1. You Can't Do That
ジョンによれば「ウィルスン・ピケットを意識した」曲らしい。
確かに少し黒っぽい気がする。そういうジョンのソウルが多くの人を
捉える要因なのかもしれない、特にここ数年では。
「ジョンのベスト」に挙げる人も少なくない名曲、名唱の一つ。
ミドル・エイトでのコーラス・ワークも見事にキマっている。
僕の中でもザ・ビートルズのベスト20に必ず入る名品。
2. Things We Said Today
このアルバムではポール主導の曲が少ない。それだけジョンの勢いが
すごかった証だろう。そんな中できらっと光るポールの曲。
決して派手ではないマイナー調の曲だが、
のちの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」でも見せる
ポールのクールさが全編を漂っている。
もっと評価されてもよい曲の一つじゃないだろうか。
3. I Should Have Known Better
覚えやすい軽快なメロディ、効果的なハープ、全編を貫く楽しさ。
曲のレヴェルとしてもかなり高いものだし、ザ・ビーチ・ボーイズによる
素晴らしい(アンプラグド・)カヴァーでも証明される親しみやすさが
この曲の最大の魅力。
バンドで演奏(意外とこの雰囲気を出すのは難しい)しても、
みんなで唄っても楽しさを満喫できる名曲。