大麻草検証委員会コミュの大麻取締法の再検討を

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欧米では、大麻は有害薬物ではない？
2009/02/17 14:50

欧米では、大麻は有害薬物ではない？

〜 大麻取締法の再検討を 〜

〜 法律がまちがっていたら、逮捕された学生は可哀相 〜


大阪府警南署は2月15日、京都大学法学部2年生（20歳）を、
大麻取締法違反（所持）の現行犯で逮捕した。

大阪ミナミのアメリカ村は
「路上でポリ袋に入った乾燥大麻を拾った」という
西心斎橋商店街の専務理事の中川さんが話すほど、
「若者の街、アメリカ村では大麻が蔓延している」

大麻吸引に使われる水パイプやキセルなどの
喫煙具を販売する店もあるという。
しかし「観賞用」として売られているため、
警察も取り締まることができない・・・と2月16日の産経の記事。

なぜ？？！


この疑問に、2月20日の週刊朝日
「大麻汚染が止まらないホントの理由」　で次のように語っている。

日本では、大麻を持っている（所持）と逮捕されるが、
なぜか「使用だけ」では逮捕されないという。

ドーピング検査で尿から大麻反応が出た東芝の
ラグビー部のクリスチャン・ロアマヌ選手は逮捕されていない。

厚生省の麻薬対策課では
「大麻の煙がモクモクの状態だと、その場にいただけで、
人は受動的に吸ったことになる。
仮に尿検査で陽性反応が出ても、それだけで逮捕したら、
誤認逮捕になることもある」と。


週刊朝日では、さらに、突っ込んで取材している。

普通に考えたら、有害薬物を持っていることより、
使ったほうが罪が重い。
記者が「大麻って、そんなに悪いものか」　と聞くと、
「わからないですね。依存性成分が含まれていても、
　種が食用として使われてきたとか、大麻イコール悪ではない。
　問題は大麻の中に依存性のあるものがあって、
　それが有害だと言っているに過ぎない」と麻薬対策課は答えている。

「依存性」については、全米科学アカデミー医学研究所は、
1999年に調査結果として
「大麻使用者の9％。
　アルコールの15％、
　タバコの32％よりかなり低い。」

依存性で有害だと決め付けるのなら、
タバコやアルコールを禁止しないといけないことになる。


厚生労働省の所管の麻薬覚せい剤乱用防止センターでは、
ホームページで、大麻を有害薬物と位置づけて、
大麻には「発がん性物質がタバコより多く含まれている」
「胎児の大麻中毒や流産、死産の原因」と。


ところが、欧米では、大麻を有害薬物とみていないらしい。


イタリアでは、普通の家庭で大麻を育て、
毎週末のお酒を飲むように大麻を吸っている。
オランダやカナダでは、
一定量以下の大麻の所持は犯罪として処罰されない。
イギリスでは04年に
個人が大麻を使用する分には処罰されないよう法律が改正された。
スペインやイスラエルは「大麻は一部の患者にとって有益」として
医療大麻を認めている。


アメリカでも、オバマ大統領が若いときに大麻を使用したと伝えられているし、
「カナビス（大麻）使用の合法化」も伝えられている、という。


週刊朝日では、たばこに似ている大麻を吸引すると、
どんな感じになるかも取材している。

海外で何十回も大麻を吸った20代の男性は
「思考はしっかりしているけど、お酒に酔っているという感じ。
　自分の場合はよく笑って、しゃべりました。
　作用は人によって違うが、非常にリラックスするのは同じ。
　一緒に大麻を吸った人の中には眠ってしまう人もいた。」


「日本では、一万年以上前の縄文時代から
　大麻を栽培したり、使っていた。
　着るものを始め、下駄の鼻緒、たたみ、壁、屋根、蚊帳、漁網も
　大麻で作られている。
　大相撲の綱も大麻で作られている。」


大麻が、なぜ、急に栽培や所持できなくなったのかについては、
大麻研究者で弁護士の丸井英弘さんは
「第二次世界大戦でアメリカが日本を占領し、
　ポツダム命令で大麻は規制された」という。

日本は、衣食住に大麻を使っていたのに、
GHQの狙いは麻の産業を規制し、
日本をアメリカの石油製品のマーケットにすることでした。

厚生労働省の監視指導、麻薬対策課は
「第二次世界大戦が終わり、アメリカから
　大麻について規制すべきだという命令があった。」


大麻取締法が成立したのは1948（昭和23）年、
大東亜戦争で日本が敗れた二年後。

問題は
「日本では、大麻が人体にとって、どう影響するかを
　一度も調査されていない」ことにあると週刊朝日は書いている。

著名な経営コンサルタントが、一時
「日本でも大麻をもっと活用すべきだ」と主張しておられたが、
なぜかこの声もしぼんでしまっていた。


マスコミは、京大、慶応大、早稲田、法政大、関西大、同志社大の学生が
大麻所持、大麻吸引で退学、無期停学、停学と大きく報道している。

しかし、マスコミも「欧米で大麻を認めていること」
「日本人の大麻への影響調査を急げ」などを調べて、
大きく報道すべきではないだろうか。

大麻が危険な薬物か、医療用に役立つものか、
大至急調べて、報道してもらいたい。

もしも、2月20日の週刊朝日の記事が本当なら、
大麻を所持して、逮捕された、
将来のある大学生たちが可哀相だ。

戦後は、とっくに終わっている。
間違っている法律があるのなら、
この際、急いで改めるべきだと思うが・・・。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（平成21 年2月17日　記）