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大麻草検証委員会コミュの栃木県

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クローバー麻の生産日本1の栃木県 クローバー

その県立農業高校の環境科学部の生徒さんの研究発表を聞く機会がありました。耳
 ぴかぴか(新しい)その時の会場は、生徒さん方の純粋なエネルギーに感動して発表後は、拍手が鳴りやみませんでした 手(パー)
 メモ↓以下レポートを参考までに投稿させていただきます。


 ペン2010年の10月に行われた大麻草検証委員会の主催イベントの全内容がここに記録されている。この中で最も参加者の賞賛と感動を得た高校生たちの発表があった。その高校が栃木県立農業高校である。

この高校では、村おこし活動という部活動の中で、大麻草について自ら学び、作業体験し、各地で活動を発表している。

かつての一大産地であった栃木県でさえ、麻栽培は絶滅の危機に瀕している。

「麻の栽培を守ることは、里山の文化を守ることである」

高校生たちが語るこの言葉は、限りなく重い。
私達大人が大麻草をいろいろな切り口で素晴らしいと語ったり、大麻ダメ・ゼッタイと何の検証もなく、一方的に思い込んでいる人たちの心を揺り動かすだけの力がある。

そんな活動の内容を少しだけここで紹介したい。


「地場産業と里山が共生する故郷作りを目指して」



1研究の動機

 本校周辺の山麓一帯は、豊かな自然に恵まれ「野州麻」と言われる全同一麻の産地があります。この麻は、栃木の伝統工芸作物として山間地の農業を支え、地場産業として発達してきました。

しかし昭和初期には900haの麻畑で覆われていた里山も、高齢化や後継者不足が重なり、里山がさびれてきてしまいました。このため、休耕地が増え続け、畑も荒れ果て、イノシシ・シカなどの野生鳥獣被害の発生が多くなってきました。


2実施計画

そこで私達は、山村の生活文化を次世代に継承するテーマを設定し、プロジェクト活動を進めました。まず表のような3年間の計画を作成し、麻は大麻取締法により規制される中、近年違法な栽培が行われ社会問題となっています。

しかし昭和50年「無毒大麻」が開発され、農家では安全な麻作りが行われています。そこで、全国で唯一残された麻の産地の「風土」「伝統」「技」を受け継ぐ担い手となるよう、地域農家や郷土資料館の協力をいただき実施しました。


3実施内容

麻の民具調査その1 麻の生産用具調査

先祖から何代も受け継がれて来た麻の生産用具は、里山の民俗文化として大切に保存されてきました。特に、明治15年に麻農家によって開発された菰まき機は、日本の農機具の原点とされ、手押しの種まき機は、現在も使われています。

この麻の種まき機は、山地で傾斜地の多い麻畑でも均一に種が播ける構造です。このような麻作り独特の民具や農作業用具を調査し、見取り図や部品の設計図など記録簿を作成することにしました。

麻の民具調査その2 伝統芯縄作りに挑戦

栃木は明治時代以降「日光下駄」の家内工業が盛んに行われ現在もその伝統工芸が残されています。その部材として下駄の鼻緒は、麻を編んだ「芯縄」と言われ、栃木の下駄産業を支えてきました。この芯縄作りは股閉期の副業として、農業の尊重な収入源とされてきました。しかし昭和15年に3000人以上いた芯縄職人も、今では20人ほどとなってしまいました。

そこでこの芯縄作りの伝統技を私達が受け継ぐため調査を始めました。縄を編む作業は手のひらもすりむけ、根気のいる大変な作業です。さらに紐の太さや長さを均一に編むことは難しく、高度な技術を必要とします。そこで、この職人技を受け継
ぐために手引書を作ることにしました。

芯縄の作業手順をまとめる
手のひらに麻を滑らせるように、右に6〜7回ほど繰り返し編んでいきます。最後に3〜4回反対側により戻す方法で編みます。この手順を数回反復させる、芯縄の独特の手あみの方法で行いました。そして、一本の麻ひもとして作り出すことが出来ました。これを基本動作とて、図のような作業手順をまとめてみました。

こうして、編みあがった1000本の麻ひもは、太さや長さも均一で、栃木の農家が生み出した芸術品です。そして、私達が復元した15台の芯縄台を使用して、ふるさと協働まつり、とちぎの伝統文化祭などでしん縄作りの継承活動に努めています。

麻の活用法その1 ぐず麻を再利用した麻紙作り

麻は麻引き作業が行われ精麻として製品化され出荷されます。その過程で残された「くず麻」は麻の繊維の強さを生かし、土壁の中に入れたり、障子素材として昔から利用されてきました。しかし住宅様式の多様化により、このくず麻は利用価値がなくなってしまいました。

そこで麻の繊維の強さ、植物繊維の持つ素朴さを生かし麻紙作りに取り組みました。まず、麻紙作りの基本を学ぶため、和紙作りを応用した紙作り方法を検討しました。麻の特性である繊維の固さを軟らかくするため、くず麻をたたき、水につける工程をくり返し行いました。

その結果「あんどん」「障子」「壁紙」など、和風様式に合う工芸品を作ることができました。そして農家の庭先に「野州麻工房」が完成し、「麻紙作り体験教室」も始まり私たちも現場実習を行い新しい麻紙の製品作りに取り組んでいます。

麻の活用法その2 麻炭焼きに挑戦

7月に麻刈りが行われ、9月に入ると麻引きが始まり、精麻として出荷されます。そして残った麻の殻は「おがら」と言われ、焼かれて「カイロ灰」となり、とちぎの地場産業として盛えてきました。しかし1998年以降「使い捨てカイロ」と言われる安価で、手軽に使える製品が普及するにつれて「カイロ灰」の需要が少なくなってしまいました。

その後は日本の夏の風物詩とされている「花火」の材料として良質な野州麻の麻炭が使われてきました。花火の良し否しを決めると言われている麻粉は花火業者にとって大切な素材とされています。

しかし炭焼きは真っ黒に汚れ、熟練を要する仕事のため、麻焼き職人も全国で一人になってしまいました。このため日本の麻殻焼きのともしびが途絶えてしまうため、花火業者から存続運動の声が高まっています。そこで私達農高生が、伝統麻炭焼きを受け継ごうと、麻炭焼きの研修や現場実習を繰り返し行っています。

麻の活用法その3 麻縄の獣害対策ロープ

予備実験 そば畑、水稲での現地試験

まず地域農家に試作をお願いするため、模型の製作やトウガラシ入りの麻縄の特性・使い方などをまとめた冊子作りを行いました。特に果樹園・水田・そば畑など用途に応じた縄の張り方などを、図案化して農家に配布しました。そして、イネの刈り取り時期にイノシシ被害のある里山の水田で実用試験を行いました。けもの道といわれるイノシシの通路に、2段に麻縄をはりめぐらせました。その結果イノシシの侵入を防ぐ事ができこの麻縄の効果が実証されました。

このような現地試験をくり返し行い麻縄のベンチャー企業に私達の研究成果をもちより、麻純にトウガラシ・ハーブ・ドクダミ・ワサビを混入した試作品作りに取り組みました。私達の里山では5月の田植え時期にはシカがイネの新梢を食べてしまう被害が多く、図のように田植え後に麻縄を張りました。さらに秋の刈り取り時期のイノシシ被害にも、再度この縄を導入試験したところ、イノシシ対策として効果が認められました。

実用試験その1 山村での現地試験

こうして農商生と麻縄工場が協力し、トウガラシなどを浸した麻繩が出来上がりました。そして
農林水産省のエコマークもいただき特許も取得することができました。この麻縄は取り外しがで
き、高齢者にも手軽に使用できるなど、安全で安心な資材方法として好評でした。

そこで「環境にやさしい麻縄動物ロープ」の名称で冊子や説明書を作成し、試作品を全国各地の野生動物の被害農家に送り、問題点の改善や普及活動につとめてきました。


実用試験その2 山村の自然環境保全活動

野生動物から股産物を守る活動を続けながら今年から、県立公園や四季の森での希少植物保識活動を行った結果、安全で景観を損なわない方法として高い評価をいただきました。さらに、足尾銅山を緑の山に復活させる迎動では、イノシシやシカからドングリの苗木を守る対策として大きな成果を得ることができました。

そしてこれらの試験を繰り返し行い改良を重ね、今年の4月から本格的な製品開発に取り組んだところ、麻縄工場で商品化することが出来、この麻縄は野生鳥獣対策の新しい手段とし新聞や雑誌で掲載され、問い合わせも多くなっています。

4研究のまとめ

1里山の持つ豊かな地域資源を次世代に引き継ぐため地域に根ざした村おこし活動に貢献できました。

2農業高校の視点から山村の援農活動、農村文化の復活など故郷再生事業に地域と共に取り組むことができました。

3麻の故郷産業として、麻紙作りや芯蝿作りそして麻炭の伝統の技を継承する場作りができました。
5今後の課題

1. 日本古来の生活文化として大切に守れてきた麻の集落を再生する村おこし活動や農村の民俗風習の保存活動にも取り組んで行きたい。

2.麻の郷とちぎの里山の自然環境を守り、山村の故郷産業を復活させ伝統文化の担い手を目指して頑張っていきたい。


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