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英国古代遺跡研究会コミュの【ルイス島に上陸】

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 スコットランドの北西海岸の沖合に、ブリテン諸島、最西北端の島々がブリテン島の防波堤の様に、大西洋上に連なっている。この島々はアウター・へブリディーズ諸島と名付けられている。三つの島が南北に連なっていて、最北端に位置するルイス島が、一番大きな島でここには飛行場もある。

 エジンバラからこの島へ行くには二つの方法がある。
 簡単に言うと飛行機で行くかバスで行くかの選択である。時間がたくさんあり金が無い人は、バスを選択する事になる。バスの場合はエジンバラからインバネス、バスを乗り換えてウラプールの町へ、其処からフェリーでルイス島へ渡る、と言う文章にして二行ぐらいの物だが、実際は大変なのである。ちなみにこの一帯は鉄道が走っていない。交通手段は車か飛行機に限られて居る。
 
 この一帯はハイランドと呼ばれている地方でも、ベン・ネヴィス山(1344m)やベン・ジェラグ山等の高い山々が連なる地方で、人は余り住んで居ない。ベンとはゲール語で山の意味だ。 
  
当然、私の場合はバスにての旅だ。エジンバラ、インバネス間は高速バスで四時間二○分、インバネスでローカルバスに乗り換えて、ウラプールと言う港町までは、インバネスの町から国道A九号線、A八三五号線へと進む。遠くの山並みを見ながら、あるいは湖沿いの道をバスに揺られて約一時間二○分。
 ウラプールと言うスコットランドの北西海岸の入り江に在る、小さな港町のフェリー乗り場へやっと辿り着く、其処から更にフェリーに乗って島に渡る。
 ルイス島にはフェリーで約三時間一五分の距離である。

 非常に不便としか言い様が無く、朝一○時三○分のシティー・リンクのバスで、エジンバラを出発し、インバネスでバスを乗り換え、フェリーに乗り継ぎ、夕方の八時一○分にようやく、目的のルイス島、ストロンウェイの港町に到着する。
 合計すると片道に要する時間は、一〇時間を越える長旅なのだ。島の住民には失礼だが、何でこんな辺鄙な交通の不便な島へ行くのか?
 島を訪れる理由は、海洋自然の美しさ、夏は白夜になるし、真夜中でもゴルフが出来ると言うし、現在もゲール語が話されて居て、古代からの固有の文化が残って居る。と理由は人其々である。
 私の場合は、ここに世界的に有名な古代遺跡があるからだ。
世界中からたくさんの考古学者や、先史時代研究家が何度となく訪れて来て居る筈だ。こんな最果ての地に飛行場があるのだから。
 オークニー諸島、シェットランド諸島、ルイス島、何れも世界的に有名な、先史時代の遺蹟の宝庫と言われて居る所だ。
古代巨石文化を研究している人なら、多分一度はこの遺跡を必ず訪れて居るはずだ。訪れたいと切望している考古学愛好家も多いと思う。

 紀元前三〇〇〇年頃から紀元前一五〇〇年頃まで、使用されたらしい巨大な古代遺跡が、現在でもたくさん残されている。カラニシィの遺跡は、草原の高台に巨石が立ち並び、ストーンサークルを中心に東西南北に、放射状に巨石のスタンディング・スートンが立ち並び、巨大な立石が独特の造形美を造っている。私が雑誌で見ただけでの写真の印象である。

 一応、私は古代のロマンを求めて、西暦二〇〇三年五月一五日の満月の夜を選んで島へ渡った。フェリーは定刻道理に島に到着した。午後の八時半を過ぎて居るのだがまだまだ明るく、中学生くらいの子供達が元気に、サッカーの試合をしていた。
予約していた民宿に着いて一安心、疲れがドット出る。
シャワーを浴びて持参のウイスキーを呑む。
 明日の遺跡見学時間は僅か二時間しかない。時間内で遺蹟を全部見られるかどうか心配だ。

 午後の十一時近くに日が暮れてきて、やっと闇が訪れていた。雲一つ無い漆黒の闇の中に満月が昇って来た。
素晴らしく美しい満月だ。空気が清い所為だと思う。其れは自然のままと言う事だと思う。
 工場も都会もかけ離れた自然の中に、人間がお邪魔していると言う姿だ。人間は自然の懐に抱かれて生きている、地球の中のいち生物に過ぎない。

 遺蹟に昇る満月の写真を取りたくて、旅行日にこの日を選んだのだが、交通が不便の為遺蹟には辿り着けず、民宿の窓から悔し紛れに美しく昇った満月を写す。
 窓から吹き込む風は、身を切る様な冷たさだった。
 もう少し金を掛けてもう一泊して、遺蹟の近くの民宿に泊るか、タクシーで駆け付けるか色々と方法はあるのだが、プロの写真家でもなし諦める事にした。
 満月の撮影は難しい。季節を選んで、しかも限られた時間しか無い場合いや、直ぐに駆け付けると言う事が出来ない処は更に、時間が限られる。全てを克服しても天気が悪ければ、其れで一月待たなければなら無い。季節は無常に過ぎて行き時期を失うと、来年と言う事になる。

 カラニィシュの遺蹟はLOHO CAENN HUABHIG に面して、東西に二キロの距離に其々の遺跡は、入り江を挟んで並んで居る。湿地帯の為に視界を遮る物は何もなく、遠くまで良く見渡せる。晴天のせいもあり、二キロ先の立石も微かに見て取れる。
 バスの運転手は島の人らしく、とても親切で小さなストーンサークルの入口で、バスを止めてくれて前方を指差し、あれがビック・サークルだと指差す先に、カラニィシュ遺蹟が微かに見える。礼を言ってバスを降りる。
 さあ!見学時間は僅かに二時間!のみ。
 帰りのバスは、遺跡を午前の十一時四〇分発のバスに乗らないと、今日中にエジンバラの家には帰れない。
 不安と期待を抱いて湿原に第一歩を踏み出す。

            16・05・2003


追伸
  長過ぎてすみません。                                                       
 デジタルカメラも復旧していなかった。
 数多くの遺跡写真は愛用の一眼レフカメラで撮った。
 広角、望遠レンズを駆使して撮影したのだが・・・・
 ネガも全て日本にある為に、皆さんには写真をお眼に掛けられない。残念です。
 何時もの通り、古代遺跡の写真はwww.stomepages.com でご覧下さい。多分ご覧になれると思います。









コメント(4)

  micks☆ さんへ

 ようこそ英国古代遺跡研究会へ!
 余り書き込みをして下さる方も居なく、寂しい思いを致しておりました。余りにもくだらない事を書いているので、あきれ返っていると思って諦めておりました。

 12月31日で満一周年です。
 会員数は現在88名、英国在住の考古学を勉強している学生さんも何人もいます。何しろ私は考古学は素人なのです。
 地道に訪れた古代遺跡の紀行文(自分ではそう思っている)を掲載いたしております。

 エジンバラ〜インバネス間でケルト文化と言えば、エジンバラ湾に面した対岸の町かな?
 ダンファーレン?とか言う町で、エジンバラが町になる前には、幾つかの小さな自冶国が集まっていた所です。
 8年ぐらい前に2度ほど訪れた町なのですが・・・
 地図も無く、記憶は定かでありません。

 エジンバラ近くには、CAIRNPAPPLE HILL と言う聖地があります。NO27で紹介いたしております。
 参照頂ければ幸いです。

 私はアイルランドの二ユーグレレンジの墳丘墓を見に、今年の6月行って来ました。
 墳丘墓内20分に見学に、シベリアから日本経由で20時間ぐらいをかけて見に行きました。

テレビでイースター島の文化と類似してると言ってましたが…。


 どんな事を言っていたのでしょうか?
 非常に興味があります。教えていただけますか?


ピクト族ってどんな民族なのですか?ケルトとは違うんですか?

 ピクト族はスコットランドのハイランド地方の先住民と思われる人達です。デザイナーの図案で、ピクト文様と言う物が在ると知り合いのデザイナーから聞いた事があります。

 厳密に言えば、ピクト族は古代ケルト族の別れた一族と言えると思われます。日本のアイヌ民族と生活習慣や文化、宗教が非常に良く似ています。
 日本では余り知る人がいないみたいですが・・・

 グランピア地方のハイランド地方の処で、ピクト族にチョツト書いています。ご参照下さい!

 余り良い説明ではありませんでしたが、これに懲りずに書き込み宜しくお願いいたします。
micks☆さんへ

<ハイランド〜オークニーやルイス島のほうの遺跡って
アイルランドのものより原始的な感じがします。


アイルランドは古来より、海道の要所です。
ケルトの影響も強い土地です。いろんな文化が融合した所為だと私は考えています。


海洋民族としては、古代フェニキァ民族が有名ですね。
それ以前にも、幻の海洋民族が居て、世界中に巨石建造物を建設したと言う話もあるが、真意の程は判りません。

石の文様は渦巻き文様ではないでしょうか?
これは日本の古墳の石棺や壁に描かれたり、彫られています。
(時代的には合いませんけど)

イースターは鳥人伝説がある所です。岩に大きな眼の、長い嘴の鳥が彫られています。

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