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7days,7flowersコミュの覚えてる

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耳元に熱い息がかかって、彼女の必死に抑えながらも漏れてしまう高い声がすぐそばで聞こえる。彼女の小さな白い体は汗ばんで、俺自身の汗と一体化して体の接触面から水音を鳴らしている。座って向き合うかたちの体位で彼女の腰を抑えながら体を揺すっていると、腰の奥からむずむずとこみ上げる感覚があった。

「もう出そう」

言うと、彼女は無言で動きを止め、俺を導きながら仰向けに体制を変えようとした。動く途中で「抜けちゃった…」と残念そうに言う。

彼女に覆いかぶさるかたちでもう一度挿入すると、彼女は口元を抑え目を見開いてビクビクと痙攣した。別に俺の技術がどうという話ではなく、出会った頃にはこの娘の体は開発されきっていて、少しの刺激でよく反応してくれる。今も軽くイッたのかもしれない。

抱きしめたまま彼女の体が俺の差し込んだものに慣れるのを少しだけ待ち、ゆっくり動きを再開した。体格の小さい彼女の、力を込めれば折れてしまいそうな、それでいてしなやかでやわらかい二の腕を掴み、もう片方の手首を掴んで抵抗できないような状態にする。彼女の嗜好で、「自由を奪われるとこうふんする」のだそうだけど、やっているうちに自分の征服欲も満たされているのがわかった。彼女のためにやっているのか、それとも彼女に欲望を開拓されているのかよくわからなくなってくる。

「もう、出る」

そう言って顔を彼女の首筋に埋めようとすると、彼女は両手で俺の頬を包み顔の位置を固定してしまった。

「イクときの顔見たい」

自分の顔が真っ赤になるのがわかった。力を入れれば簡単にふりほどけるはずの呪縛にわざと囚われることを選び、羞恥と興奮の中で俺は精を放った。



「なんで顔見たかったんですか」

つながりを解いてからまだ少し放心状態の彼女に問うと、見たいから、という答えにもなっていないような返答が来た。

「わたしの体覚えてたんでしょ?」

彼女が急にこっちを向き直り俺の首筋に手を回しながらそう言った。

彼女と最後に会ったのは1年ほど前だった。彼女は取引先の人間で、仕事絡みの飲み会で一緒になり、酒の入った勢いで一晩を過ごした。

その後会うことはなかったが、SNSをきっかけに彼女から連絡がきた。お互いについて殆ど知らないのに、彼女がUPした写真や文章を眺めているだけで彼女の体の感触がリアルに蘇ってきたのが奇妙な感覚だった。

少し撫でるとピクッと体を震わせ、強く抱くと必死に体を寄り添わせてくる。耳たぶに触れると瞼を閉じ、首筋を舐めると喉の奥で声を鳴らす。それまであれほど敏感に反応を返してくれる女性に出会ったことはなく、俺は「ピアノみたいだ」という不思議な感想を持った。鍵盤を叩けばその強さに応じた音を奏でる。

「覚えてましたよ。すげーエロかったから」

彼女は嬉しい、と言って俺の手の甲に軽く口づけた。

「河合さんって、やりまんなんですか」

唐突に俺が言うと、彼女は丸い目を更に丸くし、その後可愛らしい声でクスクス笑った。

「ふつう、本人にそういうこと聞かないと思う」

「だって、1年も前に寝ただけの男と連絡とって、もう一回会ってエッチするってあんまりないですよね」

「だって思い出したでしょ」

思い出した。
SNSのメッセージでやり取りする間、俺は彼女の細部をどんどん思い出した。華奢な体格の割にふくよかでやわらかな乳房、足の爪に塗られたオレンジのペディキュア、綺麗に手入れされた真っ白な脇、下着に手を入れたときのぐしょぐしょの感触。

「わたしも思い出したよ」

彼女は、店を出た後に俺が「河合さんおっぱいでかいですよね」と言って変な人だなぁと思った、とか、飲み直しに入った店のトイレが清掃中で床がべしょべしょだったとか、ホテルに入るなり壁に押しつけられて頭がゴンてなった、とか(ごめんなさい)、前戯が短くて物足りなかったとか(ほんとうにごめんなさい)楽しそうに話してくれた。

「わたし覚えていてほしいんだよね」

彼女の伏せた睫毛が綺麗だと思った。
俺の肩に乗せた彼女の腕の下から丸い胸が彼女の呼吸に合わせて上下しているのが見える。

「わたしが死んだときに、あー死んだのか、って思った後、あの娘の肌は気持ちよかったなぁとか、腕がこうだったなぁとか、足がどうだったなぁとか」

「そんな、おばあちゃんになる頃は流石に俺もボケちゃってるかもしれないですよ」

俺が笑って言うと、彼女はなぜか少し寂しそうにニコッとした。

「別にそんなにたくさんの人とセックスしたいってことではないけど、覚えててもらえるといいよね」

彼女が抱きついてきたので、それを受け容れた。髪を撫でながら、彼女の肩ごしの風景を眺めた。キッチンが目に入る。洗って、きちんと干してあるふきん。使い込まれた様子の鍋。フライパン。テーブルの上の小さな1人用のクロス。出窓に2つ、サボテンと観葉植物が置かれている。

「俺も寂しいですよ」

彼女はえ、何が?と言って俺の体から離れ、可笑しそうにクスクスと笑った。

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