よしだよしこコミュのＬＡＮＴＥＲＮ（ランタン）　11月18日　午後の部

今日はとても寒い朝でした。昨日の今年一番の木枯らしで枝からむしり取られた枯葉が、散らばっている歩道をカサカサと乾いた音をたてて歩きながら思い起こしました。

昨夜は、というか昼過ぎからのＬＩＶＥでしたが、なぜか「こんばんは」の挨拶で始まり、よしこさんは自分で失笑し、場の和みを誘ってから「始まり」に向かおうとしました。
そして、虚をついたような形で元さんのジャンベが乱打されて、ギターを持たないままの謡い始めになりました。「？」だった黒い上着も、腕が抜かれ、ライトを浴びた深紅のワンピースが浮かび上がりました。打たれ続ける太古を思わせる音と相まって光の中のよしこさんはとても妖艶でした。彼女に見ることのできた初めて雰囲気でした。

スタート・ナンバーは、僕の大好きな「地球の夜」でした。以前どこかのライブ･ハウスでそんなことを伝えてたこともあり、嬉しくなりました。この唄と「砂の唄」はジャンベが必要な曲だと感じているのですが、昼の部では、残念ながら聴かれませんでした。

そして、「吹いていった風」「崩れ落ちるものを感じるかい？」そして聞き取れなかったけど、最初のコピーをした曲と紹介した「風には････」という曲。やすさんのかっちりとした温かいギターとピアノそしてピアニカと、素晴らしいサポータに支えられて、水を得たかのようにヴォーカルは力強く、まさに新しい「よしだよしこ」の真骨頂でした。

昇り詰めた興奮をくすぐるようなＭＣとダルシマーのチューニング。最近はこのパターンの「あなたは焚き火に照らされて」、だんだん、聴きなれてくると、これも特別に好きな曲なグループの方に移行ですね。「Living　high」「道ばたでおぼえた唄」と続きました。

「地球に似た惑星」。ここからギターに代えます。でも、カポが見つからない。ライトの逆光で見にくいのですが、そこにあるのに･･･。この日一番、天然の自分を出した一瞬だったのかな。「目も遠くなってるかもしね」そんなことはたいして意味のないことですが。
ついでに軽口もたたきましたね。不遜にも三十代が････、自由な旅を許してくれるなら、ふふ、と」

ギターも快調に二人のサポータとも息はぴったり、本当にワクワクしながら楽しんでました。
「Tumble　Rumble」と続き、新曲のタイトルは聞き取れなかったけど「千年前と、千年後をとらえて････、虹の上を歩こう。私もそこに居るでしょう。」と結びました。

レゲエ調に間奏が始まります。ザワツキます。そうです。あなたを去っていった男達が、あなた方すてた男達が、僕と一緒に「カ・サ・ブ・タ」を聴惚れています。本当に良いライブだなあと。

そして、そしてここからですが、全く虚を衝かれました。会場でもない西早稲田の今年の12月に店を閉じてしまうJERRY.JEFFの店の話をし始めたからです。9月23日、その店でのライブで初めて聴いた曲でした。とってつけた感もあり、結構トチったりして、ワイワイ楽しく演っていましたが、ママは涙ぐんでいました。その時、よしこさんは約束してくれました。どんどん変わっていくからねと。その通りになっていますね。
聴いているうちに、30年通った客だった自分に、そこは、とても大切なとこなんだよと諭されているような錯覚が起きてきて、30年が甦ってき、亡くなった奴とか、病院に伏せている奴、そしてもう直ぐそこがなくなることなどがない交ぜに成り、涙腺が決壊してしまいました。
止めようとしても止まるものではありませんでした。他に泣いているやつはいなかったと思うけど、まさかよその店のことを話すとは、予期してなかったし、自分の涙腺もかなり老朽化してるので締りが悪くなっていることも、しょうがないことのようですね。参りました。「素敵な夜に、唄おう」に。今度聴くときは泣かないで派手にツイスト見せるから。
そして、アンコールで、新曲の「お蕎麦」は、運転している彼は渡さんなのかな。

本当に楽しいライブのはずが、かなり、しょっぱくなってしまい、････恥ずかしい。アリガト。よしだよしこ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　住職こと　JEFF和尚