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或るマリアの消失コミュの[夢日記] ことり

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マリアは、夢のなか英明絵画部に在籍して、そのひとの背を描いておりました。
 
その背なかには、とてもうつくしい片翼ありました。
 
もういっぽうには、お羽根がなくて、時折みえかくれる、折れた傷あとを、そのひとは、長い髪でかくしているようでした。
 
 
大きな(けれど、天井画にあるよな、大天使さまよりはちいさい)羽根のひとつふたつが、そのひとの背中にふれて、くすぐったいようにして、
 
ときどきすこしからだをゆらします。
 
マリア、それをどこか愛らしいようにおもいます。
 
 
なぜだかマリア、ちいさい頃おうちにいた、ちいさな小鳥をおもいだしました。
 
ある日、めざめると 『飛んでいってしまった』 と、親はマリアに、たぶんうそをいいました。きっと、小鳥はあさからにぎやかでしたのとおもいます。
 
たぶんどこかの他所にやられてしまわれたのでしよう。
 
 
ときどき、小鳥は、マリアねむるとき、マリアの枕に、じぶんから、よこたわりねむりました。
 
だいすきな、小鳥だったのです。
 
 
ちょうど、翼をもがれたようないたみが、ちいさいマリアにありました。
 
でも、そんな心のいたみより、羽根のひとの片翼をなくしたときは、もっともっといたかったのに、ちがいありません。
 
 
小鳥も、きっと、さびしく不安だったにちがいありません。
 
ちいさな心、いたかったにちがいありませんでした。
 
 
マリアは、絵のうらに、
 
『ことり、つらかつたけど、もうだいじぃようぶ』
 
と、ちいさく、呪文をいうように、かきました。
 
 
彼女たちいたみ、少しでもやわらげばと、願い。十
 
 
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