カミソリジェットコミュの「カミジェダンス」解説の続き

いい感じで酔いも廻ってきたし、続きを書くぜ！！
ファッキン！！

9.岩と私

未発表曲。
これもボーナストラックだね。
ジャマイカと魔界村で発売するＣＤへの収録曲だったんだけどさ、入れちゃいました。
本当は「俺達のロックンロール」って題名だったんだよ。
でもね、プロのミュージシャンが同名の曲をリリースしちゃったんだ。だから、一歩引く格好になってしまったのさ。悔しいね。
ストレートすぎるロックンロールさ。これは久しぶりに４９と二人だけで作ったんだ。５秒さ。
この５秒クリエイティングは僕達ビブラート兄弟（４９とダンシング英雄）が大得意とする作曲法で、４９がなんとなく弾いたギターに対して、僕がなんとなく歌う。これを何回か繰返して曲っぽくまとめるというやり方さ。ホントなめてるよね。
でもね、こうしてちゃんと録音されるのはまれさ。そりゃあ僕達だって人並みに感性はあるからね。大体この作曲法では成功しないんだ。難しいよね、ホント。
聴いてくれればわかるはずさ。ビブラート兄弟ここにアリって勢いと同時になぜか哀愁も感じるんじゃないかな？現実ってやつさ。

10.強烈な男あらわる

所馬オーケストラからのナンバー。
凄まじくテンションの高い曲さ。
一度だけライブで披露したハズ。二度かな？
涼しげだったり、野球うまかったり、そんな俺達の憧れな男の歌さ。
この曲の収録されている「所馬オーケストラ」というアルバムは異色でね、ワザと外れた音が入っていたりするんだ、珍妙な印象を受けるだろうね。
でもね、これは４９なりの挑戦だった。
今のポップスやロックの音は、バッハやモーツァルトの活躍していた時代では、不協和音としてとらえられていたんだ。
だったら、今の時代でだって出来るはずだって４９は思ったんだね。そんな勢いを当時感じたよ。

まあ、長官を初め、それはないって散々言われたみたいだけど・・・

でもね、色々長官に言われて、その正当性は良くわかっていたハズなのに、「音なんか関係ねぇ」って４９が反論した事がある。
それは、なんと言うか、叫びだったなぁ。根底のなにか、ただ否定されて怒ったからってだけじゃないなにかが４９にあったんだろうなぁ。って思うんだ。

僕はその時、長官に賛成だったけど、怖いから黙っていたんだよ。

11.練馬で愛して

レインボーからの秀作。
これはもう素晴らしい！！の一言だよ。
是非みんな聴いて欲しいな。４９は二日くらいでつくったみたいだけど、本当に良い曲さ。
元々、４９の従兄弟がドラマーをするバンドに贈った曲だったんだ。

従兄弟（女性）が４９家に遊びに来た⇒バンドしてるって話になった⇒曲作れるって４９が言う⇒じゃあ作ってプレゼントしてよ〜って従兄弟⇒いいよ〜（４９はホンキなのだ）

これで出来上がった。
僕は従兄弟さんのバンドのライブ見に行って、この曲がこんなにうまい人達に歌われるんだ〜。最高じゃないのさ〜。って、思ったんだけど・・・・

歌ってくれなかったんだよね〜、従兄弟さんのバンド。
なんかビックリしちゃったんだろうなーって思う。まさか４９が本当に曲を作ってくるとは思わなかったんだろうね。
でもできちゃったし、・・んじゃカミジェでやるかぁ〜ってことになったんだよ

デュエットさ。長官と、ゲストボーカルに「帝釈天」（女性）を迎えて、録音したんだ。

二人はいつも豊島園にいくんだ。
初めてのデートも、マンネリを感じたときも。
そんな二人の間にはいつも石神井川が流れていて、そして二人はいつだって光が丘よりも輝いているのさ。

ボーカルがどちらもちょっとウザい感じがするのも、味なんだぜ。

12.破裂

ASKGからのナンバー。
ロック・オペラだね。
戦場でのヒトコマさ。
どうしようもなく追い詰められた部隊の、悲しい物語さ。

「お前は足が速いじゃないか・・！！」

この隊長の一言は、泣けるぜ。
その後、死してからも、仲間の亡霊が主人公を助ける。

「生きろ！！！」

と。

野菊の墓はまだ遠い・・そんな思いの込められた、傑作さ。

緊張感あふれるギタープレイ。長官はＢＺを意識して弾いたそうだよ。見事さ。

破裂って、やろうと思っても普通できないけどね。

13.セイヤ村物語 Live06 at 東京

ライブナンバー。
セイヤ村生まれの男女の恋の行く末を歌う、ロック演歌さ。
ダンナが死んで、故郷のセイヤ海に身を投げる、悲しい女のはなしさ。
なんでセイヤなのかってのはみんな疑問に思うところだろうから、ここで説明しておくね。

帝釈天(女性)が収めていた村が、セイヤ村なんだ。
それはSHE SAID SHE SAID って言う、芝居のオープニングに出てくるのさ。
僕達は、いつかあの村の感じを歌にしたいって思ってた。ちなみに、セイヤ村にはアドリブプロトタイプバージョンもあったんだよ。録音してないから、誰も覚えてないけど。

この歌は、歌詞は４９が頭をひねって考えたけど、演奏そのものは「５秒クリエイティング」だったんだよ。
以外と昔の曲だからね。
４９が弾くギターと、僕の歌うボーカルを同時に録音しなきゃいけなかったから、僕はしゃがんで、４９の弾くギターの間近まで近づいて、歌ったんだ。
なんだかそれも、今となってはセイヤ村らしいかなって思うよ。

14.週末ミステリー1997

未収録曲。
僕と４９が高校を卒業する時に、世話になった同輩のみんなに無理やりコーラスをやらせた、カミジェ前期までの代表曲さ。
まー、みんな色々エネルギーにあふれているね。
この曲に関しては、僕らもすごく思いいれが強いので、いつかしっかりした形で録り直すよ。ホーンセクションを入れて録りなおすよ。
と、十年近く言い続けているよ。

音は本当にヒドイんだけど、原点に近いものだから、あえて収録したって感じかな。

15.ディスコで会えたら

ASKGからのナンバー。
ゆったりとしたテクノさ。
これは４９にしか歌えないんだろうな。そう思うよ。
ここまで聴いてくれて有難うって思いを込めて、子守唄代わりにでも聴いて欲しいな。

結構前の曲なんだけど、意外とメンバー間でも受けがいいんだ。みんなもまったり聴いて欲しいな。こういうなんというか「流れていく曲」っていうのに、ヤツのボーカルは特に合うね。


さて、１５曲紹介しちゃった。
良かったらみんな聴いて欲しいな。
僕達はちゃんと歌詞カードがないから、良く聞き取れなくて、わからなかったりすることがあると思うんだ。
でも、カミジェの価値のその多くは、実は歌詞だなって最近思うんだ。僕はね。
だから、もし何を言ってるのかわかんない時があったら、遠慮なく聞いてね


なんて、えらそうに言っちゃいましたけど、本当は聴いてくれるだけで十分です。
聴いてくれる人がいるってだけで、ライブしたり、曲作ったりっていう力になります。

　聴いてくれたり、関わってくれたりしているみんな、
　ありがたきしあわせ。

これからも、カミソリジェットをよろしくです。