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笑えた話コミュの【不思議】柱抜け

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40:本当にあった怖い名無し:2012/09/10(月) 19:29:00.01 ID:N7qCPsAT0

柱抜け

2つほど時空の歪みっぽい話があるので書 き込ませていただきます

1つ目は小学生の頃。長くなったので三分 割にさせていただきます

当時、私の学年では柱抜けと言う遊びが流 行っていた 自転車に乗ってスピードを緩めずに、壁と 電柱の間の狭いスペースを抜ける、という 度胸試しだ

その日も団地の子供が10人くらい集まっ て、かわりばんこに柱抜けをやっていた

みんなが見ている中で私はいつも身に付け ていたデジタル腕時計を壊してしまった

某ネズミーの立体的な顔が蓋として付いて るデジタル腕時計で、ネズミーの鼻っ柱が 電柱にぶつかり、蓋がもげてしまってい た。ネズミーの鼻も少し傷付いてしまった

大好きな叔母から貰ったものだったので、 とてもショックだったのを覚えてる。

悲し くなって泣きべそかく私を友達が慰めてく れたが、どうにも涙は止まらない 傷心のまま家に帰ると、母親が修理に出し ておいでと言ってくれた

私は急いで時計屋さんへ修理のお願いに 行ったのだが、その時計はちょっと特殊な 材質で出来ており、完璧な修理は無理だと 言われた

それでも良いからとお願いすると、修理が 終わったら連絡するよ、と引換券をくれた 引換券は無くさないように、帰宅してすぐ に鍵付きの引き出しにしまった

それからは毎日のようにやっていた柱抜け を止めて、帰宅一番に引換券を確かめるの が日課になった

41:本当にあった怖い名無し:2012/09/11(火) 17:47:23.61 ID:E3f/seW70

そわそわしながら待つこと一週間。

学校か ら帰宅して引き出しを開けると、そこから あのデジタル腕時計が傷一つない状態で出 てきた

完璧に直ってるのが嬉しくて、私はすぐさ まそれを腕に付けて母さんの元へ行った

母さんが引き取りに行ってくれたのだろう と思ってお礼を言ったのだが、取りに行く 所か壊した事さえ覚えていない様子だった

不思議に思いながらも時計屋さんへ行き、 綺麗に直してくれてありがとうとお礼を言 うと、家では修理してないよ、と言われて しまった そんなはずない、電話番号を教えたし引換 券も貰った、と言うと台帳みたいなのを調 べてくれたが、修理を請け負った形跡は出 てこなかった

ここまでくると完全にパニック状態だ。私 は急いであの日慰めてくれた友達に会いに 行ったが、友達も覚えてなかった

ただ、壊れてなかったんだからいいじゃん と言われ、それもそうかと納得してしまっ た

そのまま安心して遊びに行くと、団地の子 供たちが柱抜けをしているのに出くわし た。

友達に誘われるまま久し振りに私も柱 抜けに参加し、そしてみんなが見ている前 でデジタル腕時計を壊してしまった 蓋がもげて、ネズミーの鼻っ柱に傷が付い ていた。

私は泣き出してしまった 壊れたことより、一週間前の再現みたいな 状況が怖かった

逃げるように帰宅すると、時計を壊したか ら泣いてると思った母さんが、修理に出し ていらっしゃいと言った

一週間前には嬉しかった言葉が、その時は 余計に恐怖を煽った。時計を急いで外す と、鍵付きの引き出しにしまいこんだ

42:本当にあった怖い名無し:2012/09/11(火) 19:13:34.11 ID:EEs7n9k+0

しばらくは引き出しに触れるのも躊躇する ような日々が続いたが、この話をする度に 母さんや親戚の姉さんが夢を見たのよ、と 笑うのでそうかもと思うようになった

それでも引き出しを開けて時計が直ってた らどうしようと怖がっていたので、親戚の 姉さんが引き出しを開けてくれた

そこには壊れたままの腕時計があって、安 心した私は姉さんと一緒に時計を修理に出 しに行った

2週間前と同じように電話番号と氏名を書 き、貰った引換券を財布に仕舞う。

姉さん とは店を出た所で別れて、柱抜けをしてい る団地の子供たちに混ざって遊んでから帰 宅した

勝手に引換券が時計に変わらないよう、母 さんに引換券を渡しておこうと財布を開け ると、そこには引換券が2枚入っていた

1枚は今日貰ったもの、もう1枚は黄ばん で字も掠れて所々しか読めないけれど、修 理を頼んだ時計店の名前が確かに書いてあ る

それを母さんに見せると、アラあんた何か 買ったの?小遣い帳に付けときなさいよと 流されてしまった

違うんだってと主張したものの、馬鹿いっ てんじゃないのと拳骨くらって終了。

翌 日、友達の家に行ってその掠れた引換券を 見せながら説明すると、友達は信じてくれ て団地の子にも教えに行くことになった

その引換券なんだが、団地の子供たちに見 せに行く途中でなくなってしまった。きち んと財布に入れてあったはずなのに、他の 子に見せようとしたら無くなっていた

このことは人には話さなくなったものの、 私の中にずっと引っかかっていた。

そして 先月、実家の蔵を掃除した妹から姉さんの ものらしき財布発見!と写メが来た 中身はプリクラや映画の半券など思い出の 品ばかりで、金目のものはない。

しかしそ の中に黄ばんで掠れた引換券があった

日付は読み取れないものの、店名は紛れも なくあの時計店のもの。急いで返信した が、すでに中身ごと財布が捨てられたあと だった

確かなことなどないが、あの引換券と時計 は時空を行ったり来たりしていたのではな いかと、今はそう思っている

理由はわからないけれど、きっかけは柱抜 けだと思う。当時は自転車に乗っていない 時も走って柱抜けをしていたし、妹から メールが来た日、偶然にも私は柱抜けをし ていた。

しかし、なぜ引換券が時空を越え たんだろう?

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