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美味しんぼ 第七巻


黄身と白身



落語家になったブラックは東西新聞文化部を訪れる。「実は今日はフライドエッグのことで教えていただきたいと思いまして」「目玉焼きのことだね」「サニーサイドアップとターンオーバーのことを日本語で何というのか教えてもらいたいんでゲス」「サニーサイドアップというのは片面だけ焼いた目玉焼き。ターンオーバーというのがひっくり返して両面焼いた目玉焼きのことだよ」

日本人は両面焼きしないと聞いて納得するブラック。「実は私は国際目玉焼き会議、IFECの委員の一人でして、今度のIFEC大会で日本におけるサニーサイドアップとターンオーバーの実情を報告するんでゲス」目玉焼きのことで盛り上がる文化部。「僕はいつも両面焼いて目玉焼き食べているよ」「両面焼くなんて邪道だよ。目玉焼きは真ん中に黄色い目玉があるからいいんで両面とも白くなったらダサイよ」「僕は白身がグチャグチャしているのが嫌いだ」「黄身は硬くなった方が美味いね」「白身は固く、黄身は半熟。これが基本よ」

「そして醤油をかけて食べるのが一番美味い」「やはり塩をパラリの胡椒をパラリのでいきたいね」「僕はトンカツソースをかけるのが好きで」「俺は固い黄身にケチャップを」山岡は周りの人間に目玉焼きの意見を聞くことに。大原社主は、目玉焼きに七味唐辛子をかけるのが当たり前と言い張る。板山社長は目玉焼きの形が丸いだけは気に入らない、といって星型やハート型の金型を作っていた。唐山陶人は手製の目玉焼き用の土鍋を作っていた。みんなまとめてIFEC大会に行くことに。

いよいよIFEC大会が開催。「あるアメリカ人の例です。目玉焼きを縦横に細かく刻んでからパンに一口ずつ乗せて食べるやりかたもあります」「それは許せない。あんなに切り刻んではサニーサイドアップもターンオーバーも関係なくなってしまう」「私は黄身をつっついて破って、パンをちぎった物に黄身をまぶして食べることを繰り返します。そのあとに白身から食べ始め、最後に残りの黄身を食べます。こうすれば黄身が皿につくことはない」

「それは私達米食民族には不可能だ。目玉焼きはパン食民族だけのものでないことをお忘れなく」「黄身を固く焼けば、皿に黄身が流れる心配をしなくてすむんだ」「私は目玉焼きを皿にとったりせず、フライパンにじかにパンの上にのせてしまう」次にサニーサイドアップとターンオーバーについての議論が。まずブラックの報告が。「日本では目玉焼きといえばサニーサイドアップのことでゲス。欧米では卵二個が普通ですが日本では卵一個の目玉焼きがほとんどのようでゲス」

「サニーサイドアップだと黄身の周りが柔らかいから胡椒や塩の乗りが良くて美味しいわ」「日本人がサニーサイドアップを好むのは日の丸に似ているからであります。日本人の愛国心と美意識に訴えるのであります」「黄身の焼き具合を半熟から固焼きまで自由に調節できるのがターンオーバーの良さだ」「問題があります。ターンオーバーを焼くのは難しい。ひっくり返す時に黄身を砕いてしまって」「フライパンがこげつけやすいと失敗するんですよ。よく油になじませておくことです。最初の片面よりひっくり返してからの方に時間をかけるといい」

山岡は表面が固まりさえすればいいのならこんな焼き方もある、と披露する。「フライパンにバターをのせて、溶け終わる頃合に卵を入れる。そしてすぐにフタをする。そして火はうんと弱火に一分少々。こうするとターンオーバーをしなくても表面を白く固めることができる」ブラックは今の焼き方はサニーサイドアップともターンオーバーとも違う、いわば蒸し焼きで、これもIFECの論議の対象にあげることを提案するのであった。

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