怖そうな話コミュの霧の中の老婆

俺の周りには時々不思議な出来事が起きる…




霧の濃いまだ少し薄暗い朝方…

ある日、帰宅しようと車で走っていたら家のちょっと手前の道端で老人（お婆さん）が車を止めたそうに立っていた。

その道は朝方の4:00頃ってのもあり、車は他に通っている気配はない。

何だか気になり、車を横に付けて止まってみた。すると。

老婆：「助けて下さい。」

俺 ：!!!!!!!!!!!!!??????????????????

俺：「どうしました？」

話を聞くと…
何だか夜中の1:00頃から頭痛がしているらしく、我慢できずに昨日診断に行った病院の名刺の電話番号にコールしてもつながらないらしい。そして朝まで家では待ってられず、家を出て歩きながらタクシーか何かを探して病院まで行こうとしてたらしい。

とりあえずその老婆を車の中に入れ、念の為その名刺を見せてもらい番号にコールしてみる。

繋がらねぇ…。

しかも何故か「オカケニナッタデンワバンゴウハ…」

何だその病院？？？？？（俺）

とりあえずその病院に向かう事にした。

病院に向かう道中、病院ってこんな時間に開いてないよな？って考えも頭を過ったが、とりあえず行けば開けてくれるかも？と思い向かってみる。

最悪、救急病院の場所とかを調べようか。とかあれこれ考えながらその老婆に「大丈夫ですか？もうすぐ病院に着きますからね。」等と話しかけ様子を伺ったが見た感じなんとなく大丈夫そうなので、おそらく老人なので多少過剰な心配性になってるのかなとも思ったりした。
（でも時々、少し息が荒くなったりもしてたんで少し焦った。）

そんなこんなでその脳神経病院に着いた。

老婆にとりあえず車に待っててもらい正面の入り口に行ったが。見た感じ完全にしまってる…。

病院をグルッと一周しながら全てのドアのロックを確認＆ノックして廻った。

全滅だ。

とりあえず車に戻ると、老婆が泣きながら数珠を握って拝んでる…。

どうしようかと思い、ふと看板を見ると電話番号が書いてある。

んっ！？さっきかけた名刺の番号と違う…。

ばあちゃん……………………………？？？
やっちゃたんじゃない？？？とも思ったがそれより急ごうとその番号にコールした。

プ、プルルルル…

やっぱ繋がる。

プルルルルルルルルルルルルルルルル………

ガチャッ

病：「はい。○○脳神経外科です。」

やった!!!!!!!!!!!（俺）

俺：「早朝にすみません。道端で老人の方を見つけ…開けて頂けませんか？」

病：「ちょっと待ってて下さい。」

一安心。（俺）

俺：「お婆さん。もう大丈夫だよ。今病院の人が来るって。」

婆：「……………………。」

えぇぇぇぇ…？？？？？？？？？？

焦って老婆を覗き込むと、目は開いている。（数珠で祈ってる）

よかった…。（俺）

病院の人（男性）が出て来た。

俺：「こちらの方なんですが。」

病：「……………今、先生に確認してきますんでちょっと待ってて下さい。」

俺：「はい。」

んっ？なんか今、間があったのは何だ？（俺）
とも思ったが、まぁいいか病院も開けてもらえたしと思い。
そして老婆に、

俺：「もうちょっと待ってて下さいね。今、先生に確認しにいったので。」

婆：「戻って来ないんじゃないの………」

俺：「!!!!!!!?????」

俺：「いや、大丈夫だよ。もう少し我慢しててね。」

婆：「……………………。」

俺：「……………………。」

婆：「……………………。」

俺：「……………………。!!!!?????」

先程の病院の人が戻って来た。

病：「とりあえず中で様子を見ますんでお入り下さい。」

病院の中に入る。

中に先生は居なく看護婦が一人。

話を聞くと先生は看護婦さんに見てもらえば大丈夫と言ってる様だ。

あくまで憶測だが
最初に出て来てくれた男性の人のニュアンスだとおそらく昨日の診断の時もちょっと大袈裟な老人なのかもしれない。

一安心だから自分は帰ると伝え帰ろうとしたら。
老人が良くなったらお礼をしたいから連絡先を教えてと言ってきた。

そんなつもりでは無いのでと断って来た。

あと老婆のあの名刺は何だったんだろうか？？？？？

まぁ、大した事なければいいな。
でも、悪い事をした訳じゃないので気持ちはいいかも。

そんな朝でしたwww