ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

笑えた話コミュの不思議な話「 俺が不思議な場所から帰れな かったかもしれない時の話を する 」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:03:32.38 ID:h/PNYid40

もうかれこれ3ヶ月ぐらい経って 落ち着いたから書く。 すまん、文才が無いので、ちゃん と伝えられるか不安だが、なるべ く分かりやすく書くように努力す る。

スペック 32歳 職業 IT系自営業

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:04:12.76 ID:h/PNYid40

その日は俺は朝っぱらからずっと 自室に篭って書類を作ってた。 どうしてもお客さんに提出しなけ ればならない書類があって、それ を仕上げるのに四苦八苦してた。 そして、10時頃だったと思う。 俺の携帯電話が鳴ったんだが、そ れは別のお客さん(仮にT社とする) からのクレームの電話だった。

どうも俺が先日、そのお客さんの PCのローカルIPを変えた関係で、 プリンターが動かねえよ。 というクレームだった。 しかもバツの悪い事に、そのPCは お客さんの会長のPCで、会長は案 の定激怒していた。

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:05:00.72 ID:h/PNYid40

俺は 「すいません、今ちょっと手が放 せないので、コレが終わったらす ぐに向かいます!」 と会長に謝りながら電話を切っ た。

なんだかんだと書類が書き終わ り、俺は車に急いで飛び乗ったの だが、なんだかずっと集中してい たせいか車を運転してお客さんの 所まで行く自信が無かった。 お客さんの所までは35kmぐら い。普通に行けば車で1時間20 分ぐらいで到着する場所。

ああ、もういいや。電車で行こ う。 そう思って、俺は自宅の折りたた み自転車を車に放り込み、そのま ま車をすぐ近くのT駅まで走らせ て、無料駐車場に車を止めて、駅 のコンビニでパンを買って、その まま自転車を引っ張って販売機で 切符を買った。 改札口で、自転車って電車に載せ てもらえんのかなー?とか思いな がら、自転車を折りたたんで抱え て改札口へ行ったら、駅員のオッ チャンは苦笑いしながら通してく れた。

この時点で変だったのかもしれ ん。

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:06:08.70 ID:h/PNYid40

後から人から聴いた話では、普通 別料金が必要なはず。って言われ た。

だが、その時は苦笑いしながらも 駅員さんは普通に通してくれた。 俺はT社の方向に向かう電車のホー ムに突っ立って電車を待っていた んだが、電車は割とすぐに来た。 10分ぐらいだったと思う。

言っておくが、田舎ではいきなり 電車を乗ろうと思って駅のホーム に突っ立って、10分で電車が来 るとかミラクルだからな。 50分待ちとか普通にあるもん だ。

で、俺は電車に乗ったのだが、運 良く座席が一つだけ開いていた。 ラッキー!とか思いながら俺は自 転車を前にデン。と置いて、俺は 席に座った。

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:08:26.71 ID:h/PNYid40

だが、そこで俺は奇妙な事に気が ついた。 電車ってのは、個人が各々好き勝 手な事をしているもんだ。 大抵の人間は携帯をいじってる。 本を読んでる。音楽を聞いてる。 寝てる。 そんな様子は微塵もなく、ただ、 みんな真っ直ぐ前を向いて手に膝 を置いて、まるでマネキンのよう な格好で座ってた。 誰も何も話さない。ただ、みんな 行儀よく真っ直ぐ向いてた。 そこでプシューとドアが閉じた。 電車は走り出したが、それも何か 違ってた。物凄いスピードで走っ てた。 これは新幹線かよ!って思うよう なスピードで。

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:10:07.18 ID:h/PNYid40

外の景色もよく判断できない位の 速度で電車は突っ走り、しばらく していたら、急にトンネルの中に 入った。 トンネルの中は本当に真っ暗で、 外の様子が全く何も見えない中を 電車が走ってた。

そしたら車内アナウンスが鳴っ た。 「もうすぐ駅に到着します。」

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:11:19.03 ID:h/PNYid40

え?と思った。普通ならここは、 「ご乗車ありがとう御座います。 まもなく、◯◯駅、◯◯駅に到着 致します。電車を降りる際は〜」 とか言うもんだ。 それが「もうすぐ駅に到着しま す。」 それだけ言うと、アナウンスはも う何も喋らなかった。

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:12:15.60 ID:h/PNYid40

その一瞬、ヒュン。とトンネル内に駅 らしきものが一瞬だけ見えて通過 してしまった。 「停車しないのかよ!」と俺は内 心突っ込んでたんだが、ふっと自 分の座席の横を向くと、そこには ボタンがあって、「次の駅で止ま ります」と小さな標識があるのに 気づいた。 ワンマン電車なのかよ!今更か よ!と思ったが、俺が今何処にい るのかさっぱり検討もつかなかっ た。 こんなに速いスピードで走ってる んだから、もう近くまで来たのか もしれない。そう思っていると、 またアナウンスが。

19: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】(1+0:15) : 2012/10/12(金) 19:13:02.64 ID:IEovi+Tn0

スレタイでポケモンスレ かと

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:13:13.70 ID:h/PNYid40

「次はー。軍事工場跡ー。軍事工 場跡です。」

は???? 軍事工場跡!?!?

俺は即座に混乱して、一体自分は 何処にいるんだ? ひょっとすると、乗る電車間違え た!? 俺はそう思って、席を立って急い でそのボタンを押したんだ。

そうすると、電車はみるみる間に 速度を落とし、トンネルを抜けて 一つの駅で停車した。

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:14:42.89 ID:h/PNYid40

そこは俺が今まで来たことも見た こともない駅で、無人改札駅のよ うだった。 何よりもビビった事が、外が薄暗 かった。 俺はビックリして、一体今何時な のかを知ろうとした。

駅の構造としてはホームは4つ あったと思う。ただ、普通だと よ、ホームとホームは何らかの接 続口があるもんだ。大抵は歩道橋 でホーム同士は接続されているも んなんだが、そういう接続口は一 切無かった。 つまり、別のホームに行く時に は、一旦線路に降りなければなら ないというような駅だった。 一番奥のホームの後ろは山になっ てた。 当然、時計なんてものは見当たら ず、それどころか、ホームには柱 すらなかった。

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:15:06.16 ID:SlCHVmDr0

乗客が何もしないで膝に手を乗せ て 一点を見つめてんのって 考えたら怖いな

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:16:34.54 ID:h/PNYid40

なので、一応そんな標識は無かっ たが、便乗上、俺が降りた無人改 札口に一番近いホームを1番ホー ム、一番奥を4番ホームとしよ う。

改札口と言っても、ホームから道 へ出る為のコンクリートの階段が 一つ付いてるだけで、その下には 民家があった。

昔風の木造の民家で、二階建てで 民家というより、木造アパートと いう感じだった。 余談だが、1番ホームからその家 の庭を覗けたw 庭には屋根だけ無いバスルームが あって、丸見えじゃんwwとか 思ってた。 タイルは青で、ピッカピカに掃除 されてたから、多分今でも使われ てるんじゃないかな?

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:16:48.14 ID:m50C4vIH0

50分待ちとか普通にあ る田舎では歩道橋が無い くらい普通にあるもん だ。

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:19:01.39 ID:h/PNYid40

>>25 たまーにあるらしいね

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:17:43.57 ID:h/PNYid40

てか、今考えれば、携帯電話を見 れば良かったんだが、そん時には テンパリ過ぎて考え付かなかっ た。

んでまあ、1番ホームから階段を 降りたアパートの1階は実はお店 で、大きな看板で「チャーハン 屋」と書いてあった。 木で出来た看板で、大きな筆で チャーハン屋と書いてあったのを 良く覚えている。 店の大きさは小さく、厨房しかな いスペースを1人の男が何か作っ てた。 チャーハン屋って書いてあるから 多分チャーハンだとは思うが。

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:18:22.87 ID:h/PNYid40

どうやらお店というより、窓越し に料理を渡すような屋台に近いよ うなお店で、俺はテンパリながら 「す・・!すいません!今何時で すか!!」 って聞くと、男は鍋振りながら 「5時34分!」って答えた。

その瞬間、俺の頭によぎったの は、真っ赤に激怒したT社の会長の 顔だった。 あーーー!!どうしてこうなっ た! ぜってーーー叱られる!5時過ぎ とか終業時間じゃねえか!!! オマエのすぐ向かいますってのは 7時間後の事を言うのか!とか ぜってーー怒られる!

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:19:10.59 ID:SlCHVmDr0

匂いとかはどうだった?

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:20:33.40 ID:h/PNYid40

>>29 においはしょう油系の匂いだった な。

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:21:23.10 ID:h/PNYid40

ますますテンパッて、俺はその駅 を飛び出して道路に急いだ。 もちろん今いる場所を確認する為 だ。 そしたら、道路は1車線同士の2 車線の大きな山道で、今まで来た 方向を見ると、先にはトンネルが あって、トンネルの中は漆黒の 闇。 普通山道のトンネルってライト付 いてるもんなんだが、まったくの 闇。 オマケに道路の向こうは大きな川 と来たもんだ。

俺は一体何処に着いてしまったん だと本気でパニクった。

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:22:35.19 ID:h/PNYid40

持ってきた自転車に乗ったら3分 ぐらいでトンネルには到着するだ ろうが、まったく先の見えない 闇。 これは・・・行ったら多分帰れな い。 俺の本能がそう言っていた。

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:23:20.61 ID:h/PNYid40

仕方ないので、駅の方向へ戻っ た。 そして、ふと駅の入り口に小さな 表札があるのに気づいた。 そこには確かに「軍事工場跡」と 書かれていた。

ひょっとすると、軍事工場跡駅で このまま戻りの電車を待って、そ れに乗れば戻れるんじゃね? その時、初めてそれに気付いた。

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:25:25.34 ID:h/PNYid40

そう思った俺は、チャーハン屋の オッチャンの所まで戻って、次の 電車は何時だと聞いたんだ。 そしたらオッチャンはぶっきら棒 に 「まだ来ねえよ。」 そん時にオッチャンの顔を見たん だが、俺、この人知ってる。 サラリーマン時代に一緒に働いて いた野中さん(仮名)だ。

「あ・・あれ?野中さんですよ ね?」

そう尋ねると、オッチャンは

「野中?あー。俺の叔父は野中っ ていう名前だったな。随分前に死 んでしまったけどな。」

じゃあ、親戚なのかよ。とか思っ たが、もう死んでしまったという のはどういう意味なのか。

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:26:26.84 ID:h/PNYid40

そんな事よりもここからどうやっ てT社に行くんだよ。 俺はフラフラと1番ホームに向か いながら、そんな事で頭が一杯に なっていた。

戻って、それから車ぶっ飛ばして も着くのは夜10時か? そんな時間帯に会社空いてね え・・・。明日行くってのもバツ が悪い。

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:26:06.63 ID:V2YaFMG40

見てるよ

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:28:44.31 ID:h/PNYid40

あっ!

今のウチに携帯で会長に言い訳電 話しておけばいいんじゃね? 俺天才!とか思いながら携帯を出 したが・・。 当然の事ながら圏外。あああああ あ。オワタ

>>37 ありがとう

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:29:59.47 ID:h/PNYid40

そうこうしているウチに4番ホー ムに帰り方向に進む電車が来た。 電車。という表現は違うかもしれ ない。 列車の先頭にはピンク色の大きな トラックだった。そのトラック に、6両ぐらい列車が牽引されて た。 そのトラックが4番ホームに停車 した瞬間に、俺の横からヒュッとすご い勢いで人が走って行った。

チャーハン屋の野中オッチャン だった。

手にチャーハンの乗った皿を持っ て、人とは思えないスピードでト ラックの運転席へ走って行く。

そして、皿を渡して何かを受け取 ると、普通に歩いて1番ホームへ 戻って来た。

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:31:32.19 ID:h/PNYid40

あまりにも呆気に取られて、しば らく動けなかったが、

あっ!しまった!!あれに乗らな きゃ!!!!

そう思った時には遅かった。 もうトラックはエンジンを吹かし て行ってしまった。

乗りそこねたが、どうやら帰る列 車が4番ホームから出る事だけは 分かった。 後は待っているだけだが、またど うせしばらく来ないと思ったの で、チャーハン屋のオッチャンの 所へ戻った。

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:32:59.13 ID:h/PNYid40

野中オッチャンは相変わらず鍋を 振るっていた。 ふとチャーハン屋の受け渡し口を 見ると、そこにはチャーハンカ レーが置いてあった。 チャーハンカレーというか、 チャーハンにカレーのルーがその まま掛かっている食い物が。 しかも、その中には紫色のウズラ ぐらいの大きさのふっさふさの鳥 が座っていた。

「それは新製品のサンプルだよ。 」

野中オッチャンは鍋を振るいなが らそう言っていたが、俺はその鳥 が気になってしょうがなかった。 何処までが新製品なんだよ。と ツッコミそうになってたら

「ああ、ピーちゃんはペットだ よ。」

と先に野中オッチャンに先に言わ れてしまった。

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:35:02.13 ID:h/PNYid40

なんとなくピーちゃんがピーピー 鳴きながら俺の所に歩みよってき たので、俺はコンビニで買ったパ ンを半分あげた。 そしたら、ピーちゃんがこれまた 物凄い速度でパンを食べ始めたん だ。 何に例えれるかなー。ほら、トム とジェリーっていうアニメあった でしょ? あのジェリーが3口で巨大なチー ズを食べ尽くす。そんな感じ。

食べ終わるとビーちゃんは、のそ のそとチャーハンカレーの中に 戻っていってしまった。

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:36:20.95 ID:h/PNYid40

「最近、ずっとそこを巣にし ちゃってんだよなー。毎日作って んだけどねー。」

と、野中オッチャンがぶっきら棒 にに言うが、俺はすかさず

「ピーちゃん熱くないんですか ね?www」 って突っ込むと、

「夏場は暑いだろうね。」

とまあ、素っ頓狂な返事が帰って きた。

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:37:38.18 ID:h/PNYid40

そんなやり取りをしているウチ に、1番ホームの方から電車の音 が聞こえてきた。 向こう側へ行く列車だろう。 慌てて俺は1番ホームに行くと、 列車が停車していた。 ここで俺はふっと頭によぎった事 が

ひょっとしたら、進めばちゃんと 目的の駅に行くんじゃね?

今考えたら本当にバカだった。

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:39:12.33 ID:h/PNYid40

俺はまた折りたたみ自転車を持っ て、電車の中へ入った。 やっぱり中には一席だけ席が開い ていて、俺はまたドカッと折りた たみ自転車を通路に置いて、その 席に座った。 まもなく列車のドアがプシューと 閉まって、列車が動き出した。

相変わらず、他の皆は無言のま ま、真っ直ぐ前を向いて座ってい る。 微動だにせず、手を膝の上に置い て。

電車が動いて5分程でまた列車が 漆黒のトンネルの中に入って、俺 はしばらく揺られてた。

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:40:49.91 ID:h/PNYid40

それから10分ぐらいして、ふっ と今何時なんだろう? と携帯電話を見たんだ。

そしたら、携帯電話には9時35 分って書いてあった。

おいおい。ここでは時間の進み方 が違うのかよww もーあかん、ゼッタイに終わった 怒られるフヒヒwサーセンww そんな事をのんきに思いながら、 ふと携帯の画面の隅に目をやると

あ!!アンテナが立ってる!二本 も! さすがはAU、やるなあ!と喜び勇 んでいたんだが、ふと違和感を覚 えた。

携帯のアンテナの色が緑色になっ てた。 でも、緑のアンテナバーも2本 立ってた。

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:42:22.56 ID:h/PNYid40

何がともあれ、俺は急いでT社に電 話を掛けようとした。 なんだか発信音がいつもの音とは 違っていた。

あのいつも聴いているプーーーーって いう音じゃなくて、よくアメリカ 映画なんかの電話のシーンで出て くるあの独特の発信音。

まあ、いいやと思って、そのまま 電話帳からT社の電話番号を探しだ して掛けた。 そしたら、しばらくプップップップと 音がして音声アナウンスが。

「・・・・・お客様の電話番号 は、圏外です。」

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:43:15.89 ID:EIEaw11Q0

見てるぞ

かなりそっちに深く関 わった感じだけど、大丈 夫なのか? いや、良くはわからない んだが

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:43:19.35 ID:h/PNYid40

へ?固定電話に掛けているのに圏 外? しかもなんだこの素っ気ないアナ ウンスは。

その瞬間、俺の頭に思い出しては いけないキーワードが思い起こさ れてしまった。

それは・・・それは・・・・

きさらぎ駅。

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:44:25.87 ID:h/PNYid40

ザーーーーっと全身の血が引い た。

瞬間、パニックになった。 これは・・これは・・。

俺は飛び上がって次止まりますボ タンを連打した。 これはあかん。これはあかん。 もうパニック過ぎて意味が分から くなっていた。

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:44:29.33 ID:wCc/9rpp0

中庭を掃除してたら異世界に行っ た

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:45:47.46 ID:h/PNYid40

程なくして列車は止まった。何処 に止まったかは知らない。 外は真っ暗で、トンネルの中だっ たかもしれない。 ドアが開くと、ちょうどホームの 反対側にも列車が止まっていて、 ドアも開いていた。 俺はそれに乗らなきゃならないと 本能で思った。それも急いで!

自転車を蹴り飛ばし、俺は転がる ように反対側の電車に乗った。 乗った瞬間に、電車のドアが閉 まって、今まで来た道とは反対方 向に列車は進みだした。

何が違うかって、その列車には誰 も乗っていなかった。 そして、次止まりますボタンも無 かった。

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:47:18.07 ID:LyMcKkO6I

こええガクガクブルブル((;゚ Д゚))ガクブルガク

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:44:19.87 ID:zd/0qFU90

きさらぎ駅ネタかよ

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:47:23.40 ID:h/PNYid40

俺は椅子にへたばるように座りこ んで、ただ祈ってた。 携帯を握りしめて祈ってた。

これに乗ったからと言って、帰れ る保証なんてない。 でも、祈るぐらいしか出来なかっ た。

列車はどんどん進んで、進み続け た。 30分ぐらい乗ったかな。時間は 曖昧でよく覚えてない。 俺はひたすら携帯を握りしめて目 を瞑ってどうか戻れますようにと ひたすら祈ってた。

>>60 そこに行くかはどうか知らんが、 そのキーワードを思い出した瞬間 に何かとっても駄目なような気が したんだ。 これ以上行ってはダメだと本能が 言ってた。

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:48:51.75 ID:h/PNYid40

列車はようやく止まった。 プシューと列車のドアが開いた音 で、俺も目を開けた。

外は明るかった。

列車の外に出ると、それはいつも のT駅だった。 いや、本当にT駅に戻ってきたのか は分からないが、少なくとも俺が 知っているT駅だった。

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送 りします:2012/10/12(金) 19:50:13.14 ID:h/PNYid40

携帯電話を開いてみた。 時刻はAM11:40と表示されてい た。

日付は進んでいなかった。

何よりも、携帯電話のアンテナの 色が白色に戻っていた。

だから多分俺は帰ってきたんだと 思う。 そう思いたい。

コメント(1)

きさらぎ駅の話

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=62556706&comm_id=4703847

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

笑えた話 更新情報

笑えた話のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング