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幼稚園・保育園の求人・募集コミュの【mixiコラムより】 入社1か月で会社を辞めたいと思っている人の処方箋

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 4月に入社して5月の連休が明けると、早速「もう、会社辞めたい」と言い出す若者がいる。それもひとつの生き方かもしれないが、安易な気持ちで辞表を出すことは避けたほうがいい。そこで今回は、辞表を出す前に考えるべきことを記したい。どうかくれぐれも冷静に。

1.辞めたところで収入は得られるのか?

 今は入社したばかりで、会社からまだ、給与をもらっていない段階かもしれないが、手元に当面の生活費があるのか。アルバイトしたところで、新入社員の基本給、20万円前後を稼ぐのはなかなか難しい。アルバイトで得られた収入が10万円程度だとすると、おそらく生活は苦しくなるはずだ。アパートやマンションに賃貸で住んでいるのなら、なおさらだ。当たりまえの話だが、会社を辞めた後の生活をイメージした上で、辞める否かを考える必要がある。学生ではなく、社会人なのだから。

 ちなみに、多くの会社員は定年で退職するまでの間、一度や二度は会社を辞めたいと思うものだし、実際に数回、転職で会社を変わる人も多い。だが、誰しも会社を辞める時はなかなか踏ん切りがつかないものだ。収入の目途が立たないということも、その理由の1つとして挙げられる。大半の人が自分や家族の生活のために、何かしら妥協をしながら生きているものだ。ただ、こういう人生が嫌だというのなら、そもそも会社員ではなく、自営業などを選択したほうがいい。何らかの工夫をしないと、道は開かれない。

2.転職活動をする前に

「1」と重複する部分があるが、ある程度の生活資金に余裕がないと、転職活動をするにしても悪い状況に陥りがちだ。というのも、生活にゆとりがないから、収入を早く得ようという気持ちになり、会社選びも安易なものになるケースが多い。例えば、自分が全く望んでいない業界や職種にエントリーしたり、賃金や労働時間などについても希望の条件より、はるかに低い水準でも候補に入れるようになる。さらには、面接などでも、心にもないことを言って、自分を安売りをする人もいる。

 もちろん必死にならなければ、なかなか1か月そこらで辞めた人間を採用してくれる会社と巡り合うのは難しい。これは、今後、30代、40代、50代と、キャリアを積んでいってからも、同じことだ。手元にある程度の生活資金がないと、本意ではない、間違った判断をする可能性があることを心得ておきたい。そのためにも社会人になれば、貯蓄は大切だ。誤った判断によって、進路が大きく変わらないようするためにも。

3.なぜ、こんなに早く辞めるのか?

 そもそもわずか1か月で会社を辞めたいと思ったのはなぜか、それをもう一度、考えたい。1か月で会社や職場のことを正確に判断することは、できないはずだ。理由は様々だろうが、なぜ、辞めたいのか、辞めなければならないのかを、徹底的に考えるべきだ。もしかすると、自分の進みたかった希望の業界や職種ではなかったのかもしれない。つまり、根本的なところに問題があったのかもしれない。

 私のこれまでの取材経験から言わせてもらうと、よくある「会社の雰囲気が…」「上司が…」「仕事の内容が…」というのは、後からとってつけた理由である可能性が高い。本当は、そもそも業界や職種に関心があったわけではないという人に、よく出会う。彼らから最もよく聞かれるのが次のような言葉だ。

「学生時代、周囲が就職活動をするから、自分もなんとなく就活を始めて、なんとなくエントリーしたら、内定をもらってしまい、そのまま入社した。実際に入社してみると、そこには自分の想像とは全く違う世界があった。いざ、この仕事をしようと思っても、楽しくないし、苦痛しか感じない」

 何年も会社勤めをしている人に言わせると言語道断だが、事実、こういう若者は多い。就職をする上で、あまりに考え方が甘いのだ。これはきちんと反省すべきことで、それができないようだと、いつまでも同じことを繰り返す羽目になる。こうして、大切な人生の時間をロスしていくのだ。

4.とりあえず秋まで籍を置いて頑張ってみよう

 入社して1か月で会社を辞めるのは避けたほうがいい。せめて秋までは、今の会社に籍を置いてみることはできないだろうか。それでも不満や苦痛が続くようなら、辞めればいい。秋までの間、とりあえず、目の前の仕事に全力で取り組んでみる。失敗したっていい。周りから多少、遅れをとってもいい。必死に喰らいついてみよう。そうするうちに、状況は少しずつ、変わっていくかもしれないし、気持ちに変化が芽生えるかもしれない。大切なことは、その時の感情や周囲の意見に流されて、安易な選択をしないこと。キャリア形成の礎を作るこのタイミングで、選択ミスをすると、取り返しのつかない人生を過ごすになる。

 最後に。20代の時のキャリア形成は大切だ。以前、本連載で「会社員の人材としての“値打ち”は30代前半で決まる」ということを述べたが、その土台を作るのが20代だ。つまり、30代前半で飛躍するための基礎工事をコツコツとする時期だ。この時点で離脱したり、選択を見誤ったりすると、その後の10年、20年、30年、40年、ずっと大きなハンディーを負い続けることになる。転職するにしても、決して容易ではない。次の会社面接で、当然、あなたがわずか1か月で会社を辞めたことを知った瞬間、評価は下がるに違いない。

 何事も辞めたり、逃げ出したりすることは、簡単だ。だが、それがあなたの人生にとって正しい選択だといえるのか、20年後、40年後、後悔する自分の姿が頭に思い浮かぶか、じっくりと冷静に考えてほしい。

文/吉田典史

ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。著書に「封印された震災死」(世界文化社)、「震災死」「あの日、負け組社員になった…」(ダイヤモンド社)、「非正社員から正社員になる!」(光文社)、「悶える職場 あなたの職場に潜む「狂気」を抉る」(光文社)など、多数。




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