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英国古代遺跡研究会コミュの【妖精神話と小人の国】

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 神話や伝説は、世界中の人々が住んでいる地域に残されているが、古代ケルト族の暮らしていたと思われる生活圏に、数多くの妖精神話、巨人伝説、妖精伝説や民話が残されている。
 
 北欧の中世を舞台とした映画などや、サーカス興行などに小人の人達が出演している。現在では少数民族となっているように思うが、太古の昔より世界中に小人の国も存在していたと私は信じている。

 妖精は北欧神話に出てくる。スカンジナビア人と呼ばれている今のスウェーデン、デンマーク、ノルウェー、アイスランドの国々に住んでいた民族の神話や伝説は二冊の書物に書き収められている。

 霧の世界や光の世界、そこには雲から生まれた巨人の一族が住んでいた。神が現れ巨人族の娘と結婚してオーディンと二人の兄弟を生んだと神話は伝えている。
 オーディンは天に太陽と月を置いて、昼と夜、季節の四季を定めた。太陽が輝き、地上には植物が繁った。人間が一人の居ない事に気が付いた神々は、トネリコの樹を取り、それから一人の男を作った。ハンノ樹から女を作った。オーディンは彼らに生命と霊魂を与えた。この二人が人類の宗祖となった。

 私が興味を持つ北欧の古代文字、ルーン文字と言われる物もオーディンが作ったと言われている。ルーン文字にも不思議な魅力が感じられるが、私の興味を大いに刺激するのは占いの方で、【ルーン】と言われる林檎の樹の木片や小石にルーン文字を刻んで、其れにより運命や未来を占う、北欧のスカンジナビア人に太古の時代より現代に伝えられる占術の一つだ。

 タロトッと占いと共にルーン占いは、摩訶不思議な二つの占術で、私は虜になっている。ちなみにタロット占いは25年のキャリアがあり、タロット収集家でもある。タロツトは30種類以上所有。遺跡とは余り関係ありませんが、ガラクタはじめ収集趣味があるのです。

 北欧神話の舞台は神々と巨人族の世界だが、この神話の中で神々より劣るけれど、偉大な力を持つ階級の事が書かれている。其れは妖精の棲む世界の事だ。

 妖精の世界は精霊の世界らしい。二つの妖精世界があるらしく、白い妖精が棲む光の妖精は太陽よりも素晴らしい非常に美しい世界だと言う。光を愛するこの妖精はかわいい子供たちの姿として現れる。光りの国の妖精世界は太陽が管理していて、太陽神の庇護の下妖精たちはいつも遊び戯れていた。

 一方、黒い精霊が棲む世界、夜の妖精の世界は別な物だった。夜の妖精は太陽の光を一番恐ろしい敵として、スカンジナビア人の神話世界を書き記した【エッダの書】に書かれている。夜の妖精は太陽に光の無い、夜にしか現れないと書かれている。その理由は夜の妖精は太陽の光りを少しでも浴びると、忽ち石に変えられてしまうと言われている。
 夜の妖精は洞窟や岩の裂け目、地下の闇の世界を棲家としていた。太陽が沈み闇の世界が訪れると夜の妖精の世界と変わる。黒い精霊の出所は如何わしいと言われているが、神々から人間の身体と知恵を与えられたと言う。
 
 夜の妖精は自然の神秘力や彼らが彫って解釈を加えたルーン文字には特別の知識をもっていた。彼らは細工の名手で、金属や樹で様々な細工をした。中でも有名なのはトールの槌と太陽の神に与えた船で、スキドラドニルと言われている。

 何か、この夜の妖精神話には感じないだろうか?
 神話や伝説の底に潜む真実が、垣間見える様に感じるのは私だけだろうか?
光の妖精は神々の世界で幻想世界の世界、一方は夜の妖精世界は人間世界の話のような気がしてならない。ルーン文字の知識にしろ、細工の名手と言う芸術的な文様と技術と言い、太陽に光を浴びると人間を石に変えることなど、私には中世のキリスト教の布教を見る思いだ。
 朝まで踊り遊ぶ男女が朝日を浴びて石に変えられる。    この様な民話や言い伝えは、巨石建造物の周りに多い。
 この伝説の原点はこの妖精神話から来ていると思われる。

 光と影、光が善で、闇は悪という考えは誰かの意思を感じる。これは人々を意のままに操りたいとの、神々の代理と言う人々の欲望が感じられる。神話は神々を擬人化して、人間に神を崇拝させる為の、教科書で、権力者のような人々を神聖化する為の神話と言う事が出来るのではなかろうか?
 人間は神々に及ばないのだから敬いなさい!と言う意思が感じられる。

 私は光より闇の世界に魅せられている。
 光りある処に闇がある。子供の頃、夢中になって読み漁った白土三平氏が書いた漫画の【サスケ】忍者の世界だ。
 幻の世界、虚構の世界、非情の掟、闇の世界で繰り広げられる人間の作り出すもう一つの別の顔。其処には確かに人間の生き方に反した世界がある。
 夜の世界は禁断の魅惑の世界に満ち溢れている。
 名誉欲、欲望、快楽、飲酒、全て神々が戒めている物だが、人間は心の中に閉じ込めている感情だ。其処には神々の教えが浸透している事を物語る。名誉欲、欲望、快楽、飲酒、別に悪い事ではない。権力者と言われる人達が日常当たり前としている事である。他人に迷惑を掛けない限りにおいて問題は無い訳だ。

 私は闇の世界の魔力に負けて夜の世界で生きている。
 水商売は夜の世界だ。夜の闇に包まれて仕事している時、現実の世界か虚構の世界か判らなく時があるが、夜明け前のひと時は太陽の光を少しでも浴びれば妖精のように石にはなら無いけれど、闇に生きる人間にとって朝日は、虚構の世界から現実の世界に引き戻される時だ。

 闇に生きる水商売の人間は自分の仕事に誇りと自信を持って、人々にささやかな幸せを与えていると思っているのだが、自分の心の中に幼き日の頃の教育や躾が染み付いて、お天道様に申し訳ない!と言う気持ちがどこかに残っている。其の為に闇の世界に生きている事に何処か後ろめたい気持ちが棲み食っている。
 夜明けの朝日を避けて妖精のように夢の世界に入り込む時、目覚めまでの幾ばくかの心の安らぎを覚えて眠りを貪る。
今宵の闇の世界に備えて・・・・

 話が脱線したが、小人の世界はあるのだろうか?
 在るらしいと言う話が日本に在ると言う。
 名前くらいは聞いた事がある人も多いと思う。其の名前は【コロポックル】と言う。アイヌ民族の口碑伝説に出てくる人達だ。アイヌ語で「蕗のした下の人」という意味を持ち、背の低い人達で竪穴に蕗の葉を屋根にした家に住み暮らしていた。
 
 この話を言い出した人は現在の東京大学人類学の教授、坪井正五郎と言う明治時代の学者だ。坪井教授の説によるとコロポックルが繁栄したのは3000年前だといっている。

 北方に移動していったコロポックルは現在グリーンランドに住むエスキモーと容貌、風俗で似ている点が多いと言う。
 このコロポックルの伝説はスカンジナビア人の口碑伝説が反対にアイヌ人に伝えられた物語ではあるまいか?

 私の提唱しているアフリカ大陸で誕生した人類は、食物を求めて新天地に旅立った。中東の肥沃な三日月地帯辺りで、人々の進路が二つに別れヨーロッパと中央アジアへと人々の流れが二分する。西はブリテン諸島、東は日本列島と北方シベリアを北東に進みベーリング海峡を渡り北アメリカ大陸に辿り着き、北米大陸を南下して、南米大陸を通りアルゼンチンの喜望峰の岬までモンゴロイドの旅は続いた。

 太古の昔より北欧と中央アジア、そして後にシルクロードと名付けられる古道は太古の昔より存在していたと思われる。
 北海道のコロポックルが北欧に辿り着くのであれば、スカンジナビア人が北海道まで旅してきても異論は無いだろう。
東西の交流が無いとすれば古代人の民族の中には、多くの小人の国が世界中にあったと言う事も出来る。
 アマゾンのピグミ族、東南アジアの小人族、現在でも小人の国は存在している。北欧神話とアイヌ族のコロポックルの口碑伝説は其れを物語っているのかも知れない。

 スコットランドのハイランド地方に住んだピクト族と北海道に住んでいたアイヌ民族は多くの共通点を持つ。
お互い大河の辺に住み北方民族で鮭鱒文化圏を形成している。刺青、アイヌ文様とピクト文様、霊魂不滅、輪廻転生を信じる文化習慣も似ている。

 小人の国、妖精の世界、巨石文化、洋の東西にこんなに似通った不思議な国の文化圏が存在している。

 長々と勝手な自己満足とも言える素人の持論を話してしまいました。しかし、これはこれから御覧になる遺跡の基礎知識のような物と思って下さい。個々の自由な推理を働かせ、古代の巨石建造物を御覧になり、自分なりの古代浪漫の旅をお楽しみ下さい。御感想を頂ければ幸いです。

 次回からはいよいよ、遺跡めぐりの旅が始まります。
 

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