バーチャル・ゴルフ教室コミュの意識レベル

ゴルフに対する意識の違いは様々です。
練習場に彼氏と一緒に来て、ハイヒールとスカートで球を打っている若い女性などは
ゲームセンターで遊ぶ感覚で来ていることが分かります。

かと思うと家族ごと地方に引っ越して
ゴルフの名門でトッププロを目指す若者もいます。

意識のレベルで思考や行動が変わります。
ゴルフに対する考え方や価値観などで
全てが決まってしまうのではないでしょうか。

アメリカ時代に同じ練習場で知り合った練習仲間がある日突然
「俺、プロを目指すからカリフォルニアに引っ越すことにした！」
と言って引っ越して行きました。
年も若く、独身の彼はそういう選択肢がありました。

ジャック・ニクラウスはオハイオ州からフロリダに引っ越して
プロを目指したそうです。
人生を掛けた戦いがその時点で始まっていたのだと思います。

ゴルフに限らず、武道にしてもスポーツにしても
技を磨くことに関しては知識だけで解決できるものではありません。

それはスイングという動きが頭で分かったとしても
それを体で再現し、定着させ、安定させるまでに
何度でも崩れ、忘れ、癖がでてきての修正が必要だからです。

学校の勉強であれば、一度知った知識はそのまま忘れなければ
試験で合格という点数で結果がでるのですが
こと技に関しては知識レベルではまだまだ最初の難関を通過したに過ぎません。

しかしながら、同じ意識で知識だけでゴルフも上手くなれると
勘違いをしている人が非常に多いことに驚かされます。

幼少の頃から野球で甲子園を目指していたとか
体操競技で五輪を目指していたなどと
技を磨くプロセスを知っている人がゴルフを始めた時には
単純な基礎練習やドリルをやらされても当たり前の事として素直にやるのですが
そうでない人の多くは基礎練習を軽視しがちです。

わずか１秒半のスイングはあたかもドッジボールや自転車の運転かのように
１０年も２０年も掛けて習得するものではないという意識の人が多いと思います。

ところが、ゴルフは意識のレベルによってはいくらでも遠回りし
４０年経験しても平均１００を切れない人がたくさんいます。

ゴルフがどれだけ難しいことか・・ということを知るだけで
この意識のレベルが相当変わるものです。

意識が変われば思考が変わり、そして行動が変わります。
知識レベルでは習得できないと分かった人はつぎの段階に進みます。

ゴルフは基本動作ができているかの確認や
崩れた時に修正してくれる人がいないと
いつしかほど遠い動きをしていることに数年間も気がつかないものです。

人生はそう長くはありません。
できるだけ遠回りをせずに最短でいろいろな技を習得し
それを定着させて安定させることが大切です。

ゴルフに必要な技とは飛距離や高さによって打ち方が１０種類ほどあります。
状況に応じての打ち方をマスターしてほぼ９９％の対応ができます。

さらに、一定のリズム、一定のテンポ、そして一定の力で何万回もスイングできるか・・
緊張したり焦っていたりした重圧の中でそれが本当にできるかどうか・・
微妙なライや風などの環境の影響まで計算してピンポイントで何度も打てるかどうか・・

これだけの技の精度を上げて行くには何十年も掛かります。
宮大工や工芸品などの熟練された技と同様に相当な覚悟が必要です。

まずは正しい知識、スイングに関する物理的な効率の良い基本動作を知り
それを自分の体に再現させる訓練が必要です。

その基本知識の数は１００を超えます。
体の各部位、時間的な位置での動作の変化など
肩や足などのそれぞれの部位をどのように動かすか
方向や力の入れ具合などをまずは頭にしっかりと入れて覚え
何度でも同じことができるように反復練習が必要になります。

そして、全てのバランス良い動きが出来上がっても
そこからの練習が延々と続きます。

ある日突然右手の動きを忘れる・・
ということがあります。
トップの位置が分からなくなった・・
などという片手シングルの方もおられました。

忘れる、勘違いして違うことをやる、癖がでて崩れる
知らないうちに違う動きになっている、などの乱れが起こります。

最初の３年間はこれに悩まされます。
新しい動きは最初の１年間はいつ崩れてもおかしくありません。
プロはこれを毎日修正してもらうためにコーチを雇っています。

そして、３年間の修正の繰り返しによってほぼ固まって
正しく行った人はその動きが定着し安定ます。
ただ、その間に違う動きが入ってそれが癖となると
今度はそれを抜くのに何年も掛かることがあります。

ゴルフの難しさが分かった人は最初からプロと同じ意識で
同じ練習をすれば３年でプロの資格を取れるレベルになる可能性があります。

ただ、基本動作も分からず、分かっても自分の体でその動きができず
できたとしても崩れたり癖がでてどんどん理想と遠ざかってしまう人がほとんどです。

ゴルフは奥が深いといわれるのはこのことです。
練習をすると当たらなくなるという人も沢山いますが
１００ポイントの一つが崩れてもまともに当たらなくなることがあります。

何をどう習得するか・・

これでゴルフ人生に雲泥の差がでます。
４０年で１００が切れないか、それとも３年でプロの資格が取れるか・・
これは全て意識レベルによって決定されることではないでしょうか。

コメント(4)

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[1] mixiユーザー 06月12日 08:15

アキラさんの話は、凄く分かりやすく解説してくれるので納得しながら読ませてもらいました。

ゴルフはラウンドする度にスコアが違うので楽しいってば楽しいけど、上手くなればなるほど課題も沢山出て、ホントに奥が深いスポーツだなぁ～って思います。

身体に覚えさせ定着してスイング安定するまで、私は時間かからなかったです。これは若い時にソフトボールをやっていたので下半身も強かったからなのかもしれません。私は父にゴルフを教えてもらい、高校に入ってゴルフ部に入部。当時は下手でも入部出来たので３年間しっかりトレーニング＆練習を頑張ってこれたから今があるんだと思ってます。

『ゴルフしているときは『女』を捨てて『男』になる！』この意識ってどうですか？

練習場に行けない時や家にいるときは、『肩のストレッチ』『腰の入れながらの下半身の動かし方』この大事な基本動作をチェックしながら家事してる間に『ながら』トレーニングしてます。特に『下半身』は下の子供（小３で男の子、体重３０㌔）をオンブして絶対ブレない様にジェットコースター並に振り回してます

[2] mixiユーザー 06月12日 10:19

>>[1] ☆Aquamarin☆さん

やはり独学ではなく、しっかりと教えてもらっていることだけで
出発点が高いんですね。

しかも、ソフトボールで基礎体力を付け、甘えが許されない環境に居たことも
本当にためになっていると思います。

ゴルフしている時は確かに女を捨てることって大切だと思います。
余計なことは一切捨てて、ゴルフだけに集中することで
よりメンタル的なコントロールが可能になるからです。

息子さん振り回したりすることで
日常の生活でトレーニングができていますね。
その姿勢がとても大切だと思います。

[3] mixiユーザー 09月12日 08:40

ゴルフ人生は選択しが多く、迷いや悩みが多々あります。
なぜ多いのでしょうか？

それは目標が低いからです。
目指すところが低いと、あらゆる方法でもそこに行けます。
ところが、高い目標であれば
ベストな方法で毎日精進するしかありません。
選択肢は少なくなり、迷っている余裕がなくなります。

世界のメジャー大会で優勝する夢を持っているのに
ゴルフ中級の父親に習っていたのでは無理があります。

目標レベルに応じて、意識レベルも上げなければなりません。
目指している夢に対して、それ相当の意識を持ち
それを達成するための道を切り開き、努力することが大切です。

[4] mixiユーザー 11月18日 09:03

ゴルフは精度が要求されます。
ところが、初心者はいい加減な練習やアバウトな考え方で
精度を上げる練習をしません。

まず、基礎練習をしないことがあります。
軌道を安定される練習、軸をブレさせない練習
基本動作や緩みを取ることなど
スイングにおいて重要な課題が山積みになっています。

ところが、やたらとフルスイングで球を打ちたがるのが初心者です。
どうすれば当たるのかも分からずに、ヤミクモに振って
偶然当たっていることで満足しています。

そして次の段階になると、どうすれば良いかが分かっても
その通りに動けないので当たらず、思考錯誤します。

打法に迷い、動きに迷い、スイング理論に迷って彷徨い
理想の動きの定着もしないままコロコロと打ち方が変わって
いつまでたっても安定しないのです。

基礎練習や定着練習、精度を上げる練習などはつまらないかも知れません。
しかし、バシバシDRをマンぶりするだけでは決して上手くはなりません。
毎日５００球打てば上手くなるという人もいますが
それは人それぞれです。

遠回りをしてもいつかは定着しますので
沢山打って、３年も同じフォームで打ち続ければ安定はするでしょう。
しかし、癖球や飛距離のないへっぴり腰で安定しているのかも知れません。

ゴルフは職人芸です。
毎日同じことを繰り返すことでしか定着はありません。
それが基礎練習です。

ｍｍ単位で各部位の動きを安定させ
タイミングを合わせて修正を重ねることで
はじめてショットが安定します。

同じ動きをできるだけ多くすること、そして違う動きはしないこと、
崩れたらすぐに治すことや、正確性を追求することなど
思考錯誤している暇はありません。

真剣な人ほど、やる気のある人ほど、そして
ゴルフの難しさを知っている人ほどつまらない、そして退屈な
基礎練習に身が入るものです。

地道な努力なしで、ゴルフは決して上には行けません。
偶然良いスコアが出るのでもなければ
自然に上手くなると思っているゴルファーは
かなりの遠回りをしているのだといえるでしょう。

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