JCPと国民統一戦線の建設コミュの11/24護憲円卓会議神戸～愛知･長野･兵庫の経験から

11/24護憲円卓会議神戸～愛知･長野･兵庫の経験から
「明日」をさぐる　～　＜集会報告＞　　実行委員会代表　　佐藤　三郎

安倍政権は、１２／６臨時国会での参院強行採決で「秘密保護法」を成立させ、次の通常国会では「国家安全保障基本法」の成立をめざしています。　既に8月には邪魔な内閣法制局長官を差し替え、マスメディア対策としてNHK会長の入れ替え準備も終えており、こうして集団的自衛権行使の具体化と平和憲法破壊へと着実に突き進んでいます。
２０１６年の参院選まで国政選挙がなく、衆参両院とも絶対多数の与党を背景に、戦後の日本国憲法体制をぶちこわそうとする安倍政権の驕り、たかぶりが横行する中で、彼らのいう「黄金の３年間」を、「左派」「リベラル」がともに手をつなぎ壊憲をとめるため、戦後６０年間なしえなかった「連携」を実現する３年間に、どうしても変えなければなりません。
参院選前に「護憲政党などの結集」を掲げ開催された集いは、全国で万をこえる護憲団体があるなか、インターネットで見る限りでは東京・神奈川・長野・愛知・兵庫など１０指にも達しませんでした。共同候補を当選させることが出来た沖縄を除き、他で候補擁立にまで到達できた選挙区さえありませんでした。この現実を見すえ、愛知・長野・兵庫での多様な経験を振り返る中から、「今後」への道筋をともに見極めたいと願って､11／24護憲円卓会議神戸パートⅢを開催しました。
特定秘密保護法案をめぐる切迫した情勢下、集会・デモ等と重なり参加できない等の連絡がいくつか入る中で開催したこの日の集会には、長野二名・愛知二名・京都一名を含め約五十名の方々の参加を得ました。
　愛知の池住義憲さんからは、「政治を考える市民の会」の取組（運動）について、『「政党支持」運動ではなく、２点共闘の可能性を探究する「政策実現」運動である』とする基本的な考え方を強調されました。これは極めて重要な指摘です。神
戸集会1週間後の12月1日(日)には、名古屋・東別院会館で2回目の「政党等と市民団体の討論集会」が行われ、7月「参院選の総括」と「脱原発・壊憲阻止のため今後どう連携を進めるか」（２点共闘）について、6月に引き続き、政党と市民が共に考える集会が開催されています。このような事例は、愛知以外には見出すことは出来ず、愛知の試みは一地域のものに終わらせず、各地に広げることが大切だと思いました。
長野の竹内　忍さんからの報告は、添付の資料だけでは伝わらないユニークで楽しいものでした。～　既存政党の相変わらずの態度を追認するのではなく、市民団体の仲間の女性の背中を押し、カンパを集め「いま選挙へ、市民候補を!」をスローガンに、政治団体「素敵な憲法に乾杯!　市民パーティ」を結成し参院選に飛び出しました。選挙後「憲法と脱原発、いのち」を大切にする社会に向けたムーブメント創りのために、選挙で生まれた多くの出会いと繋がりを活かしてスタートさせ、8／31にはバー・アクアビーテでパーティ開催、会費1ドリンク付1000円…と活動は続きます。5万数千の得票に落ち込む私の感覚とは違い、選挙で生まれた新たな出会いを活かし、壊憲「国民投票」が現実になる日に向けて今16歳の若者たちに語りかけるのだと、竹内さん達は明るい。その行動力には即付いてはいけそうにはないが、元気をもらった一日でした。
発言者席から見える集会参加者の表情が真剣であり、楽しそうであったのはとても印象的でした。