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JCPと国民統一戦線の建設コミュの2014東京都知事選挙からの課題

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櫻井智志

 都民の35%の投票率。大雪が一定の影響を与えたのは間違いない。NHKよりも東京MXテレビの池上彰さんの解説のほうが有意義だった。出口調査は、桝添45%台。宇都宮20%細川19%田母神10%の支持率だった。池上氏の質問におごり高ぶった桝添氏の興奮は、都政は庶民のためよりも、自民党・創価学会・労組の連合が支持した。宇都宮さんの第二位は立派。細川さんは大雪で浮動票無党派層が投票していないと思えるので気の毒だ。今回の都知事選の投票率46.14%は、都民の関心が低いことの証明と言われているが、はたしてそうだろうか。同日に行われた川口市長選は、20%台だった。都民の名誉のために言えば、この投票率は大雪のもとでも半数近くは一票による意思表示をおこなったと見るべきだろう。 46・14%という低投票率の中、計200万票以上という自公の組織票がモノをいい、開票と同時に舛添要一・元厚労相の「当選確実」が出た都知事選。

 大新聞テレビは一切報じなかったが、選挙期間中から「政治とカネ」の疑惑がゴロゴロ出てきたのが舛添なのだ。前任者の猪瀬直樹氏と同じテツを踏むんじゃないか。早くもそんな声が上がっている。見過ごせないのが政党助成金2億5000万円の不正流用疑惑だ。政治資金オンブズマン共同代表で神戸学院大教授の上脇博之氏はこう指摘する。「舛添氏が自民離党後に結党した『新党改革』が、国民の税金で借金を返済したのではないか、という疑いです。新党改革は2010年に銀行から2億5000万円を借り入れましたが、2年後に完済しています。この間の同党の収支報告書を分析すると、年間収入は1億5000万〜1億9000万円ほどで、大半は税金が原資の政党助成金で占められていた。つまり返済原資の大部分は税金のはずですが、政党助成法では助成金を借入金の返済に充てることを認めていません。 そのため、助成金を複数の政治団体間で迂回させ、カネの出どころを分かりにくく処理しながら、結果的に税金を借入金の返済に充てた疑いがあるのです。意図的なマネーロンダリング行為と見るべきです」。しかも、舛添は巨額の借金と返済方法について同僚議員に全く知らせていなかった。新党改革の代表代行だった矢野哲朗氏は「昨年2月から6月にかけ、複数回にわたって内容証明を送って党大会の開催や会計の公表を求めたのですが、舛添氏は一切応じません」と、報道機関の取材に語っている。新党改革の政治資金をめぐっては、舛添が自宅に党支部事務所を置き、妻が社長のファミリー企業に総額約800万円の家賃を払っていたことも判明した。こちらは政党助成金を家族のフトコロに入れた税金の還流である。加えて舛添には、選挙違反疑惑がある。2月5日に町田市の個人演説会で来場者に「五輪バッジ」(時価3000円相当)を配っていたとして、舛添本人と演説会の受付スタッフが、公選法違反(寄付の禁止)容疑で市民団体に告発されたのだ。
舛添はこれらの疑惑にどう対応するのか。都知事選は桝添氏が勝利したが、今後の都政は厳しい批判の目を免れない。 公明党支持者の90%が桝添氏を支持。自民党の支持者は桝添氏もいるが、田母神氏や細川氏にも少し流れていった。桝添氏の奥さんが創価学会幹部だから、桝添知事は創価学会と密接な関係を保つ。インターネットでは創価学会婦人部は桝添氏のスキャンダルに怒り、自主投票にというニュースが流れたが、見せかけのポーズ。創価学会は平和と福祉の党とうたっているが、とんでもない正体を見てしまった思いだ。

 宇都宮氏はよく健闘した。今後の市民運動に大きな存在感を占めるし、宇都宮氏自身がすぐれた政治リーダーであることがわかった。前日の雪の降りしきる中で選挙演説を行う宇都宮氏の演説の画像とその後にその写真を見て、思わずペンをとった。

 冬の春雷

豪雪のような時代に 
燃ゆる気迫 
強靱な意志の一弁護士 
暴風雪に轟く
烈々たる真価の弁舌



 民主党都連幹部は10日、細川護熙元首相の陣営に「結局、核融合は起きませんでしたね」と伝えた。細川氏と小泉純一郎元首相との「二枚看板」が都知事選に劇的な変化を引き起こすとして、政党の全面支援に消極的だった細川陣営への皮肉だった。 「もっと早い段階で要請が来ていれば、いろいろなことができた」。海江田万里代表は「組織的勝手連」という半身の支援になったことを悔いたが、支持母体の連合東京は舛添要一元厚労相の支援に回り、足元のおぼつかなさも露呈した。同じ「原発ゼロ」を掲げる宇都宮健児前日弁連会長との一本化調整でも野党第1党としてつなぎ役となれなかった。生活の党の小沢一郎代表は、「(細川氏と宇都宮氏)2人合わせればほぼ(舛添氏と)似たような数字。勝てた選挙だった」と語った。

 自民党は一枚岩ではない。利害によってはたやすく大同団結するけれども、いったん権力抗争が始まると、与野党の対立以上の内紛もある。そういう内紛を野党がうまく利用すれば、政治的効果もあげられるが、日本の野党は自公政権政党ほどの「ずるがしこさ」がない。

 都知事選で細川護煕を支援し、公然と「安倍政権打倒」に動いた小泉純一郎。都知事選で勝利した安倍周辺は“報復”に動こうとしているらしい。「小泉親子を潰す」と憎悪を強めている。どんな報復をするつもりなのか。まず、次男の進次郎を処罰する方針だ。進次郎は「除名した舛添さんを応援する大義がない」と“正論”を吐いて応援を拒否。「有権者100人分の名簿を提出しろ」という安倍執行部の命令も無視していた。
 さっそく安倍側近の萩生田光一副幹事長は「ケジメはつけてもらう」と処分を予告している。 「安倍首相は自分に逆らった人間は絶対に許さない。執念深い。恐らく、6月に行う人事でも進次郎に嫌がらせをするつもりでしょう。復興担当の政務官をクビにして無役にする方法もあります。でも、無役にしてフリーにするよりも、閣内に閉じ込めるのではないか。底意地の悪い安倍首相は、誰がやっても難しく失敗しやすいポストに就けるつもりでしょう。たとえば経産省のエネルギー担当の副大臣です。このポストは少しでも安い電力を企業や家庭に供給する責任がある。原発問題に直結している。“原発ゼロ”が本音の進次郎は困るでしょう。安倍首相は総裁選を戦ったライバルの石原伸晃と林芳正も、環境相と農相という地味だが苦労の多いポストにつけて消耗させています」(自民党関係者)
 また、小泉純一郎を“兵糧攻め”にする可能性がある。

 政界引退後、小泉元首相は財界がつくったシンクタンクの顧問に就き、年間2000万円近くの報酬を受け取っている。部屋やクルマも提供されているようだ。国内の主要企業80社が小泉元首相のために設立したこのシンクタンクは、ちょうど7年前「7年間活動する方針で18億円の資金を集めた」という。それだけに、出資企業が安倍周辺の意を酌んで「約束の期限がきたので」と資金提供をやめても不自然じゃない。
「2000万円の報酬を失っても小泉さんが生活に困ることはないでしょう。でも、クルマと部屋がなくなるのは、精神的にダメージが大きいと思う」(政界関係者)都知事選で「細川―小泉連合」を敗北させた安倍周辺は「小泉神通力は終わった」「もはや過去の人」とバカにし、安倍首相も小泉元首相のことを「たいしたことない」と豪語している。 しかし、ムキになって潰そうとしているのは、「小泉親子」に対する恐怖心の裏返しだ。そもそも、あの男に「報復」が利くのかどうか。
「小泉さんは、安倍自民党から仕打ちを受けても意気消沈することはないでしょう。むしろ、火がつき、さらに〈原発ゼロ〉を強く訴えていくはず。小泉さんは、いつまでも安倍人気は続かないとみている。次の総裁選には〈脱原発候補〉を担ぎ、安倍政権を倒すつもりのようです」(永田町関係者)

 自公両党の桝添氏は、200万票、宇都宮健児氏は、98万票、細川氏は、93万票である。宇都宮氏と細川氏の合計票は、ほぼ200万票近い。反原発候補を支持する都民は、都民の半数に達している。けれど、単純計算ではそうなるが、左翼と保守層との共闘にはまだまだ超えなければならないハードルがあって、一方の候補者に相手の候補支持者がそのまま投票するかはわからないことだ。それよりもふだんから、草の根の保守層と左翼政党との積み重ねが政治経験としてなければ、一気に一本化は無理だろう。今回宇都宮氏は投票率からしても、前回より低い投票率で得票率は前回を上回った。反原発運動を当初から推進してきた鎌田慧氏や河合弁護士、知識人の澤地久枝さんや瀬戸内寂聴さん、吉永小百合さん、菅原文太さんらも細川氏支援に動いた。
 もともと宇都宮健児さんを前回の知事選で担ぎ出したのは、反原発運動を支援する文化人の中からだった。今回、落合惠子さんに打診中に、宇都宮さんが東京新聞に出馬を 知らせ、スクープとなって候補が決まったという噂をネットで私は知った。前回の雪辱を期す分、都知事としてやろうと意欲をもった宇都宮氏には、それだけ積極性があったということだろう。苛酷な選挙運動最中も、宇都宮さんは懸命にこなし、討論会にも積極的に取り組み、放送局の討論番組でも、他をぬきんでた用意周到な発言にあふれていた。私は鎌田慧氏の発言や行動に共感をもつ者である。宇都宮さんは反原発市民運動の中から生まれてきた。母体の反原発市民運動の動きを、これからも敬意をもって応援していきたい。

 終始私は宇都宮氏支持の側から考え、細川=宇都宮反原発「政策」共闘の立場でをネットで発言してきた。鎌田氏に代表される市民運動家は、賞賛こそされるべきであり、選挙運動過程でのやりとりで、自公安倍総理=桝添・田母神陣営を批判するような軽蔑と憎悪が忍ばせた批判発言に、私は残念に思う。日本人の器の小ささの証明である。

 運動論や選挙運動の実際は批判される要素はあっても、細川護煕氏の出馬の意図は、ネットでも絶えず尊敬する実践的知識人としての色平哲郎氏が発言していたように、都知事選に勝利することは、安倍内閣を吹き飛ばし、安倍政権の中国や韓国との無用な軋轢を高める歴史修正主義の見解や、アメリカ政府さえ失望を表明した二枚舌と虚言満載空言無比の無内容さと憲法改憲のために手段を選ばぬ強行国会対策や政府内外の排外主義公式発言。すべてが保守か革新かではなく、戦前の日本外交を思わせる。「孤立ある名誉」と国際連盟脱退は、その後のアジア侵略戦争の一里塚であった。都政は国政とは違うのは、当たり前だ。しかし今回の都知事選が安倍政権の非道政治を撤回させるために重要な位置付けをもっていたことは、選挙後の安倍総理の言動が示す通りだ。
 宇都宮陣営が得票をあげて、支援した野党政党が活性化して、党勢が活気づき党勢拡大したとしても、安倍政権にストップを実際にかけられなかったことは、宇都宮氏を推薦した諸政党を支持する者にとっても、きわめて残念な事態だ。

 また田母神候補の危険性について、選挙前から予測していた事態となったので、以前に書いた評論を再掲する。
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議会制独裁主義、意外な泡沫候補に当選の危険性あり

2014/1/25 櫻井智志

 東京都知事選がたけなわである。桝添か、細川か、あるいは宇都宮かと、マスコミの論評は主要候補者の足どりを追ってやまない。
 だが、意外と泡沫候補なみのレベルと見られている田母神俊雄元航空幕僚長の危険性について小論で考えたい。田母神氏の主要政策はほとんど安部晋三総理を支持している内容である。東京新聞1月25日朝刊を参考にした。原発問題では、「電力の安全性は必要、完全を確保して再稼働すべきだ」。経済政策では、「政府の方針は正しい。都も積極的に公共投資する」。外交では「外国とは仲良くするが、日本の立場は毅然と主張すべきだ」。安倍総理が最も自分の政策に近い候補を選べば、多分田母神候補の名前があがるだろう。
 さらに、インターネット会社関連役員が田母神氏に肩入れするなどの効果もあり、「都知事にふさわしい人調査」では、田母神氏が一位となる。告示前のラジオNIKK EIの調査では、田母神氏は80%の支持率を集めている。2ちゃんねるの「ドクター・中松に投票しよう」という運動が発生して、中松氏が約35%を獲得した時に田母神氏はそれに急迫していた。
 今回の都知事選が行われる直接の原因は、石原慎太郎氏が後継者にと指名して当選した猪瀬直樹氏の汚職疑惑である。同じ石原氏は今回、政党政治の枠組みを無視して、所属する「日本維新の会」の意向なと゛無視して単独で田母神氏を積極的に応援し続けている。
 石原慎太郎氏は、安倍総理の別働隊である。安倍氏では総理という職務柄言えないきわどい問題発言を、石原氏に言わせている。最も石原氏自らが戦略上自覚して次々に不規則発言を連続してきた。欧米では、石原氏は、極右のファシストとみなすのが常識である。ファシストが政局のイニシアティブを握っていることが、どれくらい日本の国際的信用を失墜させていることか。
 後世から見れば、あと半世紀後に歴史家は石原慎太郎は国民的人気を得た作家・政治家で東京都知事を三期つとめ、四期目の途中で再び国会議員として活躍した、とでも記すだろうか。石原氏の小説については、何も言わないが、政治家としての石原氏の特徴をひとことで言えば、「議会制ゴロツキト」である。それをうまく 利用している安倍晋三は、「議会制独裁主義」である。議会制独裁主義と議会制ゴロツキストの間にいる田母神氏は、都知事になった時に、どちらかに似たり寄ったりする言動をとるだろう。なぜなら田母神氏の公約そのものを読めば、そのような政治的立ち位置にいることを銘記しているからだ。
 いままで石原氏は批判されつつも、4度の当選を果たした。その石原氏がマンツーマンで応援している田母神氏が、まさかの当選を果たすこともありうることを想定内に入れておいたほうがよい。私の1月25日現在の予想は、桝添、細川、宇都宮、田母神、中松の順である。宇都宮氏と細川氏のどちらかが当選するためには、お互いを批判するよりも、桝添、田母神を絶えず牽制しておいたほうがよい。当選しなくとも、田母神氏の得票結果は、極右勢力を勢いづかせて、安倍総理の急速な改憲策動を成功に導く有力な応援となるだろう。
 細川氏と宇都宮氏は、どちらかが当選するための批判や非難のやりとりよりも、反安倍、反原発、反改憲のイニシアティブを安倍にいっそう強く持たせないために も、桝添、田母神両氏の政策的原理的批判に集中したほうがよい。
 願わくば、宇都宮健児氏か細川護煕氏の明確徹底した反原発候補が当選してほしい。お互いが同じ反原発陣営を批判して力を殺ぐよりは、原発推進候補・軍国主義推進派を徹底して批判して、野心に燃える安倍議会制独裁主義者を、同じ自民党など保守勢力の中から、打倒させるための批判を徹底してほしい。
 名護市長選でなりふりかまわず500億円の札束で当選させようとしたが、沖縄県民の志は、「武士は食わねど高楊枝」という点で「武士」をきどる石原慎太郎や安部晋三などをはるかにうわまわる精神的高潔さにあふれている。あやつり候補が落選したら、500億円融資は約束反故でどこかに消えてしまった。最低最悪あきれかえるようなショックを受けた安倍=石破執行部の退廃である。都知事選は、細川でも宇都宮でも当選者はどちらでもよい。桝添か田母神が2人とも当選せずに、宇都宮か細川が当選したら、安倍の首はふっとぶ。自民党内部から、総裁交代の声が背景の財界の強い要望に添って出てくるだろう。
議会制独裁主義者には草の根民主主義候補を。
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実際には、安倍総理に近い田母神候補だが、青年層の大きな支持を集めたことと、インターネットにおけるネット右翼や保守政党のインターネットサポーターズによるネットでの危険性も私たちは十分に配慮しておく必要がある。閉塞した世界で就職さえ困難ないまの日本社会で、若者の声を聴き、それにマッチした対応をとらないと、インターネットは熟知熟慮を省略した条件反射的な政治行動やハメルーンの笛吹きのような事件を引き起こすきっかけとならないと誰が断言できようか。

 最後に、都知事選の課題を記す。
東京都では敗北したが、2月の山口県知事選、3月の石川県知事選、4月の京都府知事選、と目白押しである。さらに投票日は確定していないが、滋賀県知事選挙(任期:7月19日) 長野県知事選挙(任期:8月31日) 香川県知事選挙(任期:9月4日) 福島県知事選挙(任期:11月11日) 新潟市長選挙(任期:11月17日) 愛媛県知事選挙(任期:11月30日) 熊本市長選挙(任期:12月2日) 福岡市長選挙(任期:12月6日) 沖縄県知事選挙(任期:12月9日) 和歌山県知事選挙(任期:12月16日) 宮崎県知事選挙(任期:2015年1月20日)と連続的に選挙がある。これらの選挙戦で、私はやはり日本共産党の活躍に最も期待している。沖縄県知事選挙も重要な選挙である。社民党も護憲政党として健闘し、存在意義があるのに、時々自公民に相乗りするところに、いまひとつ選挙民にはわかりづらさがあると感じてきた。都知事選の成果を生かして、全国の国民に課題は投げられている。知事ばかりでなく、都道府県市町村議会の選挙はさらに目白押しである。

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