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心があったまるコミュコミュのベテラン看護師の魔法☆

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(4/1 7:14 NEWSポストセブン)

300人以上の被災者が暮らす避難所を、白衣姿の女性の “魔法"が満たしている。

宮城県名取市の名取第一中学校でカルテの束と血圧計を手に、連日被災者と

向き合うボランティアの看護師・齋藤カツ子さん(66)。

東北大学病院で副看護部長として定年まで勤めた看護のエキスパートだ。

自らの経験が役に立てばと、震災翌日、ボランティアに名乗りをあげた。

ある日の回診では、避難所で寝たきりになった高齢の男性に

「立ち上がれるおまじないをしてあげる」

と宣言。

足を揉んでからツボ押しすると、男性はゆっくりと立ち上がって歩き始めた。

家族は「じいちゃんが歩いた」とびっくり。

さらに、不眠に苦しむ73才女性に

「眠れるおまじないを教える」

とリンパマッサージのやり方を伝授した。

心のケアも大切な仕事だ。

大きなショックを受けた人の心は、まず被災の衝撃に打ちのめされる

「ショック期」にはいると齋藤さんはいう。

次が“夢じゃないか"と現実を受け入れられない「否認期」だ。

「いまはショック期から否認期への移行時期。

この時期は体を日常に戻すことが大事です。

『ご飯が食べたい』『顔が洗いたい』

という小さな願望をひとつずつ満たしていくことが必要です」(齋藤さん)

この日、齋藤さんは中学校1年生の息子を失った40代の夫婦と対面した。

「急に息子が『ただいま』って帰ってくるような気がする。

まだ現実感ないもんな」

「本当に嘘みたいだよね。私がもうちょっと息子のことを見ておけばね。

私のせいだよねぇ」

深刻な内容をぼんやりとした表情で語る夫婦。

その会話に齋藤さんが割ってはいる。

「あのさ、ちゃんと泣いた?
泣けるときに泣かないとあとで具合が悪くなっちゃうよ」――

すると、わずかな笑みを浮かべていた妻の目に涙があふれた。

齋藤さんは嗚咽で揺れる肩をなでて優しく諭す。

「いままで泣けなかったんだね。我慢してたんだね。

泣くのも大事だよ。泣きなさい」

学校や市の職員が業務に追われるなか、被災者の心と体のケアを一手に

受け持っている齋藤さんだが、今後の心配は尽きないという。

「これだけの惨事にはサンプルがありません。『こうすればいい』がないから、

みんなで少しずつ乗り越えないと。

とりあえずは小さな願望から満たしていくことです」(齋藤さん)

※女性セブン2011年4月14日号

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