ハロー通訳アカデミーコミュの2009年度合格体験記（25）

2次試験の質問は全てテキストと「300選」のみで事足りました
織田　英嗣

はじめに
ここ数年、会社をリタイアした後は何をして過ごそうかと漫然と考えておりましたが、少しでも自分の好きなこと、今までの会社生活とは全く違ったこと、多少とも社会と関わり合いが持てそうなことができればいいと思っておりました。旅行が好き、英語が好き、歴史も好きな自分としては、通訳案内士という仕事はひょっとして面白いかもしれないと意識し始めました。常々、ハローのことは気になっていたことと、たまたまイタリア旅行をした時のガイドが大変愉快で素晴らしい人だったこともあり、軽い気持ちで自分もチャレンジしてみようと思った次第です。

第1次試験
善は急げ、早速、2008年12月開講レギュラーコースのDVDコースを申し込みました。「合格に必要なことは何でもする、必要ないことは一切しない!」というハローのモットー通り、送られてきた教材の量に圧倒され正直びっくりでした。過去の合格者の方々が、ハローの授業は楽しかったと異口同音に仰っておられますが、これは楽しいどころか大変なことになったというのが率直な感想でした。とにかくハローのシラバス通り、毎週の永岡先生、天野先生の目から鱗の授業に感動しながら、時に永岡先生のダジャレと天野先生の話術に苦笑しながら、一歩一歩自分のペースでこなしていきました。五感をフル活用しなければとても頭に入らないと思い、予習復習の他に、300選の音読、筆記、歴史は主要な仏像、建造物の写真をインターネットでダウンロードして自分なりの写真ファイル作成等々を心がけました。実際やってみると、300選の英語表現がいかに洗練されたものであるか、ハローの教材に掲載されている写真の素材、アングルがいかに素晴らしいものであるかがわかります。5回の校内模試はなんとか合格ラインでしたが、6月末の1次公開模試では、合格可能性30%と惨憺たるものでした。それでも本番の試験はハローの試験ほどには難しくないという先生方の言葉を信じて、試験直前は過去の授業の総復習と併せて1次セミナーを受講、1次試験に臨みました。実際、本番の英語はずいぶん易しいと感じました。永岡先生のダジャレ英単語languish「蘭がぎっしり植えてあると萎れる」もでてきてニンマリ。ただ今年は皆さんそろって易しかったとおっしゃるし、平均点も高くなりそうだとの情報もあり、自分の解答もミスだらけでしたので今年は無理と半分諦めておりましたが、運よく合格できました。

第2次試験
1次試験を失敗したと思っていましたので、2次対策は来年のための予行演習のつもりで、横浜校のスクーリングを受講することにしました。Chris先生との緊張感のあるやりとりと、予習範囲外の発展質問で苦労の連続でしたが、毎週の課題を自分の言葉でまとめ、自分の考えで話すように努めました。一方、毎週送られてくる東京校での録音CDは、出席者のレベルが高く、内容も十分にフォローできませんでしたが、Amy先生の適切なまとめ(ハンドアウト)は大変役に立ちました。来年の合格を目指していましたので、2次模擬面接は受講せず(これは結果的には失敗でした)、2次セミナーのみ受講。本番対策は、2次セミナーのテキストと300選のみに集中して取り組みました。これが大当たり、2次試験の質問が、全て、テキストと300選のみで事足りました。しかも試験直前10分前に読んだ300選の「七五三」の話がズバリ聞かれるというおまけつき。ただ、面接中は、緊張しっぱなしで自分でも最後まで顔がひきつっているのがわかり、これではガイドとしては失格だと思いました。やはり模擬面接を受けて場馴れしておくべきだったと後悔。それでも合格できたのは本当に幸運だったと思います。

終わりに
こんな私でも、運よく合格できました。まさかと思っていただけに、官報の合格通知で自分の名前を確認した時のにじみ出てくるような喜びは何にも代えがたいものがあります。皆様にもぜひあの感激を味わっていただきたいです。振り返ってみると、私も「合格に必要なことは何でもする、必要ないことは一切しない！」というモットー通り、ハローの授業以外は一切やりませんでした。絶対合格してやるぞという強い決意を持ち続けることと、ハローの授業を素直にマスターすることがポイントのように思います。私自身もこれからが、ガイドとしての本当の勉強だと思い、今回の経験をベースにさらにステップアップを図っていきたいと考えています。苦しくもあり楽しくもあり充実した1年でした。最後に植山学院長、先生方、スタッフの方々に感謝申し上げます。

以上