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『52ヘルツのクジラたち』 ☆☆☆★ ユナイテッドシネマ
昨年の『市子』に続いて杉咲花さんが幸薄い女性を演じて居ました。
ヤングケアラー、児童虐待、トランスジェンダー、DVを扱った作品で、クズな母親が二人出るし、DV男は好き勝手やってるではで、正直観るのが辛いのですが、非常に見ごたえのある作品でした。
話の根幹、悲劇の元凶が「男女の痴情の縺れ」に思えたので☆を0.5削りましたが、☆4つの作品です。
杉咲花さんの演技が素晴らしいのは云うまでも無いのですが、難しい役どころを演じた志尊淳さんも良かったです。
テーマがテーマなので、重く暗い作品なのですが、「女の子と間違うぐらい髪の長い少年」の神が長い事にちゃんと意味が有りました。
そこら辺の優しさとタイトルの意味を考える作品なのかなと。
昨年の『市子』に続いて杉咲花さんが幸薄い女性を演じて居ました。
ヤングケアラー、児童虐待、トランスジェンダー、DVを扱った作品で、クズな母親が二人出るし、DV男は好き勝手やってるではで、正直観るのが辛いのですが、非常に見ごたえのある作品でした。
話の根幹、悲劇の元凶が「男女の痴情の縺れ」に思えたので☆を0.5削りましたが、☆4つの作品です。
杉咲花さんの演技が素晴らしいのは云うまでも無いのですが、難しい役どころを演じた志尊淳さんも良かったです。
テーマがテーマなので、重く暗い作品なのですが、「女の子と間違うぐらい髪の長い少年」の神が長い事にちゃんと意味が有りました。
そこら辺の優しさとタイトルの意味を考える作品なのかなと。
『マイホームヒーロー』 ☆☆☆ 2024年35作目 ユナイテッドシネマ
TBSが漫画をドラマ化した作品の続編で完結編。
ドラマを観ていなくても大丈夫。との事なので観ました。
「大事な一人娘が半グレとつきあっていた」から別れさせようとしたら、「がっつり殺しちゃったお父さん」が主人公。
奥さん、お母さんの協力も得て長年培ったミステリーの知識で死体を処分して、半グレと警察の追及も交わしてたんだけど、「別の死体」が出ちゃったもんだから半グレも警察も「やっぱりお前か!」てなる話。
佐々木蔵之介さん演じるお父さんが愛する家族の為頑張ってました。
半グレのボスを演じた津田健次郎さんのイカレぶりが凄かったです。
愛する一人娘を演じたのは齋藤飛鳥さんなのですが、「彼氏が半グレだと気づかない小娘」が刑事に成るのは駄目だと思う。
TBSが漫画をドラマ化した作品の続編で完結編。
ドラマを観ていなくても大丈夫。との事なので観ました。
「大事な一人娘が半グレとつきあっていた」から別れさせようとしたら、「がっつり殺しちゃったお父さん」が主人公。
奥さん、お母さんの協力も得て長年培ったミステリーの知識で死体を処分して、半グレと警察の追及も交わしてたんだけど、「別の死体」が出ちゃったもんだから半グレも警察も「やっぱりお前か!」てなる話。
佐々木蔵之介さん演じるお父さんが愛する家族の為頑張ってました。
半グレのボスを演じた津田健次郎さんのイカレぶりが凄かったです。
愛する一人娘を演じたのは齋藤飛鳥さんなのですが、「彼氏が半グレだと気づかない小娘」が刑事に成るのは駄目だと思う。
『愛のゆくえ』 ☆★ フォーラム仙台
新人監督のデビュー作。
なので、「今後が楽しみです」と云いたいのですが、とても無理です。
「半自伝的作品」と宣伝されているのですが、只のクズ自慢でしかない。
デビュー作で「プライベートの切り売り」は『アンニョンキムチ』なのでするべきではないし、ホームレスのメイクが素人目にもおかしく、「スタッフが居ない」のか「スタッフの意見を聞かない」のかだし、医療用ウイッグの使い方は不適切だしで、マイナスしかなかった。
冬の北海道はとても綺麗で、主演の女優さんの演技は素晴らしかったのですが、マイナスが大き過ぎました。
デビュー作がこれでは「今後が不安」です。
新人監督のデビュー作。
なので、「今後が楽しみです」と云いたいのですが、とても無理です。
「半自伝的作品」と宣伝されているのですが、只のクズ自慢でしかない。
デビュー作で「プライベートの切り売り」は『アンニョンキムチ』なのでするべきではないし、ホームレスのメイクが素人目にもおかしく、「スタッフが居ない」のか「スタッフの意見を聞かない」のかだし、医療用ウイッグの使い方は不適切だしで、マイナスしかなかった。
冬の北海道はとても綺麗で、主演の女優さんの演技は素晴らしかったのですが、マイナスが大き過ぎました。
デビュー作がこれでは「今後が不安」です。
『ゴールドボーイ』 ☆☆☆☆ イオンシネマ
平成ガメラ三部作の金子修介監督が中国ドラマを沖縄を舞台にリメイク。
資産家に婿入りした男が財産目当てで義父母を殺したら、殺害現場を中学生に目撃されて「殺しましたよね」とかって子供に脅される話なんだけど、金子監督のベテランさがそこかしこに効いてました。
少年少女の描き方が素晴らしいのは云うまでも無いのですが、「伏線を伏線と感じさせない伏線の張り方」や、「この描写要る?」と思ったクズ描写にもちゃんと意味が有ったのは流石です。
「大人を舐めんなよ」とガキを追い詰めるのかと思ったら…サスペンスなので詳しくは書けませんが「タイトルに偽り無し」。
正に「ゴールドボーイ」。
「十四歳までは少年法が守ってくれる」とかぬかしてるクゾガキかと思ったら、クソガキでも悪ガキでもない、悪だった…
年間ベスト確定です。
平成ガメラ三部作の金子修介監督が中国ドラマを沖縄を舞台にリメイク。
資産家に婿入りした男が財産目当てで義父母を殺したら、殺害現場を中学生に目撃されて「殺しましたよね」とかって子供に脅される話なんだけど、金子監督のベテランさがそこかしこに効いてました。
少年少女の描き方が素晴らしいのは云うまでも無いのですが、「伏線を伏線と感じさせない伏線の張り方」や、「この描写要る?」と思ったクズ描写にもちゃんと意味が有ったのは流石です。
「大人を舐めんなよ」とガキを追い詰めるのかと思ったら…サスペンスなので詳しくは書けませんが「タイトルに偽り無し」。
正に「ゴールドボーイ」。
「十四歳までは少年法が守ってくれる」とかぬかしてるクゾガキかと思ったら、クソガキでも悪ガキでもない、悪だった…
年間ベスト確定です。
『変な家』 ☆☆☆ イオンシネマ
雨穴さんの小説『変な家』の映画化。
動画が公開されているのですが、この動画は云わば「話の枕」で本編は全く別です。
昨年公開された『リゾートバイト』が後半は全く別の作品だったように、出だしと本編が全く別の作品です。
事の始まりは些細なもので、「この間取りおかしくないですか?」から始まって、間取りから「この家が建てられた目的」を推理していたら、いつの間にか「じゃあ、そんな「変な家」に住んでいるのはどんな人達、家族なんだ」となって「秘密の渦中」に踏み込んでしまう、巻き込まれてしまう作品です。
雨穴さん役を演じた間宮祥太郎さんは良い感じでしたし、何より設計士役の佐藤二郎さんのとぼけた感が凄く良かったのでシリーズ化に期待です。
『変な絵』、『変な家2』とあるのでありえなくないかも。
ところで、石坂浩二さんは何処に出てたのでしょうか?
雨穴さんの小説『変な家』の映画化。
動画が公開されているのですが、この動画は云わば「話の枕」で本編は全く別です。
昨年公開された『リゾートバイト』が後半は全く別の作品だったように、出だしと本編が全く別の作品です。
事の始まりは些細なもので、「この間取りおかしくないですか?」から始まって、間取りから「この家が建てられた目的」を推理していたら、いつの間にか「じゃあ、そんな「変な家」に住んでいるのはどんな人達、家族なんだ」となって「秘密の渦中」に踏み込んでしまう、巻き込まれてしまう作品です。
雨穴さん役を演じた間宮祥太郎さんは良い感じでしたし、何より設計士役の佐藤二郎さんのとぼけた感が凄く良かったのでシリーズ化に期待です。
『変な絵』、『変な家2』とあるのでありえなくないかも。
ところで、石坂浩二さんは何処に出てたのでしょうか?
ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾原作のミステリー小説を映画化した作品。
意外な良作で驚いた。作中では三重構造と説明されるけれど、劇中劇という設定も含めれば実際には四重構造になっている。ここまで来ると演じる役者さんの側からすると何が何だか分からなくなってしまいそうなものだが、上手く演じ切っていると思う。逆に物語を考えるとここまで演技できるか？という疑問も湧くけれど…。とはいえ、安っぽいお涙頂戴になってしまいそうなシナリオを上手く舞台設定の面白さでカバーしている作品と思えた。
重岡大毅はいつも同じような演技なのだけれど、それがどの役にもそれなりに合っているように思えるのだから、これでいいのかもしれない。東野圭吾原作の映画はイマイチなものが多い中、映画向きの作品と感じさせる面白い仕掛けがよかった。
東野圭吾原作のミステリー小説を映画化した作品。
意外な良作で驚いた。作中では三重構造と説明されるけれど、劇中劇という設定も含めれば実際には四重構造になっている。ここまで来ると演じる役者さんの側からすると何が何だか分からなくなってしまいそうなものだが、上手く演じ切っていると思う。逆に物語を考えるとここまで演技できるか？という疑問も湧くけれど…。とはいえ、安っぽいお涙頂戴になってしまいそうなシナリオを上手く舞台設定の面白さでカバーしている作品と思えた。
重岡大毅はいつも同じような演技なのだけれど、それがどの役にもそれなりに合っているように思えるのだから、これでいいのかもしれない。東野圭吾原作の映画はイマイチなものが多い中、映画向きの作品と感じさせる面白い仕掛けがよかった。
「輝け星くず」2024年/ノブ・ピクチャーズ/カラー/90分
監督:西尾孔志 原作:小谷忠典 脚本:いとう菜のは、西尾孔志 製作総指揮:金延宏明 プロデューサー:前田和紀、金延宏明 撮影:牧野裕也 音楽:クスミヒデオ エンディング曲:森絢音
出演:山��果倫、森優作、岩谷健司、滝裕二郎、木下菜穂子、川瀬乃絵、春田純一、片岡礼子、金延宏明
ウェルメイドという言葉がしっくりくる手作り感溢れる小品
奇をてらって何かをするのではなく素朴な手触りを大切にしたような感触の映画で主人公の山��さんも良いのだがウケに回った森優作くんがこの作品の空気感を作っている
クライマックスのシーンにもうちょいセットなり装飾なり施すことができたらさらに良かったかなと感じる
元町映画館
※縁あってエンディングロールにスペシャルサンクスで僕の名前もクレジットされてました🖐
#輝け星くず
#西尾孔志
#金延宏明
#前田和紀
#山��果倫
#森優作
#元町映画館
『漫才協会 THE MOVIE #舞台の上の懲りない面々』 ☆☆☆★ チネ・ラヴィータ
漫才協会現会長のナイツの塙宣之さんが自ら監督を務めた漫才協会のドキュメンタリー映画。
冒頭は「漫才協会」の成立の経緯と歴史から始まって、漫才協会の拠点の東洋館の歴史やしきたり等、手堅くドキュメンタリーしているのですが、会員の漫才師や芸人の面々の話になってからは爆笑の連発で、進行役の塙会長、監督も笑ってばかり。
「芸人イコール面白い人」ではないけれど、出て来る人皆が面白い。
そんな「面白い人達」の協会のドキュメンタリーなんだから面白くない訳がない。
想像以上に楽しいドキュメンタリー作品でした。
漫才協会は舞台の上も、そうじゃなくても楽しいばかりですね。
漫才協会現会長のナイツの塙宣之さんが自ら監督を務めた漫才協会のドキュメンタリー映画。
冒頭は「漫才協会」の成立の経緯と歴史から始まって、漫才協会の拠点の東洋館の歴史やしきたり等、手堅くドキュメンタリーしているのですが、会員の漫才師や芸人の面々の話になってからは爆笑の連発で、進行役の塙会長、監督も笑ってばかり。
「芸人イコール面白い人」ではないけれど、出て来る人皆が面白い。
そんな「面白い人達」の協会のドキュメンタリーなんだから面白くない訳がない。
想像以上に楽しいドキュメンタリー作品でした。
漫才協会は舞台の上も、そうじゃなくても楽しいばかりですね。
THE FIRST SLAM DUNK
漫画「スラムダンク」を、原作者・井上雄彦自らが監督を務め映画化したアニメーション。
原作の最終回から26年以上経っているとのことだけれど、続編ではなくリブート版のような形で、しかも主人公となるキャラクターを変えて映画化するというのは非常に意外だった。原作の存在があまりに大きすぎるので、もはや単独の映画として評価することはほぼ不可能だけれど、スポーツに限らず勝負する者たちへのメッセージのような物語はとてもよく出来ていると思う。特に敗者としての山王のメンバーの視点を入れたのはものすごく好き。ただ、原作を10数年読んでいないという状況で観たので、この映画が原作への入口みたいなものになるのか、もしくはこの映画単独で物語、背景を理解できるのかは正直不明。
映像、音楽が感じさせる高揚感はとても素晴らしい。3Dで制作された映像にモーションキャプチャーで動きを与える、という作り方もとても斬新だと思う。アニメ映画の作りとしては技術的に優れている作品であることは間違いない。
漫画「スラムダンク」を、原作者・井上雄彦自らが監督を務め映画化したアニメーション。
原作の最終回から26年以上経っているとのことだけれど、続編ではなくリブート版のような形で、しかも主人公となるキャラクターを変えて映画化するというのは非常に意外だった。原作の存在があまりに大きすぎるので、もはや単独の映画として評価することはほぼ不可能だけれど、スポーツに限らず勝負する者たちへのメッセージのような物語はとてもよく出来ていると思う。特に敗者としての山王のメンバーの視点を入れたのはものすごく好き。ただ、原作を10数年読んでいないという状況で観たので、この映画が原作への入口みたいなものになるのか、もしくはこの映画単独で物語、背景を理解できるのかは正直不明。
映像、音楽が感じさせる高揚感はとても素晴らしい。3Dで制作された映像にモーションキャプチャーで動きを与える、という作り方もとても斬新だと思う。アニメ映画の作りとしては技術的に優れている作品であることは間違いない。
『ペナルティループ』 ☆☆☆★ チネ・ラヴィータ
「タイムループものに外れ無し」なのですが、2022年、2023年にループものの邦画が3作有って三連勝なのに、1勝1敗1分で「イーグルスか!」だったので不安でしたが、杞憂に終わりました。
恋人を殺された男が、犯人に復讐して殺す。
眠って、起きると、犯人を殺した日の朝に戻ってる。
と云う話で、最初の1回、2回は恋人を殺された復讐で犯人を殺すんだけど、それが3回、4回…と何度も続くと流石に苦痛になってくる。
殺し方もだんだん雑になってくるし、ループに囚われてるのが苦痛になる。
主演は若葉竜也さん。何度も殺してました。
犯人役は、お久しぶりの伊勢谷友介さん。何度も殺されてました。
お二方とも終始静かな演技で、作品のテーマ「復讐」にぴったりでした。
タイムループのお約束の演出を抑えつつ、「殺人ターイム!」とかコミカルな演出があったりと「脚本凄いな。原作あんのかな?」と思ったら、脚本は監督のオリジナルで荒木伸二監督が脚本・監督。
荒木監督はこの作品が2作目らしいのですが、今後も楽しみな監督です。
「タイムループものに外れ無し」です。
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