カンボジア愛好会コミュの日本人男性殺人事件について

　プノンペンで日本人男性が、銃で殺された！！
と聞くと、何も知らない人は、カンボジアというのは、なんと危険な国なのだろうか！と思われてしまう。

　以下、現地に住む人からのコメントを抜粋して、カンボジア・プノンペンの汚名を少しでも晴らしたい。

　【３月３日にカンボジアの首都プノンペンで起こった日本人男性射殺事件についてです。】

　事件のあらすじは上記のリンクに書かれてある通りですが、被害者の日本人男性は、３月３日の午前１時１０分（深夜）に二人組の強盗に襲われ、４発の銃撃を受けて亡くなられたとの事です。

　深夜に、カンボジア人ではない人が、高級カジノホテルから出て来て、足が遅くて簡単に後をつけられて逃げる事も難しいトゥクトゥク（バイクで引っ張るリヤカーに椅子を乗せた様な客車：防御力はゼロ）で帰宅する、という事自体がそもそも考えられないくらいの軽率な行動であるという事です。これはカンボジアでなくても大概の途上国でしたら普通に襲われます。アメリカでも同様でしょう。

　銃を使う強盗は通常、銃を撃つ前に銃で脅して金品を奪います。撃つまでもないからです。余談ですが、私は以前にタイのバンコクの夜の繁華街で銃を突き付けられた事があるのですが、犯人たちの顔を見ない様にして持っているものを全部差し出しましたら、犯人たちは私に何もせずにすぐにどこかに行きました。もし、今回の被害者の方が強盗から銃を突き付けられてもなお抵抗をしたのであれば、これはもう無謀以外の何物でもありません。

　しかも解せないのは、面識のない人間に対して至近距離で銃を４発も撃つなんて事は通常はあり得ない事でして、普通に考えれば、被害者の方が余程恨まれていたか、強盗の頭がヤクか何かでイカレていたかのどちらかでしょう。
例えば、ヤクの売人などは銃を持っている事も多く、しかも自身がジャンキーである場合も多く、キレやすいのだそうです。
ちなみに私のカンボジア人の友人たちの話では、内戦が終わって以降、少なくともここ２０年ほどはプノンペン市内で銃による強盗殺人事件は起こっていないそうで、当のカンボジア人たちの方がショックを受けていたりします。

　何にせよ、今回の被害者の方は残念ながらこういった事件が起きる可能性が高くなる様な行動を取り、かつ、何か起こった時の対策（もしくは知恵）を持っていなかった、という事です。
非常に残念ですが、敢えてきつい事を言わせて頂きますと、あまりに軽率過ぎです。ここは日本ではないのですから。

　こういった事はマスコミではほとんど触れられず、単に「カンボジアは危ない国だ」という印象だけが残ってしまった事が私は残念で仕方がありません。
銃撃事件というのであれば、おそらく日本の方が多いのではないでしょうか？福岡方面とか。アメリカであれば日常茶飯事で、ニュースにすらならないでしょう。

　カンボジアは普通に住んでいれば安全で実に快適な所です。世話焼きでフレンドリーな人が多く、私は日本より住みやすいとさえ思っています。ただ、日本でも良い人と悪い人がいるのと同様に、カンボジアでも良い人もいれば悪い人もいます。これは世界中どこでも同じです。