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【絵師と】名無し書店【執筆の】コミュの大罪奇 第二期 霙篇

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霙篇プロローグ




私が主役だったのよね…憂鬱…by霙


アースと別れた私達は霜の意見もあってガブリエルを倒すために歩を進める。復活した雨海がいるから心細くはないけど、実力のない私を鍛えるために試練の地を目指すことにしたの。名称が無くて、試練の地としか言いようがない地を。。。
でも試練の〜って言う言い方するぐらいだから厳しい場所なのよね…

雨海「そうだね…俺も力になるよ」
五月雨[儂等が鍛えてやろうかのぉ]
霜<そうねぇ…あたいの竜の力も貸してあげてもいいわぁ>
霧(暴れさせろぉぉ!!!!!)

雨海、五月雨、霜…ありがとうね。

(無視すんなぁぁああ!!!!!)

あと霧も。
…でもあなたが一番の不安要素なんだよ…
霰と秋雨がいない分あなたの暴走はいただけないです…








さて、残された時間はきっと少ない。だから強くなって神――いや、あの悪魔と戦えるようにならなきゃ!

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第二期 第一話【伏竜】






サウスロッジから東に3つの山と3つの街を越えた所にある"試練の地"。
サウスロッジを出て早くも三日。私達はやっと一つ目の街に辿り着いた。
【アンダーゲート】と呼ばれるその街は名前とは対照的に明るい街だった。過去、鉱物の発掘が盛んで街の彼方此方に地下への門?出入口があるのが名前の由来らしい。――五月雨が教えてくれたんだけどね。


「疲れたかい?」

隣を歩いていた雨海が気を使ってくれる。わたしは頷き返して言葉を紡ぐ。

「ちょっとね…今日はベッドで眠れると思うと嬉しいかも」


雨海は微笑み、目の前に合った宿屋の扉を押す。空いている手には金貨や銀貨の入った革の巾着が握られている。アースとの別れ際に受け取ったお金だ。なんでもエスト城から逃げ出す際にアースが金庫から持って来たそうだ。―――金額としては当分生活に困らない額だって雨海が苦笑いしてた。



復活した雨海の実力には驚いた。まるで忍者の様に素早く、雷魔法装填まではいかないけど、目で追うのやっとだった。
それにしても…牛みたいなモンスターを一撃で倒したのは驚いた。―――モンスターの角が正面から雨海に突き刺さろうとした瞬間、雨海はモンスターの横に立っていて素手でモンスターを倒していた。
雨海、いわく時間軸をずらしただけだって言ってたけど難しくてわからなかった。


―――――――――――――

「わふうっ♪」

ベッドにダイブした私を雨海は楽しそうに眺めていた。
「なによ?雨海は嬉しくないの?」

ちょっと恥ずかしくなって棘のある言い方をしてしまった。

「2年ぶりの外だから、何もかもが新鮮でね。指輪の中にいたころは悪夢ばかり見ていたから、、」

雨海はクスッと笑って私の左手に嵌められた指輪に視線を移す。

「彼等はもう許してくれていたのに……いつまでもウジウジしてたなんて恥ずかしい」

[全く…年寄りを待たせよって]

五月雨が怒っているかのように呟いた、けど、心無しか嬉しそうだ。


「師匠にはご迷惑をおかけしました。」








「えっ?……えぇぇえええ!!!!!五月雨が…雨海の……師匠!?!?!?」


軽い会話で判明した重大な事実。私の叫びはスルーされ、二人は会話を進める。

[もう師匠ではない。お主と同じ、お嬢さんの刃じゃて]

「そうですね……この力で霙を守るのが今の俺達の意義ですからね」



二人はサラッと私が照れる様なことを言ってのけた。って言うか、恥ずかしがってる私が馬鹿みたいじゃないの!
「さて、一休みしたら修行にうつろうか?」

旅立ってから毎日、雨海と五月雨に「魔力を鋭くする」という瞑想のような物を教えて貰っている。私の魔力は柔らかく柔軟性がある分攻撃力に欠けるらしい。瞑想だからって侮れない危険が伴う修行だった。

-------------------------

場所を変えて私達は街から少し離れた岩場にいた。
雨海の合図で五月雨を具現化し、使用権を渡す。
身体から私の意識は弾き出され、黒髪だった私のショートカットは白くパラディンのような総髪に染まる。見開かれた瞳は白く鈍く輝く。

私は魔王の器。私の身体を使うことで魔王は力を実体化できる。



「[レーヴァテイン]」

私の身体に宿った五月雨は静かに呟き、空中に印を切った。すると、まるで最初からそこにあったかのようにそこに杖が表れた。【レーヴァテイン】と呼ばれた杖の先端にある宝玉は杖と繋がっておらず、さらに見えない力によって宝玉の先端に幾つもの小さな刃が浮遊している。


「京光抜刀千光牢(きょうこうばっとうせんこうろう)」

雨海は腰に供えられた双剣【京光】を引き抜き空中に放り投げる。すると幾つもの光の筋が私達を包み込む。私達の周りに小さな──と言っても直径50メートルくらいの──光のドームが出来上がる頃に雨海が口を開いた。

「空間の遮断はしたよ。いつも通り周りには迷彩で見えなくしたから師しょ、、五月雨、頼みます」

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