The Little House (ちいさいおうち)ばーじにありーばーとん作いしいももこ訳
私がちいさいときに、母からこの本をプレゼントされた時、読んでから『わたしは大きなお家がいい』と考えたものです。昨年の直木賞受賞『小さいおうち』中島京子作を本屋で見かけた時、懐かしく早速買って帰って読みました。昭和のノスタルジーが香る小説で、どこにも書かれてはいなかったけれど、バージニアのちいさいおうちを思い出しました。大人になって今私は、「ちいさいおうち」が欲しいと思います。大きいお家は掃除がたいへんなんてね。そして「ちいさいおうち」の[ちいさい]という言葉は必ずしも小さいということではないかもしれないと思ったりしています。「ちいさいおうち」の後ろに広がる丘や畑などの広い場所に建っているから小さく見えて
いるだけかもしれない。日本の住宅事情から比べると大きなお家かもしれない。天井はきっと高いだろうな。この絵本を読んでいると、「大草原のちいさなうち」ローラインガルス作も思い出します。この2冊は古き良きアメリカの香りがする本でもあります。
かいじゅうたちのいるところ
Where the wild things are モーリスセンダック作 神宮輝夫訳
モーリスセンダックは ニューヨーク州ブルックリンのゲットー生まれのポーランド系のユダヤ人。彼の生まれた1928年はミッキーマウスが誕生して、センダックはミッキーマウスの大ファンとなり、彼はデズニー映画に強く影響を受けているそうです。 『かいじゅうたちのいるところ』は優秀な絵本としてコールデコット賞を受賞して、世界的なベストセラーになっています。映画化されて昨年1月に公開されていますね。訳者の神宮輝夫さんは 児童文学の翻訳の大御所のような方です。マークトウエイン名作全集、アーサーランサム著のツバメ号とアマゾン号のシリーズ、アリソンアトリー作のサムピックおおそうどう、フィリップターナー作ハイフォースの地主屋敷、ロイドアリグザンダーのタランシリーズ等など数多くの児童文学を翻訳されています。さて。主人公のマックスが、かいじゅうたちに出会い彼らに命令する口調は多分彼のおかあさんの受け売りなんだろうな...と思わずクスリとしたくなります。こどもがいけないと言われたことをして、おこられて、納得できなくて、最後にはおかあさんは大切だとわかる過程は、読んでる親子にもきっと、こどもはこんな風に成長していくんだねと教えてくれる絵本だと思うのです。最後の『and it was still hot.』を読むと、幸せな気分になれること間違いなしです。