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オダサク倶楽部コミュの顧問・杉山平一さんに黙祷

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 オダサク倶楽部の顧問であった詩人の杉山平一さんが、19日に97歳で逝去された。

 西宮で行なわれた21日の通夜には高橋さんが、22日の本葬には井村代表、三島先生、北沢先生と田辺さんが参列した。

 そして、昨日催された倶楽部のシネマさろんにおいては、冒頭に杉山先生へのご冥福を祈り、感謝の念で黙祷を捧げた。2001年、2003年ののオダサク映画祭にも協力いただいた。

 先生は大阪の北野中学を卒業、松江高校時代に三高の織田作と知り合い、互いの高校の文芸誌を交換し、親交があった。東大の文学部美術史学科に在学中には詩人の三好達治に認められ、同人誌「四季」に参加、卒業後、昭和10年に東京で織田作等によって発刊された文芸誌「海風」の同人として交友が深まった。

 昭和15年に、この「海風」に掲載された織田作の『俗臭』が芥川賞候補作品となり、『夫婦善哉』が改造社主催の文学賞を獲得している。

 杉山先生は、昭和18年発表の詩集「夜学生」で高く評価され、その後、映画評論でも活躍、著書も多い。今年3月、詩集「希望」で現代詩人賞に選ばれ、6月2日の授賞式に出席する予定であった。

 織田作については、「西鶴的な世界の小説を書ける人でした」「西鶴同様に記述が羅列的」「物をして語らしめる精神だが、単に実利主義的なものではない」「映画が好きで非常に面白い人」などと評価している。

 杉山先生と織田作の間で取り交わされた書簡の一部は『織田作之助全集』(講談社版8巻)に収録されている。また、『回想の大阪文学』や『大阪人』における先生の織田作関係の書も読ませていただいた。

 私自身は先生とは面識はなかったが、織田作家家計簿はどの研究レポートを先生に2月20日に突然お送りした。これをご覧いただいたかどうか残念ながら分からない。 

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