人の手に聖書

しみじみとした句なのですが
気づきが素晴らしいのですが、落蝉という季語はありませんもまた職なき人とつきすぎるので
季語を考えましょう
例えば

秋蝉や職なき人の手に聖書



2:迎え火にいづれ焚かれる己かな

焚かれるという表現が適当でないですね。

迎え火やお迎えのくる日のあらむ


3:魂棚に知らぬ仏も迷ひ来て

知らぬ仏ではかわいそうですね

魂棚や縁なき仏おわします


4:本棚の古きアルバム秋の暮

本棚にあったと説明しないで

秋の暮古きアルバム見つけ出す


5:海人は海を想へり氷見の浜

海を想ってからどう発展するかが不足してますね。


6:秋の虹投網は海面掴みたり

秋の虹海を掴みし投網かな



7:塗り残す画紙に潜むや秋の波

塗り残すはペンキ塗りみたいです
画紙に潜むを具体的に望郷としますか

望郷は描き残せし秋の波


8:飛び魚を能登の島にて秋の暮

能登の島飛魚とんで秋の暮




9:舳先には夕餉たなびく利尻山

夕餉どき舳先のさきの利尻山

おじいさまの北前船で北海道まで行っていたということでやっと揚句が理解できました


10:月影や鰤網手繰る男の背

鰤網がメインですから

鰤網や手繰る男に月の影



11:往くときも帰りもつきし牛膝

前の句にありましたね。

整理しておきます。

1:秋蝉や職なき人の手に聖書

2:迎え火やお迎へのくる日のあらむ

3:魂棚に縁なき仏おはしたり

4:秋の暮古きアルバム見つけたり

5:秋の灯や海に呑まれし爺の船

6:秋の虹海を掴みし投網かな

7:望郷は描き残せし秋の波

8:能登の島飛魚とんで秋の暮

9:舳先には夕餉ただよふ秋の島

10:鰤網や手繰る男に月の影

11:里の道膝を指しあふいのこづち

=====================================
下記のように訂正しました。

5:海人は海を想へり氷見の浜
何を想うのか
また季語が無い。
⇒秋の灯や海に呑まれし爺の船

11:往くときも帰りもつきし牛膝
前の句にありましたね。
⇒ 里の道膝を指しあふいのこづち
■トムさんへ

こんにちは

秋の灯や海に呑まれし爺の船

呑まれるとなるとただ事ではないですね
秋の灯だからまさか遭難ではないとしても
船の灯りが波間に見え隠れしているということですか



里の道膝を指しあふいのこづち

膝を指しあふというのがわかったようでわからないですね
具体的にイメージしづらいです

いのこづち膝ふれあうも里の道





元の句は

爺の船遭難したる秋の佐渡

これでは説明するだけの句
穏やかな秋の灯りを眺めながら先祖が遭難した当時を回顧。
海の牙が先祖の回船3艘を沈めた。
遺族への補償に当てるために家屋敷を総て売り払った。
そのような漁村の絆の中で生まれ育った自分。

平和ボケした現代に大東亜戦争の戦禍を回顧するのに似た心境です。

凪と嵐を対比させたかった次第です。

◆今は凪ときには牙むく秋の佐渡

ではいかがでしょうか?
いのこづちは推敲してみます。

約束の場所で出逢った彼女のパンツにいのこづちの実が
こちらのズボンにも。
お互いに膝を指さしあいながら笑いあった。

君の裾我の裾にもいのこづち

これでも意味不明ですね。時間をかけてみます。
■トムさんへ

こんばんは


◆今は凪ときには牙むく秋の佐渡

悲しい記憶があったのですね。

凪なれど佐渡のあたりの鮭嵐

鮭嵐とは鮭が産卵のために遡上するころに吹く強い風です
こんな季語を使ってもいいですね。


君の裾我の裾にもいのこづち

笑いあふ君の裾にもいのこづち


笑い会うということで二人が若者であることがわかりますね。
だから君と我と云わなくても良いですね。




ひろしさん

貴重な時間を割いて、添削頂き、恐縮です。

笑いあふ君の裾にもいのこづち

雰囲気を感じる句になりました。
句は奥の深い世界ですね。
夕焼けが見えれば、明日は出漁
稲妻がみえれば、遅寝です

12:漁支度終へて遠見の秋夕焼け
■トムさんへ

こんにちは

12:漁支度終へて遠見の秋夕焼け

遠見と説明しないでもわかるように

秋夕焼漁の支度を終えにけり

夕焼けになったので明日は出漁できるということで
漁支度が終わったということですよね。
夕焼と漁支度だけで行間で語るものが多いですね
終えにけりで、ホットした心のゆとりが表現できます。



ひろしさん

季語の上5で情景が眼に浮かぶ
季語を説明することなく中7と下5
ほっとした気持ちが伝わります。

有難うございます。
そろそろ立山の峯には野分が吹く頃
花々は散り、地上部は枯れる。
室堂の近くに地獄谷があります。
中学生時代に、同行の友達が硫化水素ガスを吸い、他界しました。

13:地獄谷野分が誘ふ死出の旅

14:北前の船往くごとき鱗雲
■トムさんへ

おはようございます


13:地獄谷野分が誘ふ死出の旅

地獄谷も野分も死出の旅も想い言葉の連続ですね
例えば焼き肉食べて鰻食べて天麩羅たべるみたいですから
きついですね。
 想い言葉は一つだけにしましょう


14:北前の船往くごとき鱗雲

鰯雲と北前船を直接結びつけるのは
鰯というイメージと重なりますね
 鰯という海のイメージから離れましょう
13:地獄谷野分が誘ふ死出の旅
⇒地獄谷野分が運ぶ硫黄の香
⇒地獄谷硫黄の臭ひする紅葉

14:北前の船往くごとき鱗雲
⇒北前の船往くごとき雁の陣

15:干蛸は壷にらみつ風を舞ふ

終戦の前日に機銃を受けた弟を野辺送り
離郷しても心は原風景に住み着いております。

16:過去帳や檀寺はいま野分ごろ
■トムさんへ

こんにちは
台風ですね。千葉県は激しいのでは


■地獄谷硫黄の臭ひする紅葉

紅葉も硫黄も匂う地獄谷

上五はイントロですから重い言葉は避けたいですね。


■北前の船往くごとき雁の陣

北前船が行くのは雁の陣に似ているとすると
作者が答えを出してしまうので発展形が亡くなりますね

雁渡る北前船のゆきにけり

その景を詠むだけにして行間に思いを委ねます



■干蛸は壷にらみつ風を舞ふ

壺とは蛸壺
蛸壺をにらみ干されて風に舞ふ



16:過去帳や檀寺はいま野分ごろ

想像して俳句を詠むばあいはリアリティを大事にします
揚句では創作でもいいですから現場に入ってしまいましょう

過去帳を吹き飛ばすほど野分かな



整理しておきます。

1:秋蝉や職なき人の手に聖書

2:迎え火やお迎へのくる日のあらむ

3:魂棚に縁なき仏おはしたり

4:秋の暮古きアルバム見つけたり

5:凪なれど佐渡のあたりの鮭嵐

6:秋の虹海を掴みし投網かな

7:望郷は描き残せし秋の波

8:能登の島飛魚とんで秋の暮

9:舳先には夕餉ただよふ秋の島

10:鰤網や手繰る男に月の影

11:笑ひあふ君の裾にもいのこづち

12:漁支度終へて遠見の秋夕焼け

13:紅葉も硫黄も匂う地獄谷

14:雁渡る北前船のゆきにけり

15:蛸壺をにらみ干されて風に舞ふ

16: 過去帳を吹き飛ばすほど野分かな

落蝉はこれで完結することができました。
ひろし先生有難うございました。
■トムさんへ

おはようございます

一区切り漬けることは良いことですね。
次のテーマにトライしましょう

ログインすると、残り4件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

自遊俳句会 更新情報

自遊俳句会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング