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ラーメンズin明治大学コミュのアリには、七百倍の重さを運べる自覚がない。

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さて、今日はなにについて書こうか。

「レンズ」にしましょう。


KKP(小林賢太郎プロデュース)四作目の「レンズ」は、KKPの中でも、最高傑作です。

混雑したカフェに一人のモダンなスーツの男が来客。彼は、テーブルの上に紙を広げ、何か熱心に書き物をしている袴に眼鏡の男に相席を求めた。メガネは無言。気にせず席に着くモダンボーイ。座るときに、何かを横のポケットから後ろのポケットへ移動。よく見ると、靴がすり減っている。しかし、手は奇麗なものだ。彼は、注文を聞きにきた店員にすぐ、ミルクティーを頼んだ。右内ポケットから残り数本の新品煙草箱を出す。上着は脱がず、帽子で暑そうにあおぐ。そして、テーブルの真ん中に置いてある壺の蓋を右手で開け、中身を確認。

「ん?」 メガネ。
「何か?」 モダン。
「ちょっと、左の内ポケットの中身を見せてくれませんか?」 メガネ。
「どうして?」 モダン。
「見せられないんですか?」 メガネ。
「かまわんが、どうして?」 モダン。

「ひょっとして、警察手帳?」 メガネ。
「!!!!!!!!!!!!」 モダン。


これが、名探偵天城茎太郎と警部駒形連二との出会いでした。



物語の舞台は大正時代の古びた図書館。ある日を境に、東側の本棚にある本が、「あれよあれよ」のうちに、何者かによって盗まれてしまった。捜査に乗り出した、本郷駒込署巡査、春日桜太は、自分では手に負えんないと悟り、本庁の第三種事件係警部、駒形連二に捜査権を移転した。

第三種事件係は、事件事故の次にあたる問題を解決する部署で、要は怪奇現象専門の部署。彼は、今回の事件を、単純な自縛霊の仕業と判断する。そこへ、持ち逃げした本をこっそり返しにきた天城茎太郎がやって来た。駒形は、彼の推理の才能を見込んで、捜査に参加するよう持ちかける。


超常現象のごとき奇妙な現象が次々と起こり、登場人物たちも半ば、夜中のテンションになっていくが、最後には見事な推理と純粋な論理的思考をもってして、事件を解決する。


ご存知かと思いますが、僕はラーメンズファンの傍ら、推理小説大好き人間という一面も持っていまして、そんな僕が、この作品を観た時の興奮の仕方といったら、できる人は想像できることでしょう。

いや、実にこの作品は、すばらしい。

小林賢太郎の脚本や演出は基本的に、無駄を極限まで排除したものが多いですが、これは最たるものと言えましょう。わずか五人の役者と一つの場面に推理小説の面白さ、謎解きの面白さをすべて詰め込んだ作品です。


観てないなら、観るべし! 持ってないなら、貸しますから!

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