中高年の登山ブームが続く中
体力の低下を認識せず
無理な計画を立てたり
天気の判断ミスや
不十分な装備をしていたりするケースが多い
【警察庁】
２０１２年に全国の山で遭難した人は２４６５人おり
前年より２６１人増えて過去最多となった。
１０年間で１．５倍に増え
４０歳以上が４人中３人の割合を占め続けている。
遭難者の内訳は
死者２４９人
行方不明者３５人
負傷者９２７人
無事救出１２５４人。
総数は１０年間で４８％増え、２０年間では３倍になった。
○全体の７５％に当たる１８３７人が４０歳以上
６０歳以上に限っても半数近い１２２７人
中高年の割合は死者・不明者でさらに高
４０歳以上が８９％（２５４人）、６０歳以上は６８％（１９４人）だった。
これらは家族や知人職場の人が捜索願を出したり近くで遭難を認識した人が
関係機関に届け出て把握されているもので
登山計画書(登山届）無しで他に知らせず登って遭難した人は単に失踪扱いです。
合わせてレジャー保険や山岳保険に加入してから
山行に望みましょう。
------------------------------------------------------------------------------------
【登山届（登山計画書）について】
「登山マナー」のひとつでもある「登山届（登山計画書）」についてご説明したいと思います。
まず、「登山届」とは、「この日に、このメンバーで、こういうルート、こういう装備で、山に入りますよ〜」
ということを記し、警察署に提出するものを言います。
単に、「入山届」といったり、「登山計画書」といったり、海外では「登山許可申請書」として
国立公園の管理事務所に申し立て「許可書を発行してもらうものあります。
余談ですが、日本においても、大台ケ原などで一部の山域は入山について規制があるところもあります
（事前の許可がないと入山できません）。
（１）登山届を提出する必要性・意義
なぜ「登山届」が必要なのでしょうか。
「登山マナーの一つだから」と言ってしまえばそれまでなのですが
その必要性についてしっかりと理解しておくとよいでしょう。おおむね下記の通りです。
�〔儀弉茲陛仍海鯔瓢澆掘△靴辰�りとした行動計画を立てるため。
一度書いた経験があればわかるものですが、しっかりとした計画がないと
「登山届」は書くことができません。
「登山計画書」とも言われているのは、このためです。
単に「登山します」というものでは足らず、「こういう計画で登山します」という記載が必要です。
そのため、登山届の作成の過程で
「やっぱりこの予定は厳しそうだな、こっちのルートを変えよう。」といった判断ができるのです。
��同行するメンバーと情報を共有するため。
最近では、インターネットから得られる情報も非常に多くなり
そのために単独で登山する人も多くなってきました。
単独で登る場合（※緊急時の対応が難しくなるため安全登山上はあまり好ましくありません。）には
この意義はあまり関係有りませんが、複数で登る場合は、非常に重要なポイントになります。
リーダー以外のメンバーが「ただリーダーに着いて行くだけ」という姿勢では
万が一はぐれた場合や、判断に迷った時に事故に発展する可能性が高くなります。
全員が「自立した登山者」であるべきであり、最低限、行動予定については、情報をしっかりと共有しましょう。
�２搬欧篌�囲に行動予定を知らせ、緊急時の捜索活動をスムーズに行うため。
登山届が出されていない場合のことを考えてみましょう。
たとえば、実家に住んでいるとして、「お父さん、明日北アルプスの槍ヶ岳に登ってくる。
明後日の夜には帰ってくるから。」と告げたとします。
ところが３日経ったても、帰ってきません。
当然、心配した家族は、警察に相談して捜索することになります。
まずはどこから入山したかを調べるため、複数ある登山口の駐車場を調べることになると思います。
また周辺の山小屋に問い合わせて宿泊記録を照会するでしょう。
しかし、「どこの登山口から入山したか」「どこに泊まる予定なのか」「どういう装備で行ったのか」
ということが分かっている場合とわからない場合では、捜索のスピードが違います。
また無駄な山域の捜索活動も誘発してしまうため、遭難救助費が多大になる恐れもあります。
そのため、捜索活動を最小限かつスピーディーに行うため、登山届は必要不可欠なものとなっています。
�ぁ峪崖拱欷院廚箸痢崚仍各蓮彜愀言�
当コミュニティーでも、山岳・レジャー保険の加入をすすめております。
実は、この「山岳保険」と「登山届」の関係性が少しあります。
山岳保険とは、一般的な傷害保険（ケガによる死亡・通院・入院などの補償）について
「救援者費用」又は「遭難捜索救助費用」、「個人損害賠償」についての
「特約」が付加された者を呼びます（一般的な呼称です）。
この「山岳保険」に加入しており、登山中に転倒しケガをしてしまった場合や
万が一滑落により死亡してしまった場合、骨折による自力での下山が困難なため
ヘリでの輸送を行った場合などは、その費用が保険金として支払われることになります。
ところが、保険金の支払いはなかなか細かいもので、例えば保険金を目当てとした「自殺」については
保険金支払事由から除外され、保険金が下りません。
さて、それではあまり登山者のいない里山に「軽装」で「単独」で入り
行方不明となり後の死亡が確認された場合、保険金は請求できるでしょうか。
おそらく保険会社であれば、「登山届は書いていましたか？」と尋ねます。
登山届がないことは、「自殺ではないのですか？」と推測できるからです。
つまり、登山届がないと保険金がおりないわけではないですが
スムーズな保険金請求のためにも、あらぬ疑いをさけるために必要である、ということになります。
（２）登山届の提出義務条例について
「登山届」について、提出しなくてもよい山がありますが、ご存知でしょうか。
それは富士山（7月と8月）です。なぜかといいますと、毎年３０万人前後の登山者がいるわけで
「多すぎて管理できないから」です。
こういった例外を除き、原則として登山届を出すことが必要です。
一方で、条例により登山届の提出が義務化されている山
（※時期や危険区域の限定あり）もありますので、知っておくとよいでしょう。
最近では、北アルプスにおいても
岐阜県が国内３例目となる登山届の提出義務化を掲げた条例を制定する動きがあります。
【登山届の提出が条例で義務化されているところ（2014年現在）】
�〃嫁聾�谷川岳遭難防止条例
www.pref.gunma.jp/s/reiki/.../341901010063000000MH_j.html
��富山県登山届条例
police.pref.toyama.jp/cms_pfile_police/.../00671756.pdf
（３）登山届の提出の方法について
先述の通り、登山届は家族、職場の同僚、同行者に提出するだけではなく
「警察署」に提出する必要があります。この提出については、下記の方法があります。
�‥仍蓋�の近くにある「登山ポスト」に提出する。
登山口によっては、登山ポストがない場合もあります。
そのため、原則的な提出方法とは言えないでしょう。
また、登山ポストがあることがわかっている場合でも
その場で書くよりも、あらかじめ書いて投函するだけにしておきましょう。
�△△蕕�じめFAXや郵送で提出する。
提出先は、登る山を管轄する警察署の地域課になります。
あらかじめインターネット等で調べておくとよいでしょう。
同じ都道府県であっても、管轄が違うことがありますので注意が必要です
（参考：群馬県https:/
��メール（インターネット）で提出する。
最近では、「登山届」の提出促進のため、メールやインターネット上から提出できる警察署も多くなりました。
また、長野県では、日本山岳ガイド協会と連携し
「コンパス」というシステムを開始していますので活用するとよいでしょう。
「ヤマレコ」も今では登山する人の間では有名な共有サイトですね。
山行記録も残せます。
http://
※下山連絡を忘れないようにしましょう！
公益社団法人日本山岳ガイド協会×コンパス
長野県以外の山の登山計画も届けられます。
http://
（４）登山届（登山計画書）のひな形・書き方
「公益社団法人日本山岳協会」作成のものを下記に添付します。
めんどくさいのか省略する人がいらっしゃいますが、
�＾貊錣帽圓�メンバーの氏名（フルネーム）
��代表者の緊急連絡先（所属山岳会があれば所属山岳会の名前だけで）
�９堝扱弉茵米�山場所、宿泊場所、下山する場所、ルート、それらの時間）
の３点は少なくとも書くようにしましょう。
登山届（登山計画書）
（公社）日本山岳協会作成の書式です。ご自由にダウンロードしてください。
tozantodoke.doc
Microsoftワード文書 [67.5 KB]
ダウンロード http://
参考サイト「山頂café〜ビギナーのための登山サークル〜」
http://
-------------------------------------------------------------------
以下に紹介するものは軽登山でも必須と思ってください。
■登山装備は決して安いものではないですが
最低限の物は揃えないと命にかかわります。
○登山靴
足首を守るための登山の必需品。登山靴も普段靴と変わらず相性が重要ですが
普段靴を履いていくよりは少々相性が悪くても登山靴の方が圧倒的に安心だと思います。
くるぶしを覆うハイカットのブーツを履きましょう。
厚手のソックスも準備しましょう。
合わせてインソールを使用すれば疲れや足の痛みが劇的に変わってきます。
○雨具（レインウエアー）
雨具という名で売っているものならば、土砂降りを除けば
雨からは守ってくれるとは思いますが
雨具の中の水蒸気を外に出す機能が付いていないと
内部が蒸れてしまって風邪を引くことになります。
最悪の場合は、低体温症になります。
外からの水は通さないけど、水蒸気は通す。
この素材を搭載している雨具は値が張ることになりますが
登山には必ず必要といって過言ではないと思います。
一番利用されてて、一般に高機能と言われているのは
ゴアテックスという素材になります。
ゴアテックスとは表記できなくても
透湿防水素材の表記のレインウエアはさほど差が無く
安価で機能的に優れています。
100均とかビニールの安い物は避けた方がよいでしょう。
中がサウナ状態で冷えると山の上は冷蔵庫の中の状態に陥ります。
このレインウエアーが有るかないかで生死を分けることが多々あります。
標高の低い夏場の市街地で気温25度以上あったとしても
山の上では気温10℃前後の所も多いです。
気軽な気分で半そでや薄着で山に行ってしまってやっぱり寒いって思っても
上に着る物が無い。
そんな時このレインウエアーがかなり効果的に体温を温存してくれます。
ウインドブレーカー代わりにもなるので天気が晴れの予報でも絶対持って行ってください。
山での遭難でお気軽な気持ちで普段着で山に行き急な雨に降られ低体温症で動けなくなり
亡くなる例が多いことを知ってください。
○リュック（バックパック）
普段用でも入れば問題はないと思います。
登山用は長時間重たい荷物を持っても疲れない設計になっているので
荷物が増えてくるとその差は歴然です。
肩や腰にかかる負担、ストレス度が違うので
体にしっかりフォールドできる物をお勧めします。
○ヘッドライト
明るい日中の登山でもいらないだろうと思う人もいるかもしれませんが
ご来光を見る人はもちろん、明るい時間帯のみに歩く人でも
もしも下山が遅くなった場合に必要なので、登山の必需品。
登山中は、両手を開ける必要性が有るので、懐中電灯ではだめです。
明かり確保は精神衛生的にも必要です。
○帽子・ハット・キャップ
陽射しや雨避けに
ゴアテックス素材の物が良いです。
軽い落石や熊に頭を撫でられた時とにも頭皮を守ります。
○グローブ
軍手でも良いような装備紹介も見ますが
富士山の場合霧や小雨（雲の中）にいることが多く
水が浸みる素材の場合そこから体温を奪われます。
指先の感覚が無くなり食事もとれなくなってしまいます。
○飲み物・水分
2リットル以上の水を用意しましょう。
喉が乾いたら飲むような状態だとすでに
熱中症に陥っている場合が有るので
登り始める前から、のどが渇く前の摂取が必要です。
○行動食・食事
登山やハイキングなど体力を使う活動では
3度の食事だけでは不十分で、食事と食事の間に行動しながら
十分にカロリーのあるものを補給しないと、途中で身体が十分に動かなくなってしまいます。
登山では、状況によっては、休まず移動しつづけなければならない状況になり
食事らしい食事の場を確保できないこともある。
そうした状況では行動食が唯一の栄養源・活力源となり、重要度が増す。
登山では、適切な携行食を十分に持っているかどうかということが
生死を分けることもしばしばである。
ひとつには、携行食を持っていないと行動力の低下を招き
遭難などの危機的な状況を招く可能性が高まるのである。
また、怪我などで動けなくなった時などは、救助してもらえるまでの間
携行食で命をつなぐことになる。
携行食はただの「補助食」と考えるのは不適切で状況によっては
生命をつなぐための唯一の重要な栄養源になる、と考える必要があるわけである。
チョコレートや飴玉が最も一般的で他にもクッキー類など、近年はゼリー飲料も。
なお、日本人はおにぎりを大昔から用いる。
○地図・ガイドブック
不安に感じたら地図で確認してください。
精神的な部分で遭難する人もいます。
△あれば重宝するもの
○スパッツ
靴の上につけるもの。雨や石が靴の中に入りづらくなります。
上の4つとは違い、付けたほうが快適になる装備で特に必須というわけではありません。
○インソール（靴の中敷き）
案外知られていないのが靴の中に入れるインソール（中敷き）の効果です。
足のアーチ（かかと-親指の付け根-小指の付け根の3点をとおる曲面）を
サポートし疲労を軽減し足裏を適切に支え姿勢の矯正してくれます。
安い登山靴でも7000円ぐらいのインソールを入れた方が
長時間の歩行や直立に対して「疲労軽減」や土踏まずの痛みなどを軽減してくれます。
インソールの選び方は、
・足のアーチを支える機構がある
・かかとにホールド感があり、靴紐しっかり締めると靴の中で足が遊ばない（多少の遊びは必要）
・足を着地させたとき、かかとにかかる衝撃を分散する機構がある
○防寒用ウェア（フリース・ダウン）
体温の低下は体力の低下につながります。
山の上では真夏でも氷点下になる場合が有り
風や標高が高くなるにつれ低体温のリスクが増えます。
持ち運びやすいコンパクトなダウンやフリースの携行をお勧めします。
○使い捨てカイロ
あると安心
夏場の平地のキャンプでも冷え対策に重宝します。
○ツェルト・エマージェンシーブランケット
緊急時のビバーク用にこぶし大の大きさの簡易テントや簡易毛布が有ります。
○携帯電話
緊急連絡用に
山に登ったら基地局を探すために携帯自ら電波を探して電池を消耗するので
必要な時以外電源は切っておいたほうがよいでしょう。
電源切ってて遭難したらGPSで位置が捕捉できないだろうと思われそうですが
1人行動をしないことが肝心です。
アマチュア無線でも良いですが
緊急通信の為の所持は目的外で違法です。
レジャーでの通信も目的外です。
○ストック（トレッキングポール）
杖です。スパッツと同様に必須装備というわけではありません。使えば楽です。
きちんと使えば下り時の膝にかかる負担が圧倒的に違います。
○トイレットペーパー
山に紙は有りません。使用後はお持ち帰りでお願いします。
○マスク
下山時は、もの凄い砂ぼこりが立ちます。
○ウェットティッシュ
水が無いのでこれでリフレッシュ
○タオル
（薄い火山性ガスの発生や低温火砕流・火山灰に襲われた時に濡らして口を覆う）
○ヘルメット
3000ｍ級の山やクサリ場がある軽登山でも携行や着用をしましょう。
○ガムテープ
使用終わりごろのを芯を抜いてつぶせばコンパクトに
1M程度を小さく巻きなおしてもいいです。
ブーツやレインウエアーが破れた場合の補修に良いです。
たまに靴底だけ山に落ちてるのを見ると
どうやって帰ったんだろうと疑問に思います。
○バンドエイド、テーピング、保険証コピーなど
万が一を考えて保健所のコピーは持って行くべきでしょう。
小さい傷は自分で処置します。
○アミノ酸・クエン酸サプリメント
登山前にはアミノ酸の摂取を
登山後半から終わり以降は乳酸が溜まるので
クエン酸の摂取を
○酸素缶
気分が楽になります。
タブレット状の食べる酸素も有ります。
上記の物山装備をモンベルで揃えようとすると初めての富士登山で
7万円前後かかります。
○アレルギーによるアナフィラキシーショックが起こる可能性がある人は
「エピペン」の携帯
普段山に行かない人の為に山道具セットをレンタルする業者も有りますので
借りてもいいかもしれませんが身に着ける道具は自分用が欲しいですよね。
余裕があれば
山の上で温かいティータイムや
カップラーメンのお湯が沸かせるセットが欲しいですね。
最後に実力が大事です。
やる気ガ〜
ガッツガ〜
体力ガ〜
そんなこと言っても実際やれることが求められます。
軽いハイキングでもみんなについていけない人もいます。
イメージ先行で自分を知らない人も多くいます。
行ってからどうにかなるや〜と思ってる人もいます。
状況に合った行動が大事です。
時には引き返す判断、仲間を切り離す判断も必要でしょう。
頂上が目標ではなく無事帰ってきて明日からの生活を目標にしてください。
●思い付き登山をしない
●天気予報の確認と自己分析
●山の装備はしっかり身に着ける
●己を知れ
●意地をはるな
●登山計画書を作成する
40歳を超えるとめんどくさいから人の話を聞かなくなる傾向が有ります。
今さら変えたくなるから固定して物事を考えて意地になったりします。
決めたことを実行するのは楽ですからね、
山だけは臨機応変に対応していただきたいものです。
体力の低下を認識せず
無理な計画を立てたり
天気の判断ミスや
不十分な装備をしていたりするケースが多い
【警察庁】
２０１２年に全国の山で遭難した人は２４６５人おり
前年より２６１人増えて過去最多となった。
１０年間で１．５倍に増え
４０歳以上が４人中３人の割合を占め続けている。
遭難者の内訳は
死者２４９人
行方不明者３５人
負傷者９２７人
無事救出１２５４人。
総数は１０年間で４８％増え、２０年間では３倍になった。
○全体の７５％に当たる１８３７人が４０歳以上
６０歳以上に限っても半数近い１２２７人
中高年の割合は死者・不明者でさらに高
４０歳以上が８９％（２５４人）、６０歳以上は６８％（１９４人）だった。
これらは家族や知人職場の人が捜索願を出したり近くで遭難を認識した人が
関係機関に届け出て把握されているもので
登山計画書(登山届）無しで他に知らせず登って遭難した人は単に失踪扱いです。
合わせてレジャー保険や山岳保険に加入してから
山行に望みましょう。
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【登山届（登山計画書）について】
「登山マナー」のひとつでもある「登山届（登山計画書）」についてご説明したいと思います。
まず、「登山届」とは、「この日に、このメンバーで、こういうルート、こういう装備で、山に入りますよ〜」
ということを記し、警察署に提出するものを言います。
単に、「入山届」といったり、「登山計画書」といったり、海外では「登山許可申請書」として
国立公園の管理事務所に申し立て「許可書を発行してもらうものあります。
余談ですが、日本においても、大台ケ原などで一部の山域は入山について規制があるところもあります
（事前の許可がないと入山できません）。
（１）登山届を提出する必要性・意義
なぜ「登山届」が必要なのでしょうか。
「登山マナーの一つだから」と言ってしまえばそれまでなのですが
その必要性についてしっかりと理解しておくとよいでしょう。おおむね下記の通りです。
�〔儀弉茲陛仍海鯔瓢澆掘△靴辰�りとした行動計画を立てるため。
一度書いた経験があればわかるものですが、しっかりとした計画がないと
「登山届」は書くことができません。
「登山計画書」とも言われているのは、このためです。
単に「登山します」というものでは足らず、「こういう計画で登山します」という記載が必要です。
そのため、登山届の作成の過程で
「やっぱりこの予定は厳しそうだな、こっちのルートを変えよう。」といった判断ができるのです。
��同行するメンバーと情報を共有するため。
最近では、インターネットから得られる情報も非常に多くなり
そのために単独で登山する人も多くなってきました。
単独で登る場合（※緊急時の対応が難しくなるため安全登山上はあまり好ましくありません。）には
この意義はあまり関係有りませんが、複数で登る場合は、非常に重要なポイントになります。
リーダー以外のメンバーが「ただリーダーに着いて行くだけ」という姿勢では
万が一はぐれた場合や、判断に迷った時に事故に発展する可能性が高くなります。
全員が「自立した登山者」であるべきであり、最低限、行動予定については、情報をしっかりと共有しましょう。
�２搬欧篌�囲に行動予定を知らせ、緊急時の捜索活動をスムーズに行うため。
登山届が出されていない場合のことを考えてみましょう。
たとえば、実家に住んでいるとして、「お父さん、明日北アルプスの槍ヶ岳に登ってくる。
明後日の夜には帰ってくるから。」と告げたとします。
ところが３日経ったても、帰ってきません。
当然、心配した家族は、警察に相談して捜索することになります。
まずはどこから入山したかを調べるため、複数ある登山口の駐車場を調べることになると思います。
また周辺の山小屋に問い合わせて宿泊記録を照会するでしょう。
しかし、「どこの登山口から入山したか」「どこに泊まる予定なのか」「どういう装備で行ったのか」
ということが分かっている場合とわからない場合では、捜索のスピードが違います。
また無駄な山域の捜索活動も誘発してしまうため、遭難救助費が多大になる恐れもあります。
そのため、捜索活動を最小限かつスピーディーに行うため、登山届は必要不可欠なものとなっています。
�ぁ峪崖拱欷院廚箸痢崚仍各蓮彜愀言�
当コミュニティーでも、山岳・レジャー保険の加入をすすめております。
実は、この「山岳保険」と「登山届」の関係性が少しあります。
山岳保険とは、一般的な傷害保険（ケガによる死亡・通院・入院などの補償）について
「救援者費用」又は「遭難捜索救助費用」、「個人損害賠償」についての
「特約」が付加された者を呼びます（一般的な呼称です）。
この「山岳保険」に加入しており、登山中に転倒しケガをしてしまった場合や
万が一滑落により死亡してしまった場合、骨折による自力での下山が困難なため
ヘリでの輸送を行った場合などは、その費用が保険金として支払われることになります。
ところが、保険金の支払いはなかなか細かいもので、例えば保険金を目当てとした「自殺」については
保険金支払事由から除外され、保険金が下りません。
さて、それではあまり登山者のいない里山に「軽装」で「単独」で入り
行方不明となり後の死亡が確認された場合、保険金は請求できるでしょうか。
おそらく保険会社であれば、「登山届は書いていましたか？」と尋ねます。
登山届がないことは、「自殺ではないのですか？」と推測できるからです。
つまり、登山届がないと保険金がおりないわけではないですが
スムーズな保険金請求のためにも、あらぬ疑いをさけるために必要である、ということになります。
（２）登山届の提出義務条例について
「登山届」について、提出しなくてもよい山がありますが、ご存知でしょうか。
それは富士山（7月と8月）です。なぜかといいますと、毎年３０万人前後の登山者がいるわけで
「多すぎて管理できないから」です。
こういった例外を除き、原則として登山届を出すことが必要です。
一方で、条例により登山届の提出が義務化されている山
（※時期や危険区域の限定あり）もありますので、知っておくとよいでしょう。
最近では、北アルプスにおいても
岐阜県が国内３例目となる登山届の提出義務化を掲げた条例を制定する動きがあります。
【登山届の提出が条例で義務化されているところ（2014年現在）】
�〃嫁聾�谷川岳遭難防止条例
www.pref.gunma.jp/s/reiki/.../341901010063000000MH_j.html
��富山県登山届条例
police.pref.toyama.jp/cms_pfile_police/.../00671756.pdf
（３）登山届の提出の方法について
先述の通り、登山届は家族、職場の同僚、同行者に提出するだけではなく
「警察署」に提出する必要があります。この提出については、下記の方法があります。
�‥仍蓋�の近くにある「登山ポスト」に提出する。
登山口によっては、登山ポストがない場合もあります。
そのため、原則的な提出方法とは言えないでしょう。
また、登山ポストがあることがわかっている場合でも
その場で書くよりも、あらかじめ書いて投函するだけにしておきましょう。
�△△蕕�じめFAXや郵送で提出する。
提出先は、登る山を管轄する警察署の地域課になります。
あらかじめインターネット等で調べておくとよいでしょう。
同じ都道府県であっても、管轄が違うことがありますので注意が必要です
（参考：群馬県https:/
��メール（インターネット）で提出する。
最近では、「登山届」の提出促進のため、メールやインターネット上から提出できる警察署も多くなりました。
また、長野県では、日本山岳ガイド協会と連携し
「コンパス」というシステムを開始していますので活用するとよいでしょう。
「ヤマレコ」も今では登山する人の間では有名な共有サイトですね。
山行記録も残せます。
http://
※下山連絡を忘れないようにしましょう！
公益社団法人日本山岳ガイド協会×コンパス
長野県以外の山の登山計画も届けられます。
http://
（４）登山届（登山計画書）のひな形・書き方
「公益社団法人日本山岳協会」作成のものを下記に添付します。
めんどくさいのか省略する人がいらっしゃいますが、
�＾貊錣帽圓�メンバーの氏名（フルネーム）
��代表者の緊急連絡先（所属山岳会があれば所属山岳会の名前だけで）
�９堝扱弉茵米�山場所、宿泊場所、下山する場所、ルート、それらの時間）
の３点は少なくとも書くようにしましょう。
登山届（登山計画書）
（公社）日本山岳協会作成の書式です。ご自由にダウンロードしてください。
tozantodoke.doc
Microsoftワード文書 [67.5 KB]
ダウンロード http://
参考サイト「山頂café〜ビギナーのための登山サークル〜」
http://
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以下に紹介するものは軽登山でも必須と思ってください。
■登山装備は決して安いものではないですが
最低限の物は揃えないと命にかかわります。
○登山靴
足首を守るための登山の必需品。登山靴も普段靴と変わらず相性が重要ですが
普段靴を履いていくよりは少々相性が悪くても登山靴の方が圧倒的に安心だと思います。
くるぶしを覆うハイカットのブーツを履きましょう。
厚手のソックスも準備しましょう。
合わせてインソールを使用すれば疲れや足の痛みが劇的に変わってきます。
○雨具（レインウエアー）
雨具という名で売っているものならば、土砂降りを除けば
雨からは守ってくれるとは思いますが
雨具の中の水蒸気を外に出す機能が付いていないと
内部が蒸れてしまって風邪を引くことになります。
最悪の場合は、低体温症になります。
外からの水は通さないけど、水蒸気は通す。
この素材を搭載している雨具は値が張ることになりますが
登山には必ず必要といって過言ではないと思います。
一番利用されてて、一般に高機能と言われているのは
ゴアテックスという素材になります。
ゴアテックスとは表記できなくても
透湿防水素材の表記のレインウエアはさほど差が無く
安価で機能的に優れています。
100均とかビニールの安い物は避けた方がよいでしょう。
中がサウナ状態で冷えると山の上は冷蔵庫の中の状態に陥ります。
このレインウエアーが有るかないかで生死を分けることが多々あります。
標高の低い夏場の市街地で気温25度以上あったとしても
山の上では気温10℃前後の所も多いです。
気軽な気分で半そでや薄着で山に行ってしまってやっぱり寒いって思っても
上に着る物が無い。
そんな時このレインウエアーがかなり効果的に体温を温存してくれます。
ウインドブレーカー代わりにもなるので天気が晴れの予報でも絶対持って行ってください。
山での遭難でお気軽な気持ちで普段着で山に行き急な雨に降られ低体温症で動けなくなり
亡くなる例が多いことを知ってください。
○リュック（バックパック）
普段用でも入れば問題はないと思います。
登山用は長時間重たい荷物を持っても疲れない設計になっているので
荷物が増えてくるとその差は歴然です。
肩や腰にかかる負担、ストレス度が違うので
体にしっかりフォールドできる物をお勧めします。
○ヘッドライト
明るい日中の登山でもいらないだろうと思う人もいるかもしれませんが
ご来光を見る人はもちろん、明るい時間帯のみに歩く人でも
もしも下山が遅くなった場合に必要なので、登山の必需品。
登山中は、両手を開ける必要性が有るので、懐中電灯ではだめです。
明かり確保は精神衛生的にも必要です。
○帽子・ハット・キャップ
陽射しや雨避けに
ゴアテックス素材の物が良いです。
軽い落石や熊に頭を撫でられた時とにも頭皮を守ります。
○グローブ
軍手でも良いような装備紹介も見ますが
富士山の場合霧や小雨（雲の中）にいることが多く
水が浸みる素材の場合そこから体温を奪われます。
指先の感覚が無くなり食事もとれなくなってしまいます。
○飲み物・水分
2リットル以上の水を用意しましょう。
喉が乾いたら飲むような状態だとすでに
熱中症に陥っている場合が有るので
登り始める前から、のどが渇く前の摂取が必要です。
○行動食・食事
登山やハイキングなど体力を使う活動では
3度の食事だけでは不十分で、食事と食事の間に行動しながら
十分にカロリーのあるものを補給しないと、途中で身体が十分に動かなくなってしまいます。
登山では、状況によっては、休まず移動しつづけなければならない状況になり
食事らしい食事の場を確保できないこともある。
そうした状況では行動食が唯一の栄養源・活力源となり、重要度が増す。
登山では、適切な携行食を十分に持っているかどうかということが
生死を分けることもしばしばである。
ひとつには、携行食を持っていないと行動力の低下を招き
遭難などの危機的な状況を招く可能性が高まるのである。
また、怪我などで動けなくなった時などは、救助してもらえるまでの間
携行食で命をつなぐことになる。
携行食はただの「補助食」と考えるのは不適切で状況によっては
生命をつなぐための唯一の重要な栄養源になる、と考える必要があるわけである。
チョコレートや飴玉が最も一般的で他にもクッキー類など、近年はゼリー飲料も。
なお、日本人はおにぎりを大昔から用いる。
○地図・ガイドブック
不安に感じたら地図で確認してください。
精神的な部分で遭難する人もいます。
△あれば重宝するもの
○スパッツ
靴の上につけるもの。雨や石が靴の中に入りづらくなります。
上の4つとは違い、付けたほうが快適になる装備で特に必須というわけではありません。
○インソール（靴の中敷き）
案外知られていないのが靴の中に入れるインソール（中敷き）の効果です。
足のアーチ（かかと-親指の付け根-小指の付け根の3点をとおる曲面）を
サポートし疲労を軽減し足裏を適切に支え姿勢の矯正してくれます。
安い登山靴でも7000円ぐらいのインソールを入れた方が
長時間の歩行や直立に対して「疲労軽減」や土踏まずの痛みなどを軽減してくれます。
インソールの選び方は、
・足のアーチを支える機構がある
・かかとにホールド感があり、靴紐しっかり締めると靴の中で足が遊ばない（多少の遊びは必要）
・足を着地させたとき、かかとにかかる衝撃を分散する機構がある
○防寒用ウェア（フリース・ダウン）
体温の低下は体力の低下につながります。
山の上では真夏でも氷点下になる場合が有り
風や標高が高くなるにつれ低体温のリスクが増えます。
持ち運びやすいコンパクトなダウンやフリースの携行をお勧めします。
○使い捨てカイロ
あると安心
夏場の平地のキャンプでも冷え対策に重宝します。
○ツェルト・エマージェンシーブランケット
緊急時のビバーク用にこぶし大の大きさの簡易テントや簡易毛布が有ります。
○携帯電話
緊急連絡用に
山に登ったら基地局を探すために携帯自ら電波を探して電池を消耗するので
必要な時以外電源は切っておいたほうがよいでしょう。
電源切ってて遭難したらGPSで位置が捕捉できないだろうと思われそうですが
1人行動をしないことが肝心です。
アマチュア無線でも良いですが
緊急通信の為の所持は目的外で違法です。
レジャーでの通信も目的外です。
○ストック（トレッキングポール）
杖です。スパッツと同様に必須装備というわけではありません。使えば楽です。
きちんと使えば下り時の膝にかかる負担が圧倒的に違います。
○トイレットペーパー
山に紙は有りません。使用後はお持ち帰りでお願いします。
○マスク
下山時は、もの凄い砂ぼこりが立ちます。
○ウェットティッシュ
水が無いのでこれでリフレッシュ
○タオル
（薄い火山性ガスの発生や低温火砕流・火山灰に襲われた時に濡らして口を覆う）
○ヘルメット
3000ｍ級の山やクサリ場がある軽登山でも携行や着用をしましょう。
○ガムテープ
使用終わりごろのを芯を抜いてつぶせばコンパクトに
1M程度を小さく巻きなおしてもいいです。
ブーツやレインウエアーが破れた場合の補修に良いです。
たまに靴底だけ山に落ちてるのを見ると
どうやって帰ったんだろうと疑問に思います。
○バンドエイド、テーピング、保険証コピーなど
万が一を考えて保健所のコピーは持って行くべきでしょう。
小さい傷は自分で処置します。
○アミノ酸・クエン酸サプリメント
登山前にはアミノ酸の摂取を
登山後半から終わり以降は乳酸が溜まるので
クエン酸の摂取を
○酸素缶
気分が楽になります。
タブレット状の食べる酸素も有ります。
上記の物山装備をモンベルで揃えようとすると初めての富士登山で
7万円前後かかります。
○アレルギーによるアナフィラキシーショックが起こる可能性がある人は
「エピペン」の携帯
普段山に行かない人の為に山道具セットをレンタルする業者も有りますので
借りてもいいかもしれませんが身に着ける道具は自分用が欲しいですよね。
余裕があれば
山の上で温かいティータイムや
カップラーメンのお湯が沸かせるセットが欲しいですね。
最後に実力が大事です。
やる気ガ〜
ガッツガ〜
体力ガ〜
そんなこと言っても実際やれることが求められます。
軽いハイキングでもみんなについていけない人もいます。
イメージ先行で自分を知らない人も多くいます。
行ってからどうにかなるや〜と思ってる人もいます。
状況に合った行動が大事です。
時には引き返す判断、仲間を切り離す判断も必要でしょう。
頂上が目標ではなく無事帰ってきて明日からの生活を目標にしてください。
●思い付き登山をしない
●天気予報の確認と自己分析
●山の装備はしっかり身に着ける
●己を知れ
●意地をはるな
●登山計画書を作成する
40歳を超えるとめんどくさいから人の話を聞かなくなる傾向が有ります。
今さら変えたくなるから固定して物事を考えて意地になったりします。
決めたことを実行するのは楽ですからね、
山だけは臨機応変に対応していただきたいものです。
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