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ハロー通訳アカデミーコミュの2014年度通訳案内士(通訳ガイド)試験<合格体験記>(21)

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2014年度通訳案内士(通訳ガイド)試験<合格体験記>(21)

●[英語](メルマガ読者、教材利用者、特別講演会参加者)

(1)受験の動機
2004年度ドイツ語で合格した後は、特にガイドとして活動することも無く通訳案内業(当時の正式名称)免許は埃をかぶったままの状態でした。会社を引退してから、余暇活用、老化防止と思いスペイン語を中米出身で日本人と結婚されている女性に習い始め、その方の日本語が非常に達者である事に感心し、「通訳案内業」(「通訳案内士」となったことはその時点では知りませんでした)試験の受験をお勧めしました。

昔お世話になったハロー通訳アカデミーさんの第1次邦文試験対策<特訓1800題>を見つけるべく、ホームページを拝見したところ、最新の通訳案内士試験の情報に接し2014年からのルール改訂でTOEICの成績も考慮されることを知り、急ぎ昔のファイルを引っ張り出してみたところ940点でした。結果、一次試験は全科目免除となり、二次試験のみの合格でファイナルとなることなり、これも余暇活用、ボケ防止と思い受験(=植山先生に再度お世話になる)を思い立ちました。

学部学生の時に某財団法人(不況で賛助企業の業績が悪化したことと、私費留学が一般的になった=それだけ日本が豊かになった為この制度は20年程前に歴史的な役割を終えたようです)より奨学金を頂いて西ドイツ(当時)ミュンヘン大学に学んで以来40年近くドイツを中心とした欧州と晩年ニューヨークに活動の舞台を得ました。

英語は会社在勤時には業務用にのみ使用しておりました。ドイツ駐在の際は基本的にドイツ語で業務・日常生活を行い、非ドイツ語圏の取引先、合弁パートナーとは英語を使用しておりました。またドイツ語圏でも英語(=相手方にとっても外国語、ドイツ語話者にとっては母国語に近接した言語ではありますが)で交渉した方が不利益を回避できると思われる局面では英語での交渉をお願いしました。案件によって最終的に稟議書マターとなる場合、契約書等は英語となる為、この場合は英語はmustでした。いずれにせよ英語という言語は業務上必要に迫られ on the job training で勉強した言語でした。

ニューヨークに単身赴任した際は、使用する言語を選択するという贅沢は許されず、外国人はすべからく米語を話すものと決めつけている人達と仕事をすることとなり大いに鍛えられました。(ユダヤ系の方が当方に分らぬと思いドイツ語に近いイーディッシュで仲間内で話す内容はバッチリ理解できましたが)他方このままでは、ドイツ語が英語の中に埋没してしまうのではと感じ、何かドイツ語との接点を持つべくあれこれ考えた

結果、通訳案内業試験に挑戦することにしました。ハローさんとはこの時(2004年)から邦文試験準備の為第1次邦文試験対策<特訓1800題>を活用させて頂きご縁が出来ました。他方、丁度日本と欧州の間を何度も往復することを余儀なくさせた娘が大学受験の時期を迎えておりせめてもの罪滅ぼしに自分を受験生の立場に置き娘の気持ちが少しでも理解出来ればという思いもありました。
余計なことをつらつらと書いてしまいましたが、会社生活の中で学んできた英語を通訳案内士試験という試金石(金という程のものでは到底ありませんが)に擦ってみようというのが動機と言えば動機と言えるのかもしれません。

・第1次邦文試験対策<特訓1800題>
http://www.hello.ac/streaming/clinic/clinic_houbun/index.html

(2)第一次試験対策
既述の通り今回の英語での受験では全科目免除の為受験せず。

出題傾向も10年前とはずいぶん変わっている可能性もあり、読者の方をミスリードする可能性を認識した上で、ご参考までに前回のドイツ語の時の経験を少し申し上げますと、私は基本的に邦文試験と外国語試験(筆記、二次の口述共)を分断して考えずに一体として臨みました。母国語で理解出来ないことは絶対に外国語で表現できない、と言うのが私の考え方です。

地理・歴史・時事問題のキーワードは先ず日本語で説明できるようになるまで繰り返し理解に努めました。知っているようでいざ説明するとなると解っていない事が非常に多く、自らの蒙を認識し之を啓くことから始めました。

日本語で説明できるようになったものから順に独訳にかかりました。ドイツ語版 Japan. Polyglott Apa Guide は非常に役立ちました。邦文では娘の「おさがり」の地図帳、標準日本史年表(吉川弘文館)、日本観光通訳協会「日本文化・外交小史」「日本観光地理」などを手元において勉強しました。最も決定的なものはハローさんの<特訓1800題>です。大いに活用させて頂き、最終的には各科目90点をコンスタントに出せるまで繰り返しました。第一次試験に合格出来たのは<特訓1800題>のお蔭であると言っても決して過言ではありません。

(3)第二次試験対策
今回の英語での受験では一次の準備のステップが割愛された為、意識的に上記ドイツ語の時と同じ作業を繰り返しました。上記のことを逆に言えば、母国語で解っていることは(一定の水準にある)外国語で表現することにさほど困難さは伴わないと言うことが出来ると思います。と、ここまで書いてきたところで、一時よく読まれた養老孟司先生の「バカの壁」を思い出しました。「バカの壁」とは自分の理解できる限界のこと、及び自分が知りたくないことについては無意識的にせよ自主的に情報を遮断することだと思いますが、試験の準備とは自らの「バカの壁」の高さを少しでも低くすることかも知れません。

口述試験では、一定の課題(課題の通訳、与えられたテーマのプレゼン)を外国語で述べそれを評価されるわけですが、どんなに自分では周到に準備したつもりでも、本番では課題によっては自分が十全に理解していない、表現力が追い付かない、という事態が起こり得ます。その時は「バカの壁」を思い出し、「人間は所詮自分が理解したいようにしか理解しない、出来ない生きもの」と開き直り、堂々と自分が理解できていること(=自信のあること)を出来るだけ正確に表現することで対応するしかない、ということが私の結論でした。

上記のことをまた逆に言うと、自信の持てる分野の範囲を増やすこと(外国語で複数の言い換えができる分野を増やすこと)が対応力の増強に繋がると言えるかもしれません。山崎宗鑑という室町時代の連歌師が、どんな上の句にも対応できる万能の下の句として「それにつけても金のほしさよ」を多用したことを思い出します。

例えば、

久方の光のどけき春の日にしづ心無く花の散るらむ 紀友則
→それにつけても金のほしさよ

あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 額田王
→それにつけても金のほしさよ

情緒溢れる和歌の世界から一気に身もふたもない現実に意識を引き戻す宗鑑一流の諧謔ですが、何となく意味が通ってしまいます。口述試験対策には大いに役に立つのではないでしょうか。各人の「それにつけても...」を一つでも増やすことが合格に繋がるように思います。

植山先生がよくご指摘になられるように、通訳案内士の試験は同時通訳者の試験ではなく一言一句を瞬時に正確に訳す、表現することを問うものではなく、ガイドとしての語学能力及び適性を見るものだと思います。その際、評価する側の目線で考えると、課題に対してストライクの内容かどうかも大事だが、受験者が今自分で話していることを、自分で考えた上で、自分の言葉で語っているか否かにより重きを置いて評価すると思います(少なくとも、私ならそうします)。

植山先生が無料で公開されている英語第二次試験対策「特訓セミナー」(動画・音声)は非常に参考になりました。「日本的事象英文説明300選」にも対応する形で授業が進められています。講師の方(お名前は存じ上げませんが)は非常に優秀なJapanologistで、「英語を母国語とする人にはこのように言わなければ分らない」というコメントと共に同氏の言葉で説明されるくだりは、目から鱗が落ちる気持ちで聴きました。相手が分るように説明する能力、誠実さこそ異文化交流(仕事上の交渉にせよ、外国の友人を案内するにせよ)に必要なことだと痛感させられました。長時間ですが活用をお勧めします。

植山先生が9月と11月に開催された特別講演会は非常に参考になりました。今年も衰えを知らぬ先生の情熱は先生をして受験生の為に特別講演会を開かせずにはおかないと拝察しますので、ご参加をお勧めします。

・通訳案内士試験第2次口述試験対策<特別講演会(2.0)>資料
http://hello.ac/2014secondexam.pdf

・通訳案内士試験第2次口述試験対策<特別講演会(2.0)>動画サイト
http://youtu.be/KByZiCX6tr4

・通訳案内士試験第2次口述試験対策<特別セミナー>資料
http://hello.ac/2014.2jiseminar.pdf

・通訳案内士試験第2次口述試験対策<特別セミナー>動画サイト
http://youtu.be/r1aB8GqG8Xs

今回の英語での受験は私の「バカの壁」を少しでも低くするための楽しい作業でした。植山先生の情熱に啓発され、寛大なるご支援に助けて頂きながら完走出来ました。
心より御礼申し上げます。

最後に、私は試験のヤマをはることが好きで学生時代より友人から重宝されていました。「ヤマをはる」とは出題者の抱えている課題と心理状態を忖度し、かつ直近の動静を加味した上で、出題内容を推理する知的な作業です。出題者も当然受験者側がその種の準備をすることも計算に入れて対応して来るでしょうから、無言の出題者との知恵比べです。この作業をしながら試験を重圧と思わず、楽しみながら準備する心の余裕を持てれば良い結果に繋がるのではないでしょうか。

世界遺産の指定、円安下の国際収支、観光収支、イスラム国と安全保障、FRBの利上げのタイミング等々日々世界は刻々と動いており推理の手がかりとする材料は無限にあります。2015年以降の受験者の方の健闘をお祈り申し上げます。

(4)ハローのメルマガ、教材などで特に役に立ったこと
連日、連夜送っていただいたメルマガに大いにわが身を奮い立てて頂きました。教材については本文をご参照ください。
教材費が「300選」(1400円)(送料・税金込)のみというのは、「ありえへん」すぎです。

(5)今後の抱負
周りに今年度受験志望の方が何人かおられ、小生の今年の経験を参考にして頂ければと思っています。ガイドの業務は今まで経験が有りません(商談の延長で案内をしたことは多々ありますが)が、一度ドイツ語か英語で実践してみて、現役通訳案内士の方々の御苦労、気持ちを理解したいと思っています。



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