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JCPと国民統一戦線の建設コミュの【枝野氏が新党立ち上げ リベラルの価値は 多様な主張 尊ぶ風土 「希望」には自由な議論の雰囲気感じない】 2017年10月3日【東京新聞・こちら特報部】転載

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「色平哲郎氏のご紹介」
【枝野氏が新党立ち上げ リベラルの価値は 多様な主張 尊ぶ風土 「希望」には自由な議論の雰囲気感じない】
2017年10月3日【東京新聞・こちら特報部】転載


 衆院選で、民進党の前原誠司代表が「打倒安倍政権」を掲げ、合流を決めた希望の党。だが、希望の小池百合子代表がリベラル派議員を「排除する」と明言したことで情勢が一変し、無所属での出馬を表明する民進前職が相次いでいる。2日、民進の枝野幸男代表代行は新党「立憲民主党」を立ち上げ、リベラル支持層の受け皿を作った。焦点が自公と希望の保守2大政党の「政権選択」とされる中で、どんな役割を果たすのか。リベラルの存在意義を探った。 (佐藤大、加藤裕治)



 まずは「排除」の経緯を振り返ってみよう。
 「私たちの政策に合致するか、さまざまな観点から絞り込みをしたい。全員を受け入れることは、さらさらない」。小池氏は九月二十九日、民進党の前原誠司代表との会談後、民進党出身者の「希望の党」への合流について記者団にそう語った。同日の会見では「安全保障や憲法観といった根幹部分で一致するのが必要最低限だ」とし、政策や理念が合わなければ「排除する」と述べた。

 希望の細野豪志氏は同二十八日、公認の扱いについて「三権の長を経験された方は、ご遠慮いただいた方がいい」と発言。「先に離党していった人の股をくぐる気は全くない」と話した野田佳彦前首相は二日、無所属で出馬する方針を表明。岡田克也氏ら無所属での出馬表明が相次いでいる。

 そんな中で立憲民主党の結成を表明したのが、「リベラル派」のリーダーと目された枝野氏だった。

 同党へ参加を予定する阿部知子氏(神奈川12区)は「国民の中のリベラルの受け皿となりたい。リベラルの旗を立て多くの仲間を募りたい」と意気込む。

 阿部氏の考えるリベラルとは「いろいろな主義主張があって、それが多様に共存しながら論議を進めていける風土」と語る。「立憲政治、主権在民の基盤だ。リベラルの中で安倍政権を交代させるという民意が切り捨てられではならない」

 希望との合流方針を一度は容認した経緯については「政権交代選挙だから、ということで認めたが、希望の党が『リベラル切り』をして、そうならないのであれば、話が違う。世界中で排外主義や、違う意見を力ずくで封殺していくという風潮があるが、私たちは多様性や意見の違いを残して議論ができる土壌を大事にしたい」と説明する。

 九月二十九日に「希望の党とはどうしても合わない。できれば無所属でやりたい」といち早く表明していた逢坂誠二氏(北海道8区)も二日、立憲民主に加わる方針を明らかにした。「支持者に比例の投票先がないと言われ、その通りと気付いた」からだ。

 逢坂氏は、自身がリベラル派とみられることについて、「自分がリベラルなのか、左なのか右なのかもよく分からない」と語る。リベラルという言葉の定義についても「実ははっきりしない。原発推進がだめと言ったら左とみられ、自衛隊の存在は大事だからしっかりしなきゃと言ったら右と言われるが、そんなに単純ではない」とくぎを刺す。だから、立憲民主が単純に「リベラル政党」とみられることも疑問視する。

 逢坂氏は、小池氏が主張する憲法や安全保障をめぐる議論の大切さを認める。では、希望の党の何が問題だったのか。逢坂氏は「自由に議論ができる雰囲気を感じなかった。政策以前の問題で、物事を決める手順として『民主的に』とか『議論をして』とか、自分が訴えてきたこととのテイストが違った」と、阿部氏と同様、やはり政治風土を挙げた。


変動期こそ存在意義
 世界的に退潮傾向だが…
  「平和主義はっきり掲げて戦え」


  そもそも「リベラル」とは何なのか。この言葉を「大辞林」でひくと「自由を重んじるさま。また、そのような立場の人」。ちなみにリベラリズムは「自由主義」で、「個人の価値や人格の尊厳性を重んじ、人間の自由な思想・活動を可能な限り保護しようとする立場。政治的には市民的自由の擁護・拡大、経済的には自由放任主義の主張としてあらわれる」とある。

 政治評論家の小林吉弥氏は「日本では昭和三十年代、自民党の派閥『宏池会』に対して使われるようになった言葉」と説明する。

 当時は与党の自民に野党第一党の社会が対抗する五五年体制。「保守と革新」「右派と左派」という色分けがされる中、保守の中にありながら憲法を守り、穏健な政策を取ろうとする宏池会が「中央の左寄り。左翼まで行かないということで、リベラルと称された。もともとは与党の中の勢力を指していた」(小林氏)と振り返る。

 その後、自民党が分裂して新自由クラブができ、小池百合子氏が政界デビューした日本新党が誕生。この流れの中で、自民以外の勢力にもリベラルを使うようになったという。

 このころから、政策的にも保守とリベラルの差がはっきりし始め、具体的には憲法九条を守るのがリベラル、改憲を目指すのが保守とされた。最近では沖縄の基地問題や原発への対応でも両者は分かれる。

 そのリベラルが今、青息吐息だ。与党はもちろん、維新、小池氏が立ち上げた希望は改憲を目指す。護憲を掲げ、枝野氏が発足させる立憲民主は、候補者を何人立てられるか分からない。護憲派は共産候補だけの選挙区も多くなりそうだ。

 こうしたりベラルの「退潮」を、思想家の内田樹氏は世界的な流れとみる。「世界史的な変動期に入り、この先、何が起きるか分からなくなっている。人々はこんな時、『俺に任せろ』という単純な政治展望を語る人にすがりつく。それで、米国ではトランプ
大統領が誕生し、欧州では右派が躍進した」

 内田氏は「そんなリーダーは何も見えない霧の中に突っ込んでいき、足手まといの人は置いていく」と批判したうえで、「じりじりと皆で進むような組織でしか危機は乗り切れない。そんな組織がリベラルであり、私自身がリベラルを掲げる理由でもある」と、その存在意義を高く評価する。

 では、リベラルを支持してきた有権者は、衆院選でどう行動すべきなのか。内田氏は「選挙区に立憲民主の候補がいないのなら、革新系しかない。希望は自民の補完勢力。維新と同じだ」とみる。

 政治評論家の森田実氏も「希望から、穏健な平和主義の人たちは追放されてしまった。立憲民主がいなければ、革新勢力しかない」と同意見だ。

 森田氏は、リベラル派の平和主義への取り組みの甘さが今の状況を招いたと考える。「社会党がつぶれ、民主になってリベラルな議員は闘争精神を失った。その議員を支援していた労組も鎮座していただけ。全労働者のために戦わない労組をだれが支持しますか」と嘆く。そして「戦争回避が政治の最大の目的。リベラルというおかしな言葉は使わず、平和主義とはっきりうたい、戦いましょう」と呼び掛けた。

 精神科医の香山リカ氏はやはり立憲民主に期待しつつ、「希望に入る議員でもリベラルな考えの人はいるだろう。共産も市民派に変わってきた。党派でアレルギーを持つのではなく、候補者の訴えに焦点をしぼって投票先を判断すべきだ」と考える。

 「リベラルですが、何か。」(イースト新書)と自負する著書もある香山氏。現在、旗色が悪い理由を「主義主張にこだわり、若い人たちの雇用、格差問題への気づきが足りない面があった」と反省する。

 ただ、「時代や社会に関係なく、普通的に正しいことはある」という考えは変わらない。平和や人権だ。「私は人間社会の素朴な基本を主張しているつもり。それを口にするだけで『リベラルの言うことなんて』と批判される世の中は残念だ」


((((デスクメモ))))
 「リベラル」とは、具体的な政策の種類を指すこともあるだろうが、「強権や独裁と無縁の民主的な政治風土」としての意味合いが、より強いのではないか。立憲民主の立ち上げに対して、ネットでは「真のリベラル派」と歓迎の声が広がる。その期待にどう応えるのか、見守りたい。(典) 2017・10・3

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