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ルールは
・一行で良いので3日以内にリレーする事(繰り越しは5日まで)
・盗作はしない
・人の文章に文句をつけない
の3つだょ

みんなのアイディアで目指せキャンピングカー

コメント(17)

その日も香織は図書室で本を開いていた

この2年間、学校に出てきた日はほぼ欠かさず通っている

だがその日はいつものようにかじりついて読んでいるのではなく

どこか落ち着かない様子だった


人付き合いが苦手で、友達もなく、

クラスでも浮いた存在の香織にとっては、

本の中が唯一の居場所だった

が、その日はそれどころではなかった


外はすっかり日も暮れて

図書室の開放時間も終わりに近づいていた

香織以外には司書が一人いるだけだった


香織も、いつもなら家で夕食をとっている頃だろう

しかしその日は家に帰りたくない理由があった


とうとう閉館の時間になり、司書に声をかけられ

しぶしぶ高校を後にした


外は雨が降っていた

香織は重い足取りで帰宅の途についた






(続きは金曜日までに)
香織の家は商店街を抜けてすぐの所にある。

夕飯時だからだろうか商店街からは賑やかな笑い声が聞こえてくるが、今の香織にはその笑い声がとても怖く思えた。

早足で商店街を後にし、家に着いた。

香織の家は5階建てマンションの4階でエレベータを上がってすぐの部屋である。


「ただいま…。」
かすかに人の話し声は聞こえるが家の中はとても静かに思えた。

この重々しい空気。きっと今日なのだろう。

茶の間のドアを開けるとやはり想像していた光景があった。

父と母が食卓テーブルに向かい合って座っている。2人が香織に気づき母が口を開く。

「香織。こっちに来てちょっと座りなさい。」

香織は母の横に行きそっと座った。
香織はすぐに、

「ねぇ、武は?」

と母に問いかけた。武とは小5の弟である。香織の唯一の兄弟だ。

「武は塾に行ってる。今日は遅くなる授業だから。」

母は答えた。香織はせめてこの場に武がいてくれたらと思っていた。この空気、早く逃げたい。
そこに父が口を開いた。

「わかっていると思うが、お父さんとお母さんは離婚する。」

香織が恐れていた会話が始まった。父はさらにこう付け足した。

「単刀直入に聞く。香織はどっちに付いて行きたい?武はまだ小5と言うこともあり、母親の下で育った方が良いだろうと話になった。しかし、香織には将来がある。大学に行きたい等の事があればお金の面ではお父さんについて来る方が良いのだろう。」

父は、昔からこうだ。現実的な会話しかしない。そこに気持ちがこもっているのかわからない。しかし、いつも最後には助けてくれた。

「香織。あなたが決めていいのよ。私はもっといろいろ教えてあげたいけど…。」

母はいつも優しい。なんでも教えてくれた。しかし、こんな状況でも父を気にしてたくさんの事を言わない。

香織は既に限界だった。こうなることは前からわかっていた。でも、なんでこんな事決めなきゃいけないのだろうと胸が張り裂けそうだった。

「私に決めらんないよ。なんでこうなっちゃったの?なんとかならないの?」

香織は涙を堪えて言った。お母さんは下を向き、お父さんは首を横に振った。

「ごめん…。」

香織は座っていた椅子を倒し、走って家を出た。父と母が何か言っていたがもう聞こえなかった。エレベータに乗り、香織は涙を流しながらこうつぶやいた。

「どこにいても一人ぼっち…。」






[次の人は、木曜日まで]
雨の中、香織は夢中で走っていた

なんでこんな事になってしまったのか、もやもや思いを巡らせていた

打ち付ける雨にわずらわしさを感じ
傘くらい持って来れば良かった
これからどこへ行こうか
そんな雑念が頭によぎって、ようやく冷静さを取り戻した

と同時にこれから行くあてはすぐに思い付いた
祖母の家である

祖母は先月から体調を崩し入院中で、家には誰もいないはずだ

家の事をしたり入院中必要な生活用品なんかをとりにくるため、香織も合鍵を持ち頻繁に出入りしていた

祖母の家はかなり古い家屋で、傷みも激しく、こんな夜に、しかも今日のような雨の日に一人で行くには不気味で気が引けた
なんと言っても、両親の仲が良く、幸せだった時の思い出がたくさんあり過ぎて、今はつらいだろう

だが、今の香織には他に行くあてが無かった

きっとじきに両親も、祖母の家を探しにくるだろう
それまでに、なんとか落ち着いて自分の気持ちを整理する必要がる

香織は祖母の家に急いだ




(次回は木曜日まで)


祖母の家に行く途中で、香織は何度も自分の背後に気配を感じていた。

走っても走ってもその気配はなくならない。


それどころか、どんどん近くなってきてる気がする。


香織は、思い切って振り返ってみた。


・・・が、誰も居ない。


ただの思い過ごしだったんだろうと、ホッと胸を撫で下ろしたその時、香織の体はまるで金縛りにあったかの様に動かなくなってしまった。


そして急に動かなくなって混乱している香織に、さらに追い打ちをかけるように




「得体の知れない誰か」は耳元でつぶやいた。




(次の人は日曜日まで)















































「ただいま。」

武は塾が終わり帰宅した。ジャンバーについた雨をはらい、靴を脱ぎ家に入った。リビングに行くと父と母が食卓テーブルに向かい合って座っていた。この異様な空気をすぐに悟った。母が気づきこう言った。

「お帰りなさい。お腹すいたでしょ?今ご飯作るから。」

―ご飯?これがご飯を食べる空気なのか?
武はこの異様な空気をどうしていいか迷ったが言う。

「どうしたの?なんかあったんでしょ?」

父がその言葉に真面目な顔で話し出した。離婚のこと。武は母と暮らすということ。母はその言葉を黙って聞いていた。

「俺だってなんとなくわかっていたよ。」

武は言う。しかしこの場に姉がいない事に気が付いた。

「なぁ、姉さんは?」

そういうと2人は俯いた。母は悲しい表情をしている。

「香織にはさっき話した。今は外に出ている。香織には少し考える時間が必要なんだと思う。」

父が言った。武は驚いてこう聞き返した。

「出て行ったんだろ?」

その質問に2人は何も言わなかった。勘の良い武はすぐに状況が分かった。そして武は玄関へと走った。玄関には姉の傘が置いてあった。

―やっぱり

姉の傘と自分の傘を持ちドアを出ようとした瞬間、父に腕をつかまれた。

「やめなさい。お姉ちゃんは大丈夫だ。」

武は父の腕を振り切ると

「大丈夫ってなんだよ。」

と言って父を睨みつけ武は家を出た。エレベーターに乗り1階へ降りる。父と母は追ってくる気配はない。その事に武は怒りを覚えた。




[次の人は水曜日までねー♪わすれるなよー♪]
「お母ちゃん、どこ?」

(お母ちゃん?)
その途端、ふと金縛りがとけて香織は前のめりに倒れた

「イタタタ…」

顔を歪める香織
すると、赤い靴が目前にあった

ゾッとしたが、恐る恐る顔をあげる

赤いスカートに白のTシャツ、おかっぱ頭の女の子が立っていた
武より少し下くらいだろうか、小学校の中学年くらいの年頃に見えた
お母ちゃんとはぐれたからだろうか、悲しそうな表情をしている
さっきの声の主はこの子だろう…
多分…金縛りも…

「お母ちゃん、どこ?」

香織は恐れおののいてその場を走り去った





(次は土曜日まで)


やっとの思いで祖母の家に着いた香織は、乱れた呼吸を整える様に大きく深呼吸をしつつ先程起こった出来事を冷静に振り返っていた。




さっきの金縛り・・・・

あの女の子は誰??見たことない子だった。

それにこんな暗くて雨も降っているのに傘もささないで、しかも一人でいるなんて不自然すぎる。



そういえばあの子、[お母さん]って言ってた。
探してたのかな?
ひとりぼっちで寂しいだろうな、辛いよね。


そんな事を思いながらふと家の中を見渡すと、家族と祖母が写っている写真が目に入った。

確かこの写真は去年、おばあちゃんの誕生日を祝った時にみんなで撮った時の物だ。

あの時は、本当に楽しかった。
おばあちゃんを囲んでみんなでワイワイお話をしたりお母さんの作った誕生日ケーキをみんなで食べてみんなで笑いあった。
また来年もお祝いをしようと言って記念に撮った写真。


・・・今は、おばあちゃんは入院して居ないし
あの仲の良かった両親はもう居ない。



なんでこんな事になっちゃったのさ・・・。


香織はこのどうにもならない現実に絶望と苛立ちを感じ、また涙が溢れてきた。


その時、玄関の方から香織を呼ぶ声が聞こえた。





[次の人は火曜日までだよー☆]



「ごめん下さい」

か細い女性の声がかすかに聞こえた。玄関の擦りガラスには人影が見えている。

「はい。どちら様ですか?」

香織は擦りガラスの女性に恐るおそる問いかけた。

「間瀬です。」

女性はそう答えた。

―間瀬さん…聞いたことないな。おばあちゃんの知り合いなのかな?
香織はそう思い、ドアをゆっくり開けた。そこには細見で30歳を少し過ぎたくらいの女性と年齢はそう変わらないであろう眼鏡をかけた男性が立っていた。2人とも手には傘をさしている。女性は香織を見るなり、”あれっ?”っとした表情を浮かべた。

「すみません。祖母は入院中でして、どう言ったご用件でしょうか?」

香織は2人に問いかけた。すると女性の表情は少し暗くなり、困った様子だ。
男性の方が問いかけてきた。

「いや、ちょっとね。娘を探していてね。この辺で見なかったかな?小学校4年生の女の子なんだけどね。」

男性は優しい声だった。その問いかけに香織はさっきの女の子を思い浮かべた。

「赤いスカート、白いTシャツ…の女の子ですか?」

「そうそう。その子!どこら辺で見たの?」

男性は嬉しそうに答えた。それを聞いてか、女性の顔も少し明るくなったように見えた。

「えっと…ごめんなさい。ここからそう遠くないところですが場所までは…。」

そのはずだ。意味不明な金縛りに逢い。一生懸命逃げるようにここまで来たのだ。場所まで正確に覚えていない。

「そうか。わかったよ。ありがとう。」

男性は少し残念そうに答えた。香織はその時のことを思い出そうとしたがやっぱり無理だった。ましてやこの夫婦の娘を一瞬でも"幽霊"と思ったことに罪悪感でいっぱいだった。

「早く見つかると良いですね。お母さんって寂しそうな顔してましたよ。」

香織が思い出したことはそれだけだった。その言葉に男性は反応し、

「お母さん?って言ったのか?」

少し焦った表情で言った。

「はい、言いましたよ。」

男性は嬉しそうな表情を浮かべ、女性に言った。

「ほら、実夏が待ってる!急ごう!」

男性は女性の手を引いて香織にお礼の言葉を言いその場を去った。
香織は2人の背中を見送り、玄関のドアを閉めた。そして今の会話に違和感を覚えたのだった。



(次の人は金曜日まで☆)
もし今が昼間だったら
姉は祖母の家に行ったと確信できただろう

でも、あんな薄気味悪い家に一人で行くだろうか…

武はいろいろ考えた末、結局祖母の家に向かう事にした

しばらく歩いていると、雨の中で傘もささずに立ち尽くしている少女を見かけた

こんな時間に自分と同じくらいの少女が出歩いているなんて珍しい

迷子か何かかもしれない

いつもなら別段気にもせずに通りすぎるところだが、なんだか気になってしまったので、声をかけてしまった
もしかしたら、姉の姿を見かけたかもしれない

「きみ、どうしたの?迷子か何か?」

「……」

「あの、高校生くらいの女の子ここを通らなかった?」

「……」

少女は何も答えずにボーっとしてるように見えた

らちがあかないと思った武は放っておいて先へいこうとした
が、やっぱり少し気になって引き返した

「これ、もしよかったら使ってよ、姉ちゃんのだけど」

そう言って香織の傘を足元において、武は先をいそいだ






(次は月曜日までょ)
あの二人が出ていったあとすぐ、武が祖母の家に到着した。


「武?!なんでここに来たの?!」

「やっぱり姉さんここにきてたんだね」
武は雨で濡れた傘をたたみ、家に入った。

武は塾から帰って来てから、香織が出ていった事、両親から離婚の話をされた事、自分は母親と一緒に暮らす事を言われた事を香織に話した

「俺、嫌だよ。家族なのにバラバラに暮らすのなんて。離婚なんてして欲しくない。」
そう言って深いため息をついた。

「私もだよ。離婚してほしくない。」

二人の間に少しの沈黙が流れた。

・・・そういえばさぁ

武が思い出したように口を開いた。

「さっきここに来る途中で、女の子見た。
でも、一人でいたから迷子かと思って話かけても反応ないし、傘もさしてなかったからなんか変な子だった。だから俺、姉さんの傘その子に貸しちゃった。」

香織はホッとした。

「私も見たよ。でもさっきここにその子のお父さんとお母さんが来てその子の事探してたから今頃はきっと見つけて仲良く帰ってるだろうね」

「え?俺、ここに来るまでに途中で会ったのその子しか見てないよ」

ーそんなはずない。
この辺りは道も狭いし、一本道だから絶対会ってるはずなのだ。

「嘘でしょ?だってほんとさっき来たんだよ?すれ違わないはずないって。」

そう言うと、二人の間にさっきとはちがう重い沈黙が流れた。


(次は木曜日までだよー☆)

「娘を探しているって言ってたんだけど、なんでわざわざこの家を尋ねてきたのかな?そういえば焦っている様子じゃなかったのもおかしい…。」

香織はあの夫婦を思い出した。

「たまたまじゃない?偶然だよ。」

武は深く考えるのをやめた。香織も考えないようにしようと決めた。武はもう一度話を離婚について戻した。

「どうしたらお父さんとお母さんは仲良くなるんだろう?何が原因なんだろうね?」

香織は思った。武は本当に頭の良い。常に先の事を考える。小学生とは思えない考え方だ。

「お父さんとお母さん、最近話しすらしてなかった。夫婦として冷め切っていたのかもね。お父さん仕事以外不器用だし。お母さんは優しいし真面目過ぎる。」

2人はそんな話しを30分ほどしたころだった。

"ガタッ"

玄関の方からドアに何か当たる音がした。

「なんの音だろう?」

香織は誰か来たのかと思い玄関に行く。その後ろを武がついて行く。玄関に人影は見当たらなかった。しかし、擦りガラスに何かあるのが見えた。香織は恐るおそる玄関を開けた。

「えっ!」

香織は思わず声を上げた。

「どうしたの?」

武が近寄るとそこには香織の傘がおいてあったのだ。驚いて動けない香織の横を通り武が玄関から外を見渡すと誰もいなかった。武は傘を拾い上げて玄関を閉めた。

「きっと姉さんが会った夫婦があの子に逢って置いてったんだよ。」

武は冷静に分析した。香織は一度深く深呼吸をして落ち着いた。

「そうだね。きっとそうだね。お母さんに会えたんだろうね。」





「お母ちゃん…。」






武と香織は玄関から廊下に目を向けると急に身体が動かなくなった。金縛りだ。お互い声も出ない身体も動かない中目だけは開いていた。そこにはずぶ濡れの赤いスカートの少女が立っていた。









「お母ちゃん…どこ?」







武も香織もこの不可解な状況に恐怖を感じていた。逃げたくても、叫びたくても身体は何も動いてくれない。少女はこちらに向かって話しかけているのだろうか?

―怖い!誰か助けて!

香織は声に出せない言葉を心の中で一生懸命呟いた。

―怖い!どうすればいいんだ!

武もこの状況に困惑していた。







「さみしいよ。」







少女が一歩一歩と足を運び始めた。床のきしむ音と水の垂れる音が聞こる。その一歩一歩が2人に更なる恐怖を与えた。








(ツ…っぎ…の人は…ニチヨウ…ま………デ。)
気がつくと、香織の体は宙に浮いている感覚がした

二人の女の子が知らない家の庭で遊んでいる様を見おろしているらしい

(そうか、私気を失っちゃったんだ…じゃあこれは夢、なのかな?)

(一人が、さっきの女の子…えっと、実夏ちゃんだっけ)
(じゃあもう一人は誰だろう…実夏ちゃんにそっくりだけど…)

家から女の人が出てきた、さっき祖母の家を訪ねてきた母親らしい

「実夏!実冬!ご飯だからそろそろ戻っておいで!」

「わかったょお母ちゃん!」

「実冬、そのお母ちゃんって呼び方、はしたないから止めなさいって言ったでしょ」

「わかったょお母ちゃん!」

「もぅ…」

そんなやり取りを聞いて、香織は状況を少し飲み込み始めた

(あの夫婦が探しているのは実夏ちゃんで、私が会ったのが実冬ちゃんだ)
(でも、金縛りの事を考えると、実冬ちゃんはやっぱりオバケなのかな?)
(この夢も、死んだ実冬ちゃんが私に何かを伝えたくて見せてるのかしら…)

そう思うと、香織にはこの夢を最後まで見なくちゃいけないという使命感が芽生えた






(次の人、水曜日まで)
ぼちぼちまとめていきたいね
食卓には3人が座っている
実冬、実夏、そして母の3人である
しばらくは楽しげに食事をしていたが、父が帰ってくるなり空気が一変した

重たい空気…
香織もよく知っている空気である

父と母が口論を始めると、実夏は(またか)といった様子で自室に戻った

実冬は余裕の無い様子で二人の口論を聞いていた
勢いづいた父が実冬に同意を求めると、実冬はたまらなくなって家を出ていってしまった

この一連の流れも香織には見覚えがある
実冬の憤りがよくわかる

実冬は夢中で走っていた
どこへ向かって走っているのか…
おそらく、目的地は定まっていないのだろう
ただ、この居心地の悪い現状から逃げたいのだ
香織は自分と重ねていた

と、その時
角からトラックが飛び出してきた

「ドンッ!!」

その瞬間、香織は目が覚めた
隣では武が倒れている

(実冬ちゃんが私に伝えたかったのはこれだ)
(両親仲が悪いままどうする事も出来ずに…いや、何もせずに死んでいったその後悔だ)

(でも、実夏ちゃんは何で両親に探されているのだろう…家出でもしたのだろうか…)

その時、玄関をノックする音がした
実夏ちゃんかだろうか、
両親だろうか、
それとも自分の両親が探しに来たのか…

香織は玄関を開けた





(次は日曜日まで)
あとはたのんだ!

そこには自分の両親が心配そうな顔で立っていた。

母は香織をみるなり泣き出して香織を抱きしめ、父は倒れている武を抱きかかえながら起こしていた。

両親の予想もしないこの行動に全く理解出来ない香織はただされるがままだった。



話はこうだ、しばらくして落ち着いた両親が、さっきあった出来事をポツリポツリ話し始めた。

2人が出て行ってから最初はすぐ帰ってくるだろうと思って家で待ってたけど、何時間経っても帰って来ない。
だんだん心配になってきて2人で探しに出た。


ここまでを香織と武は黙って聞いていた。

「それで、ここに来る途中で女の子を見たんだけど急に金縛りにあって夢を見たんだ。それが妙な事にお母さんと全く一緒の夢を見ていたらしい。」

この夢を見て余計に心配した両親が香織達が行きそうな場所をあたって回ってた。と言う話しだった。


香織はびっくりして声がだせなかった。
なぜならその夢の内容が香織がさっき見た夢と全く一緒だったからだ。

(実冬ちゃんが私の両親にも同じ夢を見せた?)

これってやっぱり自分の様に何もしないまま後悔してほしくないからだよね。


ーありがとう、実冬ちゃん。

私は後悔しない。

家族4人でこれからも一緒に暮らす。


武が口を開いた。

「離婚 しないで。」



(次の人は来週のにちよーまで☆ラストだー)





【一年後】





「かおり!お弁当持っていって!」

香織は急いで学校へ行く支度をしていた。

「いってきまーす!」

武はそんな香織をよそに先に家を出てしまった。

「武はやっ!私も早く行かなきゃ!」

焦っている香織を横目に父はソファで新聞を読んでいた。

「お父さん!なんでスーツに着替えないの?もう行く時間でしょ?」

「有給休暇…。」

父は新聞を見ながらボソっと呟いた。香織はそれを聞いて悔しそうな顔をした。

「いってきまーす!」

香織はやっとの思いで家を後にした。




母はやっと落ち着くと父にコーヒーを差し出した。

「やっと落ち着いた。」

「おぉ。」

「また、こんな日々が送れて私は幸せですよ。」

父はコーヒーを一口飲むと新聞を置いた。




香織は学校への道を急いでいた。その途中には以前実冬ちゃんに会ったところを通る。そして今日はあの時から一年。香織は小さな花束を用意した。それをそっと電信柱の横に手向けた。

「ありがとう…。」

香織は学校までの道を急いだ。今日の空はとても晴れていた。





「去年は会えなくて残念だった。」

「そうですね。私達も途中で実夏とはぐれたりして大変でした。」

祖母の家には香織の祖母と実夏の夫婦がいた。祖母は楽しそうに話していた。

「そして?その後は?」

「私たちはその後、実冬が死んだあの場所に行くと実夏が立っていておかあちゃん、おかあちゃんっと言っていたのですぐにわかりました。」

「実冬ちゃんだねー。実夏ちゃんはお母さんって呼ぶもんねー。」

「双子ってやっぱり不思議な縁で生まれて来るものなんですね。」

祖母は笑顔でその話しを聞いていた。

「そろそろ帰ります。実冬おばあちゃんにさよなら言って。」

庭で遊んでいた実冬は母親の側に駆け寄ると祖母を見ながら手を振った。そして3人は帰って行った。

一人になった祖母は茶の間に座りぐるっと周りを見渡した。

「かくれんぼかい?もう出てきてもいいんだよ。」

祖母は笑顔で言った。











あとがき

この数ヶ月携帯小説を書き続けた勇者達へ
携帯小説という名の戦争だった。
戦友に言う。「俺を恨むな(笑)」


完結ー\(^o^)/
おつかれさまでしたー☆笑

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