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東京医科大学看護専門学校40回生コミュの最後の卒業式、そして閉校式。

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ありがとう、母校。
さようなら、母校。

母校・東京医科大学看護専門学校の最後の卒業式、そして閉校式に出席してきました。

50余年の歴史があり、3000人以上の卒業生を輩出してきた、東京医科大学看護専門学校。

伝統ある東京医科大学看護専門学校の卒業生に名を連ねることができたことを誇りに思い、これからも前に進んでいきたいと思います。

9年前、平成19年3月の卒業式で答辞を読んだことが、昨日のことように思い出されます。

看護師として10年目を迎えようとしている今、改めて、学生時代の気持ちに立ち返ってみたいと思います。
 
以下、長文でごめんなさい。
 

答辞

教室の窓から見える、いつもの見慣れた風景にも、明るさと清々しさが感じられる季節となりました。
三年間通い慣れた通学路の道端からも、春の足音が聞こえてきます。

私たち八十四名は、様々な思い出を胸に、本日東京医科大学看護専門学校の全課程を修了し、卒業証書を手にすることが出来ました。
ただ今は、校長先生をはじめ、来賓の皆さまから多くのお祝いと励ましのお言葉をいただき、ありがとうございました。
在校生の皆さまからも心のこもったお言葉をいただき、卒業生一同、感謝の気持ちでいっぱいです。

過ぎ去っていった三年間の思い出を振り返ると、辛いこともありましたが、それ以上に、深く心に残っていることがたくさんあります。

三年前の入学式。
私たちは、期待と不安を胸に抱きながら、看護師になるための第一歩をこの場所から踏み出しました。
専門的な知識に初めて触れる私たちにとって、一つひとつの勉強はとても新鮮なものでした。
覚えなければならないことの多さに、この先ついていけるのだろうかという不安もありましたが、私たちは決して逃げることなく、常に前向きに取り組みました。

二年生の載帽式。
あの時の感動は、今でもはっきりと思い出されます。
あの日、ナースキャップを戴き、ろうそくに火を灯し、ナイチンゲール誓詞を唱え、私たちは改めて、看護師になるのだという思いを強くしました。

その後、初めて、ひとりの患者様を受け持ち、看護計画の立案から評価までを行うという、専門的な実習に臨みました。
白衣に身を包み病棟に立ったとき、私たちは喜びとともに、医療従事者としての責任の重さを強く感じました。
緊張しながらも、当時の私たちに出来る精一杯の看護を行いました。
患者様の笑顔が見られたときの喜びは、今でもはっきりと覚えています。

三年生になり、さらに多くの臨地実習を経験し、そして多くの患者様と出会いました。
中には、人生の最期に立ち会った者もいます。
人の死を目の当たりにし、強い衝撃と恐怖を覚え、悲しみに溢れ、何も出来ない自分の無力さに悔しさも覚えました。
生命の尊厳を考える貴重な機会を、私たちは得ることが出来ました。
また、三年生の実習では、病院以外の場所で学ぶ機会も多くありました。
看護師の活躍する場が、決して病院内だけではないということを、改めて感じました。

看護の対象は、まさに人間そのものであり、ご指導いただいた病棟や施設、地域のスタッフの皆さま、そして、私たち学生を毎朝待っていてくださった患者様との関わりから学んだことは、この先もきっと、忘れることはないと思います。

受け持たせていただいた患者様のことは、今でもはっきりと思い出されますが、私たちの知識や技術が未熟であったが故に、十分な看護を提供することができなかったのではないか、もう少し何か出来ることがあったのではないか、今でも自問自答を繰り返しています。
そのような状況でも、快く私たちを受け入れてくださった患者様やご家族への感謝の気持ちも込めて、私たちは、心温かい看護師になるために、知識や技術をさらに向上させていくための努力を、これからも続けて行きたいと思います。

看護研究も忘れられない思い出の一つです。
自分たちで研究のテーマや進め方を考え、半年間にわたって取り組みました。
同じグループの仲間とは、時には意見が対立したこともありました。
しかし、最終的にはお互いに協力し合って、一つの研究を完成させることができました。
完成した研究の発表を終えた時の達成感は、何ものにもかえがたいものがありました。

そして、看護師国家試験も、先日、終了いたしました。
国家試験が近づくにつれ、今まで感じたことのないような不安と緊張に襲われました。
しかし私たちは、先生に相談したり、仲間と助け合ったりして乗り越えることができました。

私たちは三年間の学生生活の中で、人間として、そして看護者として大切なものを学びました。
それは、今後の人生において心の糧となり、看護師として業務に当たっていく上での勇気や自信となるに違いありません。

現在、わが国では医療の高度化と少子高齢化が進み、看護の多様性と専門性が求められており、看護師の活躍の場は、確実に増えています。
私たち看護師には、大きな期待が寄せられていると同時に、その責任も重くなってきています。
しかし、どんなに社会情勢が変化しても、看護の基本である「相手を思う気持ち」を忘れずに、東京医科大学看護専門学校で学んだ自信と誇りを持って、社会に貢献していきたいと思います。

在校生の皆さん。
これから皆さんは、学生生活を続けていく中で、悩んだり、くじけそうになったりすることがあるかも知れません。
そんなときは近くにいる先生に打ち明けてみてください。
皆さんのそばには、私たちの事を真剣に考え、一緒に悩んでくださる先生がいます。
私たちがここまで来られたのは、厳しさ中にも優しさが溢れる先生方が、今日まで私たちを見守り、そして支えてくださったからです。

仲間の存在も忘れてはいけません。
看護師になるという同じ目標に向かってともに学び、励まし支え合い、悩み、涙を流し、喜び、笑い、そして時には本気でぶつかりあった仲間との友情は、私たちにとって一生の宝であり、この友情はこれからも永遠に続いていくものであると確信しています。

それから、実習では、患者様の元に足を運ぶ努力を、どうか惜しまないでください。
そうすることによって、教科書からは学ぶことのできない、生きた看護に触れることが出来ます。

皆さんが理想とする看護師を目指して、一歩一歩前へ進んでいってください。
いつの日か、一緒に働ける日が来ることを楽しみにしております。

卒業式も終わりに近づき、看護学生として過ごすことのできる時間も、あとわずかとなりました。

今日まで私たちを支え見守ってくれた家族、クラスの仲間たち、ご指導頂いた病棟や施設、地域のスタッフの皆さま、受け持たせて頂いた多くの患者様とご家族、そして、いつも暖かくご指導くださった先生方に、深く感謝しております。

夢と希望があふれる未来を予感しながら、母校・東京医科大学看護専門学校の益々の発展を祈念して、私たち八十四名は今、この学校から巣立っていきます。
三年間、ありがとうございました。

ここに、卒業生一同の感謝の気持ちを込めて、答辞とさせていただきます。

平成十九年三月六日

東京医科大学看護専門学校
平成十八年度卒業生代表 眞柄卓兒

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