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ANTIFA★黒い彗星LACOMETANEGRAコミュの★★★インパクション174号2010★★★

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特集【雑色のペスト】現代排外主義批判

黒い彗星che★gewaltも寄稿しています。
批判理論的アプローチとしての、日本における現代の排外主義、
レイシズム批判をしています。

コメント(5)

浮遊するシニシズム インターネットにおける排外主義とカウンターの可能性
ネット発の【極悪レイシスト・排外主義団体「在特会」】
 「在特会(在日特権を許さない市民の会)」と呼ばれるネット発の団体が、近年オフ会(ネットではない実生活空間において集まること)感覚で集まっては、在日外国人の集住地域や市民活動の場、地方自治体に直接赴き、「抗議」活動を行っている。常識はずれの場所においてヘイトスピーチを声高に叫ぶデモや、情宣とも呼べない被害妄想にまみれた街宣活動を頻繁に呼びかけ、反対勢力であると彼らが思い込む「反日極左」の集会や、在日外国人の「生活圏」を荒らしては、排外・排斥を主張する活動を主張する。彼らのここ数年の活動は、デモなどを列挙するだけでも字数が足りないぐらいであるが、去年4月埼玉県蕨市で行われたあるフィリピン人一家への集中的な集団いじめとしての排外デモと、12月に京都の初級学校の公園使用問題を巡って襲撃に近いかたちで「スパイのこども」、「キムチ臭いんじゃ」と罵った抗議活動は記憶に新しい。彼らは週末や平日の退勤時間を狙って市民を巻き込み、余暇活動としてヘイトスピーチと排斥・排外活動を行う日本の新しいレイシスト集団である。
なぜ私が彼らの活動を逐一知ることができるのかというと、彼らが自身の活動を撮影した動画をYOUTUBEやニコニコ動画といった動画閲覧サイトにアップ(アップロード、掲載すること)しているからだ。もちろん、彼らの活動予定と経緯はHPや関連ブログを見ればすべてわかる。このようにワールドワイドなインターネットをフルに利用して自らの活動を自慢するかのようにその醜悪な姿を恥ずかしげも無く公開しているのである。しかし、わざわざこれらを彼らの目線と彼らを支持する人々の言葉で彩られたページ(とくにニコ動はユーザーのコメントがテロップ形式で流れる)において閲覧することは、屈辱と反吐を覚え、正直、耐え難いものである。
インターネットと彼らを結ぶ関係は、いわば蜜月である。在特会の会長・桜井誠は長年、嫌韓系のブログ(Doronpaの独り言)やサイト(不思議の国韓国)を主宰していて、テレビにも別の名前で出演したこともある。いわゆる筋金入りのネトウヨ(ネット右翼の略称)である。私も同じアメバーでブログを書いていて、桜井のブログと並び政治・経済のランキング10位以内の人気ブログであった。私の場合、ネトウヨの「荒らし」(誹謗中傷や無駄なコメントを繰り返して妨害すること)によって人気があったのだが。桜井自身は、過去に交流目的でつくられた日韓翻訳掲示板Enjoykorea(現在閉鎖)にて、「歴史論争」の日本側の論客で名を馳せていたらしい。そして、『コリアン・ザ・サード』という保守的なブログを主宰していた元「在日コリアン」で、「帰化」した新井知真を副会長(後に退会する)として、2007年1月『在日特権を許さない市民の会』を立ち上げるのである。
現在、「在特会」はメール会員8500人以上とネットにおいてその支持層の厚さと注目度を誇示している。もちろん、その人数を実際の運動において動員できているわけでも、ましてはすべてのメール会員全員が在特会を支持している確証があるわけでもない。しかし、だからといって油断は禁物である。なぜなら、そもそも「在特会」とインターネットなくして語れない存在であるからだ。「在特会」はネット上のパラノイア・ナショナリスト、いわゆる「ネット右翼」を動員資源として利用しようとしている。さらに2000年代に入ってからの、パラノイア・ナショナリズムの言説を主張するネトウヨの存在はとうてい無視できるものではない。ネトウヨはネットの特質上、正確な数を把握することはできない。しかし、数万から数十万はくだらないかもしれない有象無象のネトウヨこそ、妄執的な言説を垂れ流し、レイシズムと排外主義を煽り、主張する根本原因である。つまり、ネット上でのレイシズム、排外主義の対抗策を追求することこそが、いまの日本における排外主義に反対する最も有効なアプローチである。このネットと排外主義の関係性に注目しない限り、排外主義に反対へし、憂慮し、危惧している私たちは、とんでもない間違いを犯す危険さえあるかもしれない。
ネット上の可能性としての反排外主義・反差別
紹介が遅れたが、私はSNSサイト、ミクシィにおいて「『在特会』を許さない市民の会」というコミュニティの管理人をしている。コミュメンバーは現在575人で、ミクシィの数百万あるコミュニティの中では、中間的な位置にあるコミュニティであるが、過疎化(コミュニティの書き込みなど更新が途絶えること)せず、毎日熱い議論と罵倒が飛び交っている。私がこのコミュニティを作成し、管理して2年近くになる。コミュの名称も書き込みをする住人(コアメンバー)の数も変化を遂げながら、在特会(「在日特権を許さない市民の会」)に反対する趣旨で、コミュニティは休むことなく誰かの書き込みで盛り上がっている。また、このコミュニティの特徴は「誰でも参加できる」かつ「公開」制なので、メンバーは管理人の承認なしで参加登録できる。(これはSNSサイトの機能上の話しで、実際利用していなければわかりにくいかもしれない。)コミュニティのTOP文面(趣旨)にて、右派、左派、保守、リベラル、アナーキストなど政治的信条や思想関係なくメンバーを募集している。排外主義と民族差別に反対であり、「在特会」の言動に批判的な人(アカウント)なら誰でも参加することができる。いわゆる「ネット右翼」や「在特会」の会員もコミュのルールを守って参加する限りではとくに管理人として規制や排除はしていない。三回連続コメントをしてはいけないなど、コミュ独自にルールを設けていることで、「ネット右翼」や「在特会」の会員も「荒らし」としてではなく、秩序をもった「ゲスト」としてもてなすことにしている。だからといって、彼らのとんでもない被害妄想まみれの言説やヘイトスピーチを抑制することは管理人の権限において不可能であるが。だからこそそれへの度を越えた批判や罵倒や皮肉・嫌味、誹謗・中傷をあるていど認めている。秩序が保たれ良識を持って議論される他のネット・コミュニケーションの空間と比べて、「『在特会』を許さない市民の会」というミクシィ上のコミュニティは巨大掲示板「2ちゃんねる」に近いと思われるし、私も恣意的にそのように仕向けている節がある。
「2ちゃんねる」のような無責任で自由な言動が認められているからこそ、いまでは現役の在特会会員や幹部とも「対話する?」(罵倒し合う、じゃれあう)ことができるようになっている(と思われる)。とても奇妙なことだが、在特会の幹部もSNSサイトやブログをやっているので、ネットを通じて個人間、端末間で接触し対話することもできるのである。
それがネット・コミュニケーションの構造上の、インターネットのハイパーリンクという技術上の凄さ、恐ろしさであるだろう。「ネット」という未知の可能性は、我々を毎日驚きおののかせ、良いようにも悪いようにも、虜にさせるのである。私たちのコミュも昼夜問わず毎日更新され、時として内紛が起きたりメンバー同士の喧嘩になったりと、過激な言論空間のなかで、メンバーたちを夢中にさせているようである。現在は憎みきれない愛すべきコミュの住人(書き込みを常に行うコア・メンバー)によって今の私の管理方針だけでなく私自身の「在特会」などのレイシスト集団へのカウンター行動さえもプロデュースされている状況だ。問題なのは、私生活において暇なとき、論文執筆中、電車移動中や寝る前と起きた後さえも書き込みをチェックするなど、「ネット充」を通り越した「ネット厨」(ネット中毒)になっていることである。

 

ネット発の反排外・反差別の運動の可能性
まだ詳しい自己紹介をしていなかったが、私は在日コリアン3世で何度も留年を繰り返している「不逞」な大学院生である。今は修士論文を執筆中で、社会学を専攻していてJPOP社会学の現代文化論やうさんくさい日本型ポストモダニズムを勉強しながら、日本の新しいレイシズムについて研究している。そして、自ら「2ちゃんねる」のVIPPERと呼ばれる人々のようにカウンターやウォッチの予告書き込みをし、実際に「在特会」などのデモや街宣を観察したり、彼らのヘイトスピーチに反対するグループの抗議活動に参加したりしている。ネット上では、彼らのニコ生というネット生中継にてコメントで荒らしているくらいである。もちろん、時間と金銭的余裕がある限りにおいてであるが。ネットの特徴として、不特定多数から期待されている感覚は自らの行動の強力な動機付けになる。また、私が直接行動に出た理由も去年から活発になっているコミュメンバーの「在特会」ウォッチなどのカウンター行動にも触発されたからだ。ネットで彼らの動画を見て、憤怒と反吐が出る思いをしていた私は、怒りのみならず使命感に駆られていたが、直接行動するきっかけは、やはり私が主宰するネット上のコミュニティの影響が強い。そして直接行動に出たのは、今年の在特会主催の新宿デモのカウンターおよびトラブルが最初である。
 私がリアル(現実世界)において、初めて「在特会」と対峙したのは今年の一月二四日の新宿デモにおいてであるが、この時初めて「在特会」および「行動する保守」の暴力的な蛮行を直接体験した。(詳細はここでは割愛したいと思う。)それから何度も彼らの行動をウォッチし続け、彼らがネット上にアップする動画にも何度も出演している。もちろん、望まない出演であり、出演するさいには必ずといっていいほどなんらかトラブルが伴っている。彼らはこのように自らの醜悪な蛮行のみならず、彼らに抗議し反対する人間の顔を映してはそのまま動画サイトへ流すなど、晒しあげて、個人の肖像権を著しく侵害している。動画サイトに削除依頼を申し出て削除してもらってもまた別の人間が同じ動画をアップするので、結局イタチゴッコである。さらに、彼らは反対者の個人情報さえもネットに晒し、社会的制裁のつもりで肖像権侵害と個人情報流布を嬉々としている。さながら「ネットのお祭り」のように。
私自身は私の顔や情報が流されようが気にはしていない。(もちろん、なんらか対応はしているが)私が主催するコミュは今年に入って二人もの逮捕者(どちらも不起訴)を出してしまっている。そんな状況のなかでカウンターや反排外主義の行動を模索している私にとってはそんなことを気にする暇はないからだ。また、過去にカウンターにて逮捕された人もコミュメンバーとして参加していただいているので、ネットというのは本当に不思議な≪繋がりの社会性≫をもっていると、感心させられる。
ネット言論空間およびネット・コミュニケーションには簡単に≪憎悪≫を増幅させてしまうメカニズムがある。しかし、それを簡単に冷却させてしまうこともできると私は考えている。だからといって、もはや支配的になってしまった妄執的で差別的なネット上の言説に対して、それほど有効な対策案を編み出しているわけではない。そして、まだ一度も「在特会」へのカウンター・アクションは成功していないと思っている。それは私個人が逮捕されずに何度も排外団体へのカウンターを重ね、去年と同じく今年4月の蕨において行われた「在特会」の排外デモへのカウンターとして、草の根レベルで「共生共存」を訴えたパレード行進を成功させたとしても、だ。もし「在特会」などの排外主義を掲げる自称「行動する保守」を公権力の力で抑えたとしても、第二、第三の「在特会」は生まれていく。根本原因であるネトウヨを生み出したネットの言論空間およびネット・コミュニケーションのこれからの研究と、私たち自身がネット上で「踊らされ」ない限り、現在の日本の新しいレイシズム、排外主義を解決する道筋は見えてこないと思われる。そして、これから持続的な≪運動≫を模索しなければいけないと思われる。何がいいのか、議論することも重要であるが、ネット上で「折り合い」をつけて、ネトウヨと「遊び続ける」ことも大切に思えてならない。
 ネトウヨとは再帰性を忘れた、ネット上での「態度」であると思う。【液状化する後期近代において自らの存在への懐疑と不安を留保しつづけ、他者を嗤い自らも誰かに嗤われるというネット・コミュニケーションの宿命的特性は、構築してきた社会の良識を「情報化」のうねり中で虚構の淵へ陥れる。】ネット上にはシニシズムが蔓延している【のである】。自省と自制を忘れやすい空間であるからこそ、自らのロマン(にわか愛国主義)を投射し、何かを自己投影し、責任をなすりつけ、社会的なマイノリティ集団や彼らを擁護する集団への歪んだ感情と言説をつくりだす。そのような状況が既存の歴史的レイシズムを復活させ、さらに妄執的で反社会的にユーザーの意識を誘う。既存のレイシズムそれ自体を帯びている人々の不安と恐怖を煽る要素が、ネットという自由で無責任な空間のなかで見事にマッチして、反復を繰り返して、醸成されていく。陰鬱で卑劣な言説さえも、現代社会のなかで承認の欠如と尊厳の欠損を経験しているネット・ユーザーにとっては「癒し」を与えている。そして、時には怒りで暴走するカタルシスさえ与えている。このことはパソコン画面上だけでない、既に現前する事実である。
新たに生まれたこのネットのメカニズムの範疇で、私たちはこれからも新しい希望と夢を育み、新たな可能性のなかで悪事も善行も消費活動も行うのだろう。自己実現と自己表現、そしてそれらを消費することを繰りかえす趣味化した社会のなかで、【あちらこちらで浮遊しているシニシズムに邪魔されながら】私たちは再帰的になにかを生み出し、何かを忘れ、失っていくだろう。運動の可能性もまたその範疇のなかで、どのように模索していくかはわれわれの自由である。いまはいろんな方法をやってみることも大切だと思われる。抵抗する可能性は、ネット・コンテンツを利用すれば無限に広がることができるのだから。

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