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別館@石鹸〜脂肪酸塩の化学コミュの【V-928】 合成洗剤って石油系と植物系があるようで,、やっぱり汚れ落ちとしてはよくないんでしょうか?フロッシュの小さいサイズを購入してみました。98%が使用後に分解されるとかいてありました。

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【V-929】寅壱さんのコメント


928オカメインコさん。お返事遅くなり申し訳ありません。

石鹸だけのコミュではないので、界面活性剤全般のことなど何でもご質問ください。


石油系と植物系の合成洗剤ということですが、成分例の代表的なものとしてポリオキシエチレンアルキルエーテル(別名アルキルエトキシレート。略称AE又はPOER)を上げます。

これは高級アルコールと酸化エチレンを原材料に作りますが、高級アルコールを何から作るかで植物性、石油系と言っているのだと思います。

高級アルコールとは、炭素数の長いアルコールを言い、この場合の高級という部分はけして品位の低い高いを指す物ではありません。

高級アルコールは飲めないアルコールです。代表的な高級アルコールとしてはオレイルアルコールがありますが、これは油のような感じで、エタノールのようなものとはかなり違います。

オレイルアルコールはオレイン酸(オリーブオイルなどに多く含まれている。)に水素添加など処理をほどこし、製造します。


このオレイルアルコールと酸化エチレンを使って(他にも触媒や様々な化学物質を使いますが省略します)
ポリオキシエチレンアルキルエーテルを製造した場合、疎水基の部分のオレイルアルコールの事をさして植物性と言うのだと考えられます。


高級アルコールは高級脂肪酸からも作れますが、石油類、石油系ガス類、パラフィンなどからも作れるのではないかと思われます。基本的には鎖の長い炭化水素でしたら、そこから作れるはずですので。

そしてその石油系原料などの高級アルコールを使った物から合成した、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
を石油系の合成界面活性剤と言っているのだと思います。


そして原材料がなんであれ、ポリオキシエチレンアルキルエーテルはポリオキシエチレンアルキルエーテルであり、性質は同じと考えていいはずです。
ただし、不純物の問題では、違ってくる部分があると思います。

由来物質によって不純物は違ってくると思われます。

ポリオキシエチレンアルキルエーテルのような環境毒物は、副生成物や不純物の種類によって毒性に少し違いが出ることは充分考えられます。


洗浄性能ですが、石鹸は当コミュでお勧めしているような適切なやり方で製品を選択して石鹸を使えば、最高の性能を発揮します。

ポリオキシエチレンアルキルエーテルは石鹸に比べると洗浄性能も低く、細胞膜破壊作用、強い魚毒性、あらゆる物に染み込む作用など、良い点はほとんど無いといっても過言ではないと思います。

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あと、「日本」では石鹸と合成洗剤に区別しているって強調しているメーカーや御用学者がいますが、分類は科学の基本であり、意味があって分類しています。


脂肪酸ナトリウムは脂肪酸ナトリウムであり、ポリオキシエチレンアルキルエーテルはポリオキシエチレンアルキルエーテルで、別の物質です。性質も毒性も全く違います。


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98%分解ってことですが、まあいろいろありまして。

汚泥に吸着させて沈殿されると、排水中からは一見なくなったようになりますが、成分が水中から汚泥に移行しただけなんです。
汚泥は微生物の固まりでたんぱく質なので、合成界面活性剤類は大変吸着しやすいのです。

また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルは分解の際に大変毒性の強いジオキサン(発がん物質)や、ポリオキシエチレンアルキルエーテルよりもずっと毒性が強い、短鎖ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど生成します。

またメタンなども生成します。


石鹸カスのような易分解性の物とは根本的に違うのです。

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