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Billy Cobhamコミュの知ったかヒストリー17(’78)

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Billy Cobham 知ったかぶりヒストリー(17 ‘78)

まずはお詫び。
本当にご無沙汰してしまいました。昨年の4月に第16回を書いてから1年と5ヶ月、「何をしていたのか?」といわれれば・・・個人的な事なので別段書かなくてもよいのですが、自分にとって大切な上司と友人をガンで失い、3度目の結婚を果たすも失職、同時に趣味のバンド活動中止。細かい仕事を集めて生活する中、妻が御懐妊・・・これ以上話すと愚痴にしか聞こえないので、このトピックスを気に入っていただいている方のためにお詫びをしつつ本題へ入りましょう。

前回は師匠が「TAMAドラム」主催のドラムクリニックで来日した時の模様をだらだらとお伝えしました。
今回は師匠があらゆる可能性を模索し始めた78年をもう少しだけ見て行きましょう。

まず、1978年発表された「ALIVEMUTHERFORYA」。(写真1)これではなんだかわからないという方には「A LIVE MUTHER FOR YA」これでいかがでしょうか?邦題名は「スーパースター・スーパーライブ」。

師匠の「MAGIC」が発表されてまもなく、1977年の11月後半のニューヨークから12月のミネアポリスにかけての3週間行われたライブアルバムです。「スーパースター・・・」と言われるくらいだから、さぞやとお思いでしょうが、そのさぞやで・・・
メンバーは我らがBilly師匠に加え、
Alphonso Johnson Bass
Steve Khan Guitar
Tom Scott Sax
Mark Soskin Key

アルバムの曲目はまず
"Anteres", The Star もちろん師匠の「Magic」からの曲
2曲目Bahama Mama はアルフォンソ・ジョンソンが1977年に発表したソロアルバム「Spellbound」からの曲。
アルフォンソ・ジョンソンはご存知のように、BCGDB(ビリーコブハム&ジョージデュークバンド)で活躍してくれました。
3曲目Shadowsはトム・スコットがアルバムBlow it outに収録した曲。彼はこのバンドのために5曲目のSpindriftを書き下ろしています。
トム・スコットはこの当時、すでにソロプレーヤーとして活躍しており高い評価を得ていました。
ギターのスティーブ・カーンは当時ニューヨークでセッションギタリストとして活躍していましたが、この当時の日本での知名度はまだそれほどありませんでした。彼が提供した4曲目のSome punk funkはスティーブ・カーンがコロンビアの「タッパンジー」レーベルから出したソロテイクTightropeに収録されています。ちなみに、ブレッカーブラザースのSome skunk funk(師匠もA funky thide・・・でやっていますが)とは全然違います。
最後の6曲目は師匠のOn a magic carpet ride

フリークというのは野暮なもので、この5人で新グループ結成・・・なんて考えてしまう。

前述のツアーが計画されたのが、どうやらその年のモントルージャズフェスティバル。1977年のMontreux Summit(廃盤)Vol.1 Vol2にそのきっかけとなったセッションが残されています。
Bob Jamesを中心にStan Gets、 Alphonso Johnson、 Eric Gale、Steve Khan、 Ralph Macdonald、 Hubert Laws、 Dexter Gordon、 George Dukeなど、中でも面白いのは、ロックバンド(?)Focusのタイス・ヴァン・レアがフルートで参加している事。これもすごいメンツで録音されました。

なぜ、こういうセッションが行われたのか?それにはこんな背景があります。
(もちろん勝手な推測です)1976年6月29日ニューヨークで行われたニューポートジャズフェスティバル。この時のハービー・ハンコックのセッションが会場で話題を呼び、「V.S.O.P(邦題 ニューポートの追想・・・だったと思います)」(写真2)として1977年に発表されました。ところがこれがまた大反響を呼び、ここからセッションアルバムが流行り始めるのです。

このハービー・ハンコックのアルバムはご存知の方も多いはず。ある意味16ビートやロックとの融合を模索して来たジャズが、本来のジャズのすばらしさを再認識する出来事でした。

このアルバムには、マイルス・デイヴィスが参加する予定のようでしたが、(一説にはドラッグと体調不良でボロボロだったとも)かわりにフレディー・ハバートが参加しました。
この後、V.S.O.Pは世界ツアーを行い、スタンダードなジャズビートが世間で流行り始めます。

そんななか、CBSでの師匠のソロアルバム2枚目が発表されます。
Simplicity of expression-Depth of thought (写真3)現在Magicとの2枚組で発売されています。全6曲は以下の通り
Bolinas
Guernica
Pocket Change
Indigo
Opelousas
Early Libra

共同プロデューサー、さらにアレンジとオーケストラの指揮でJay Chattawayの名前が挙がっていますが、あの「スター・トレック」の作曲家の事なのかどうかは不明ですが、多分そうではないかと・・・
メンバーには
Billy Cobham dr
Mark Soskin key
Joachim Kuhn key
Kamal vo
Charles Singleton vo&g
Steve Khan g
Ray Mouton g
Randy Jackson b
Marvin Stamm tp
Mike Lawrence tp
Eddie Daniels Sax
Alvin Batiste ww
Wayne Andre tr
Alan Raph tr
George Quinn tr
その他ストリングスオーケストラなど

メンバーで注目されるのがギターとヴォーカルで起用されたチャールズ・シングルトン。彼はこの後CAMEOに参加します。そしてもう一人、ベースのランディ・ジャクソン。前々回で言った通り、ジャクソンファイブのランディーとは別人。この後プロデューサーとして大成し、現在FOXTVの「American Idol」の審査員として顔を見る事が出来ます。ちなみに輸入DVDのなかにこのころの
映像が残っています。
Billy Cobham dr
Charles Singleton vo&g
Ray Mouton g
Randy Jackson b
Alvin Batiste ww
Tom Coster key
と言うメンバーで、記録には1978年6月19日モントルーとあります。師匠のセットは前々回に紹介したルイ・ベルソンのジャケットにのっていたものとほぼ同じで、
ウッドの深胴タム少なめのシンバルにゴングバス2基といった感じです。
アルバムSimplicity of expression-Depth of thoughtの話しに戻りますが、Mgicのアレンジとは全く違った方向性で次のB.Cに引き継がれます。ここにはCBSの思惑が見え隠れするのですが・・・そう思うのは私だけでしょうか?

この続きがあるかどうかはわかりませんが、次回まで・・・たぶん近いうちにお届けできる事を信じつつ・・・

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