旅行台湾ただいまコミュの2011年台湾国際蘭展

「２０１１年台湾国際蘭展」が、台北で現在開催中の「台北国際花卉博覧会（以下、台北花博）」円山公園エリア内にある争艶館と、台南の「台湾蘭花生物科学技術園区（Taiwan Orchid Plantation）」で開催され、このことは台湾の蘭産業が世界の蘭業界および蘭花の芸術をリードしていることを十分に示すものである。

　今回の台湾国際蘭展は、２月２６日より台北花博の争艶館で先に開催し、３月５日から台南の「台湾蘭花生物科学技術園区」で開催するもので、毎年開催されている同展の中で、今回は最もバラエティに富んだ展示内容が用意されている。

●台北花博の争艶館

　台北花博の争艶館で開催される台北国際蘭展は、蘭の花と芸術・文化の結びつきを強調したもので、台湾の蘭と観光産業のセールスを主体としたものとなっている。同展は２つの展示エリアに分けられ、展示期間もそれぞれ異なり、B展エリアは２月２６日～３月７日、３月１１日～３月２０日の２段階に分け、「百花争鳴・蘭花宴」をテーマに、蘭の優秀な生産者により各作品が出展される。また、今回は珍しい貴重な蘭も展示予定である。もう一方のA展エリアは、３月５日～同１４日に「百年の風華・蘭花源記（源流）」をテーマとしたディスプレイを行う。

●台南「台湾蘭花生物科学技術園区」開催の「２０１１年台湾国際蘭展」は世界３大蘭展の１つ

　これまでに連続７年にわたり、台湾国際蘭展を開催してきた「台湾蘭花生物科技園区」では、今年も３月５日～同１４日の会期で「２０１１台湾国際蘭展」を開催する。同展は、「世紀蘭饗（世紀の蘭の饗宴）」をテーマに、台湾の蘭産業が世界に誇るその実力と専門性を十分に示すものである。会場では、「蘭蕙館」「競豔（艶）館」「風華館」「夢想館」といった４つの展示パビリオンが計画されており、育種の成果、バイオ技術、蘭の花の大型ディスプレイ、蘭の花の工芸などの展示により、台湾の蘭産業がこれまでに積み重ねてきた豊富なパワーを示すものである。とりわけ「競艶館」では、例年の国際コンテストで受賞した作品が集合し展示され、近年、台湾が育成してきた蘭の世界の流行を牽引する傾向を回顧し鑑賞することができる。

●国際蘭展で貿易交流の促進および輸出市場の開拓と拡大を図る

　「台湾蘭花生物科技園区」では、同展開催期間中に国際蘭花シンポジウムも同時開催する。さらには、「国際商業ラン栽培者協会（ICOGO）」に要請し、ICOGOの年次総会も台湾で開催される予定であり、これにより国際的な蘭のセールス戦略を分かち合うことができる。「中華民国対外貿易発展協会」は、同展開催期間中、商談会および輸出商品の発表会を開催する予定であり、海外のバイヤーを台湾に招き、商談会を行うと共に生産品の技術交流および紹介の機会を増やすことなども予定している。同展は毎年蘭産業のために、ビジネスチャンスと国際協力の機会を創出しており、２０１０年の同展には、３２カ国から訪問者があり、３～５年内に５５億元（約１５０億円）の受注創出が見込め、台湾の蘭産業の発展にとり同展の功績は欠くことのできないものとなっている。

「２０１１年台湾国際蘭展」台南会場　　ウェブサイト　
　　http://www.tios.com.tw/

「台湾蘭花生物科学技術園区」ウェブサイト
　　http://top.tainan.gov.tw/