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アメリカ将棋クラブ、コミュの遣米使節団 150周年 フィラデルフィアでの将棋

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今年は徳川幕府が日米修好通商条約の批准のため、アメリカに使節団を派遣した、記念すべき150周年ということで、各地で行事が催されていますが、将棋の世界でも、ささやかながら、当時に思いを馳せる会がフィラデルフィアで開かれました。

1860年6月、ワシントンで批准を済ませた使節団は当地を訪れ、目付役で実質的なリーダーでもあった小栗忠順は、造幣局で両国間の為替の不平等さを理路整然と訴えたそうですが、山田馬次郎や佐野鼎という下級随行員8名は、地元のチェスクラブに招かれて、アメリカ人に将棋を披露しています。

これが海外で指された初めての将棋ではないかと注目したのが、現在ペンシルバニアの大学で哲学を教えているアランベイカーさんです。彼は一昨年の全米将棋大会の優勝者という強豪でもありますが、このことを記念して、チェスと将棋の愛好家を交えた親睦会を企画しました。彼に聞かされるまで、遣米使節団の将棋の話などちっとも知りませんでしたが、イベント好きな私達ニューヨーク将棋クラブの有志(または暇人)7人は、6月5日土曜日、この会に喜んで参加して来ました。

馬次郎達(そして私達も)が招待されたのは、市の中心部にあるThe Athenaeum(日本語で発音表記するのが難しいですが、アセネウム、会員制私設図書館とでも訳しますか)、1814年に造られた立派な建物です。通りを隔てて目の前が、これもまた300年の歴史があるジョージワシントンスクエアという公園で(昔は違う名前で、今のような公園ではなかったそうですが)、園内には独立戦争を戦った無名戦士の墓地があり(比較的最近できたようですが)、訪れる人達が興味深そうに眺めていました。さすがフィラデルフィア、若い国アメリカにしては歴史を感じさせます。というか、感じさせようと頑張っています。

古書の匂いが立ちこめるアセネウムの二階には、チェスルームと呼ばれる小部屋があり、実際そこでチェスが指されていたのでしょうが、当時使われていたチェステーブルがそのまま残されていました。このテーブルで日本の侍達は将棋を披露したはずです!しかし余りに無造作に置かれているので、私達はその由緒あるテーブルで、罰が当たりそうな程低レベルのチェスを指して楽しみました。

朝11時頃、広間に皆が集まりました。全部で30名程でしょうか。
地元のチェス愛好家の方達の中には、元全米女子チャンピオンである、ジェニファーシャヘイドさんという、なかなかの美女もいました。将棋の世界では、そしておそらくチェスの世界でも、女性で、強くて、美しい、というのは滅多に揃うものではありません。これは問題発言でしょうか。

簡単な挨拶の後、まずアランが1860年にやって来たサムライ達の話を、当時の新聞記事とともに紹介し、加えて将棋のルールとその特徴を、慣れた調子で解説してくれました。馬次郎達は積極的ではなく、むしろ渋々といった感じで来たそうです。彼らの尻込みする様子が目に浮かびます。また、アランの英語は、英語で将棋のルールを説明するのはこうしてするものかと勉強になりました。真似はできませんが。

続いてニューヨーク将棋クラブから、クラブが誇るボードゲームおたく、アレックスが、将棋の歴史を、チェスやその他のゲームと比較しつつ、簡潔に、しかしぼそぼそと語りました。
それにしても150年前、日本はまだ江戸時代だったというのは驚きです。何の根拠も無く、ただ何となくですが、とっくに明治になっているはずという気がします。150年前は何時代だったかと日本の街角で尋ねれば、「えっ分かんない、昭和?」と答える、私に輪を掛けたお馬鹿さんがたくさんいるに違いありません。

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