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503「牛山恵研究室」コミュの研究会報告(平成20年11月版)

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 9月版からだいぶ間があいてしまいまして、たいへん申し訳ありません。今回も私が参加させていただいているとある研究会での協議会の内容について紹介させていただきます。このトピックをご覧になった皆さんの教材研究の材料になれば幸いです。


 今月の研究会のテーマは、「作品の読みから意味を問う読みへ」でした。扱った教材は「一つの花」と「ごんぎつね」です。

 まず、「一つの花」について。 
 戦争の悲劇を伝えるという意味ではあまりにも中途半端であったり、戦地に赴くお父さんが最後に見つめるものが娘ではなく、花であったりして、採択に対して否定的な意見もある作品です。しかしながら、作品について考えるという意味では余地も残っていて、それなりに意味もあるのではないかという意見もありました。また、今西祐行論として述べれば、現在(最後の場面)から過去(「一つだけちょうだい」と言っていた場面)のことをあぶりだしていくような作品は、もっとも祐行らしいという意見も出されました。

 次に、「ごんぎつね」です。
 はじめに本の紹介がありました。教材研究をする上で、府川源一郎著『「ごんぎつね」をめぐる謎』という本を読むのがお薦めだそうです。数年前に発行された本ですが、既に絶版だそうで、もし古本屋で見つけたら即購入した方がいいそうです。
 協議会の中では、まず「ごんぎつね」という作品を50字で要約しなさいという課題が出されました。ちなみに私は「お互いに寂しい者同士のたった1度の失敗によってもたらされた答えのない悲劇を描いた物語」としました。(しかしながら、よく考えたら「寂しい者」という言い方が偏見的な気がして、再び考え直している状態です。)他の先生方からもいろいろな意見が出ましたので、以下にキーワードを紹介します。

○自己実現 ○断絶 ○他者依存 ○つながり ○つぐない ○いたずら ○すれちがい ○「赤」という色

 お時間があれば、ぜひ皆さんもやってみてください。


 研究会の終わりにT先生が「ストーリーをなぞるだけの文学指導は意味がない。表層の向こう側の追求をすることが意味の読みにつながる。」「教室という場は、いろいろな意見が出てきて揺れが生じる場であり、その揺れが広がり、深まっていく場である。」という話をしていらっしゃいました。
 
 以上、研究会の報告を終わります。もし、「ごんぎつね」の要約が思いついたら、コメントの方に書いていただければと思います。よろしくお願いします。

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