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稲沢市の喫茶店 珈琲幸房Bコミュのお店とは、関係ありませんが。。なんとなく

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<一晩中トランクを、こすっていたもの>
あるカップルが車で、真っ暗な山道を猛スピ-ドではしっていた。
先ほど聞いたラジオニュ-スによると、この山のふもとにある医療施設から、凶悪犯が逃げ出したというものだ。
このあたりには、民家も店も、街灯もない。
一刻も早く街に出たい。彼氏はギリギリのスピ-ドで運転していた。
しかし、こんなときに限って不運が襲う。車がエンストを起こしてしまったのだ。携帯で助けを呼ぼうにも、圏外で使い物にならない。
彼氏は仕方なく、車を降りてふもとの街まで助けを求めに行くことにした。彼女には「車に鍵をかけて、絶対に外には出るな」ときつく言い聞かせ、彼氏は出発した。
彼女は彼氏の言葉通り、車のなかでジッと待っていた。
しかしいつの頃から、ズルッズルッと何かが車のトランクをこする音が
聞こえるようになっていた。
後ろを振り返ってみるが、暗くてよく見えない。
彼女はとてつもない恐怖に襲われたが、ここで車から逃げ出してはかえって危険だ。
彼氏の言いつけを守り、彼女は車のなかでたえることにした。
ズルッ、ズルッという音は延々と続いた。
窓から差し込む電灯の光で、彼女ははっときずいた。
いつの間にか寝ていたようだ。
彼氏が戻ってきたのか。。。。。と思ったが、電灯で照らしているのは
消防隊員だった。
「もう大丈夫ですから、ゆっくり車から降りてください。あと、車の後ろは絶対に見てはいけませんよ」消防隊の人の肩を借り、彼女は車から出た。しかし気になってそのとき、車の後ろをちらっと見てしまった。
そこには、

胸を刺されて道ばたの木に吊るされている彼氏の変わり果てた姿があった。あの音は、彼氏の足がトランクをこすっていた音だったのだ。

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