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JCPと国民統一戦線の建設コミュの日刊ゲンダイ転載 【民進代表戦の政策論争 与党寄りメディアの餌食の懸念】

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【日刊ゲンダイ】転載

【民進代表戦の政策論争 与党寄りメディアの餌食の懸念】
2016年9月3日


3候補ともバカ正直すぎる(C)共同通信社

 ひと言でいえば、どの候補もバカ正直すぎる。これでは与党ベッタリメディアの思うツボ。安倍政権が最も恐れる「野党共闘路線」に、自ら進んで冷や水を浴びせるようなものである。

 民進党代表選が2日、告示された。先月5日にイの一番で名乗りを上げたのは、蓮舫代表代行(48)だった。現在の岡田執行部の後継候補で大本命と目される蓮舫に立ちはだかるライバルは現れず、長らく無投票当選容認のシラケムードが党内に漂っていた。

 非主流派の前原誠司元外相(54)が、どうにか推薦20人を確保して正式に立候補を表明したのは先週末のこと。

 若手の玉木雄一郎国対副委員長(47)が出馬にこぎつけたのは、告示ギリギリのタイミングだ。候補者乱立といっても、ぶっちゃけハナから「勝負あった」の展開なのである。

 それでも民進党は15日の投開票まで「三つ巴の選挙選」を盛り上げようと必死だ。告示後に3候補は党本部で共同記者会見を終えると、すぐさま、日本記者クラブの公開討論会に臨み、メディアとの質疑応答をはしご。今後も全国10カ所で討論会や街頭演説などを開く予定だ。

 何とか大マスコミに取り上げてもらおうと、あの手この手。それこそメディアに「すがる思い」で露出を増やし、党勢回復につなげたいのだろう。だが、野党のトップ候補同士の政策論争は自殺行為に等しい。

 2日の記者会見や討論会の発言から浮き彫りとなったのは、3候補の経済政策や憲法観など基本政策の食い違いのみ。改めて有権者に「民進党内はやっぱりバラバラ」と負のイメージを植え付けてしまった。

■政権構想を語る資格も余裕もない勘違い政党

 なかでも、温度差がハッキリ出たのは、岡田執行部が推進した野党共闘を巡る考えである。

 党内右派の支持を集めたい前原は、「一度、岡田路線はリセットすべきだ」と踏み込み、「天皇制、自衛隊、日米安保体制、消費税で共通認識を持てる政党としか連立を組むつもりはない」と宣言。

 玉木も「基本的考え方の違う政党とは一線を画す」と主張した。

 岡田路線を継承するはずの蓮舫も「参院選ではバラバラでは絶対に勝てない地域で勝った」としながらも、「綱領や政策が違う政党とは政権は目指さない」と明言した。いかなる勢力からもまんべんなく支持を得て圧勝したいからなのか、党内右派に媚びるように野党共闘に慎重な姿勢を打ち出す始末だ。

「寝言は寝てから、政権構想うんぬんは政権奪取に近づいてから言って欲しい」と、政治学者の五十嵐仁氏はこう言った。

「今の民進党に単独で政権を奪える可能性が1%でもあるならまだしも、政権交代など夢のまた夢。野党が束になっても、巨大与党に太刀打ちできないのが現実です。民進党内の共闘否定派は必ず『基本的政策の違う党とは手を組めない』と言い張りますが、民進党内だって自民党もどきのタカ派や旧維新の出身者から、リベラル派や旧社会党系の左派まで基本政策はバラバラ。共産党などとの政策の違いをあげつらうのは天にツバする行為で、下野から3年半が過ぎても“与党ボケ”が抜け切れていない証拠です。本人たちは、こうした議論で『多様性』をアピールできていると思っているフシがあるから、ますます救いがたい」

 民進党内が代表選を機に野党共闘を巡って真っ二つどころか、四分五裂。ましてや一気に野党分断にまで進展すれば、政権与党はシメシメで、舌を出して笑うのは安倍首相その人である。

野党共闘は不可欠(C)日刊ゲンダイ

将来の首相気取りで共闘放棄のアホらしさ

 せっかく先の参院選で野党共闘が一定の効果をあげた直後に、ありもしない政権構想の「幻影」にうつつを抜かして、岡田路線を捨て去るのなら愚の骨頂だ。

 安倍自民1強の独走に歯止めをかけ、政権批判の受け皿を求める民意への裏切り行為にほかならない。

 民進党はメディア露出に血眼になっている場合ではない。むしろ、メディアが代表選の争点に「野党共闘路線」や「改憲論議への対応」をしきりに掲げたがるのはなぜなのか。そのもくろみと思惑に、よくよく思いを馳せた方がいい。

 政権交代など夢物語の野党のトップ争いに、政権構想など必要ない。

 議会で圧倒的多数を占める自公与党との彼我の差を考えれば本来、「安心の好循環社会」(蓮舫)、「子ども国債の発行」(玉木)などと「政権構想」を語る資格も余裕もないはずだ。

 メディアにあおられて「将来の首相候補」を気取ったところでしょせん政権ごっこの自己満足に過ぎない。大人の真似事に興じる幼稚園児のお遊戯会のようなもの。有権者をなおいっそう、シラけさせるだけである。

 有権者は今の民進党に「政権を取ってから」の政策論争は求めていない。知りたいのは「政権を取るまで」のプロセスだ。どうやって自民1強体制を打ち崩し、世論を味方につけ、安倍首相を政権の座から引きずり降ろすのか。論点はその一点に尽きるのだ。

■暴走政権の退治にはA級戦犯の一掃が不可欠

 そのための政治戦略を各候補が披歴し合って、おのおのが知恵と知謀を競い合う。そして政権奪取に向けた迫力と意気込みを訴えてこそ初めて、ようやく有権者を振り向かせることができよう。前出の五十嵐仁氏はこうアドバイスを送る。

「敵対する相手は『史上最悪』と言っていい暴走政権だけに、なおさら戦略を練りあげる必要があります。政権を維持する狡猾さは自公両党の方が一枚も二枚も上手。“壊憲”も辞さないルール無用の勢力に真正面からぶつかっても、ブレーキ役は果たせません。今の民進党に必要なのは、安倍政権と同じ土俵に乗った政策論争より、政権の嫌がることをとことんやり抜く覚悟です。トップには弱者の戦法に秀でた、くせ者タイプがふさわしく、当然、安倍政権を倒すには野党共闘の発展も必要不可欠。青年の主張のような青臭い政策論争は、老獪な政権与党を喜ばせるだけです」

 今の民進党には、大坂の陣で圧倒的劣勢に立ちながら、徳川家康をきりきり舞いにさせた真田幸村のようなリーダーの出現が待たれる。

 政治評論家の森田実氏はこう言った。

「今なお民進党の中枢を牛耳るのは、政権転落の“戦犯”ばかり。有力候補の蓮舫氏を担いでいるのも、消費増税で自公両党と手を握ったA級戦犯の野田前首相です。結局、執行部から枝野幹事長や安住国対委員長、玄葉選対委員長ら戦犯を一掃しない限り、いつまで経っても民進党は迫力不足。政権を倒す気概などみじんも感じられません。代表選だって、戦犯たちが裏に隠れて実権を握り続けるための『衝立』選びに過ぎない。戦犯たちが生き延びているからこそ、安倍首相に二言目には『民主党政権時代よりマシ』と減らず口を叩かれるのですよ。民進党はこの代表選を逃せば、生まれ変わるチャンスは二度と訪れないと肝に銘じるべきです」

 有権者の期待に応えるためなら、民進党のトップは手段を選ばず、遮二無二なって安倍政権をぶっ潰す凶暴性を見せつけて欲しい。悪辣メディアの主張をまともに取り合って、その餌食になるようでは未来永劫、政権の座は巡ってこない。

 大メディアは「野党第1党の責任」とやらを振りかざし、やれ「アベノミクスの対案を出せ」「党内で改憲議論を進めろ」と執拗に聞いてくるだろうが、3候補はバカ正直に答えてやる義理も義務もない。

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私見
 TBSのnews23は、三人の候補に「民共合作は」と岸井アンカーにかわった星キャスターが切り出した。一見リベラルの仮面をかぶったしたたかな体制追随のマスコミが、民進党をよりだめにする。

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