ソウル観光ｻﾎﾟｰﾀｰｽﾞコミュの生食

▶健康のためには一日３０品目食べるのがよいといわれています。しかし不規則になりがちな現代人の生活では、毎日実行に移すのは至難の業。ところが、韓国にはこれを可能にする食品が昔から存在します。それが「生食(センシク)」と呼ばれるものです。

■生食とは?

生食は穀類、野菜類、海藻類、キノコ類、果実類など数十種類もの多様な原材料を、生のまま丸ごと凍結乾燥させ粉末にしたもの。つまり、火を加えずに生で食べるという意味です。火を加えたものは食べやすさという点では勝るものの、体に大切なミネラル、ビタミン、酵素が破壊されたり、減少したりしてしまいます。生食は栄養の損失を防ぎ効率よく体内に栄養を取り込むことができるので、エネルギー代謝を改善し、成人病や肥満予防も期待できるといわれています。栄養価が高いため、韓国では朝食の代わりにしている人も多く、普段の生活に深く浸透しています。

■生食の代表的な原材料

ハトムギごぼうさつまいも
玄米大根りんご
もち米にんじんケール
米ぬか蓮根じゃがいも
かぼちゃ桑の葉せり
黒豆柿の葉ピーマン
アズキ椎茸ゆず
黒ゴマ昆布もろこし
エゴマ海苔キャベツ
長芋わかめひじき

■東洋医学に基づく考え方

中国の漢方は日本に深く根付いていますが、韓国の場合は独自の研究と伝承によって進化し、「韓方(ハンバン)」と言われています。韓方は、「薬食同源(良い食べ物は良い薬となり良い体を作る、という考え方)」を大切にします。また、白・赤・緑・黒・黄色の五色の食材をバランスよく組み合わせた食事を取ると、痩せにくくて太りにくい体質になると考えられています。基本食材を丸ごと取れる生食も、この薬食同源の精神に基づいているのです。

■生食の食べ方

１日１食か２食、食事の代用として、またおやつや夜食にと各自の好みで取り入れましょう。
１．シェーカーにミネラルウォーターを約200ｍｌ入れます。
※ミネラルウォーターの代わりに、牛乳や豆乳もおすすめ。また好みで蜂蜜を加えても良いでしょう。
２．生食を入れ、シェーカーを振って混ぜます。
３．飲み終わった後、さらにミネラルウォーターを１杯飲むと吸収が高まると言われています。

肝心の味はというと、お世辞にも美味しいとは言えません。少し苦味があってクセがあるので、初心者は飲みにくいかもしれません。しかし飲み続けて数日経つと味にも慣れ、腹持ちが良いことに気づきます。

■禅食（ソンシク）もあり

禅食(ソンシク)とは基本的に材料は生食と同じで、300度前後の高温で熱処理しているパウダーのこと。元々は韓国の僧侶が断食修行の際に、栄養保存食として用いたことから「禅食」と呼ばれるようになりました。高タンパクな栄養食として始まりましたが、その利便性と栄養価が知られるようになってからは、一般人にも広く親しまれるようになりました。スーパーの食品売り場や市場で購入でき、好みの材料を選んで体調に合わせたものを作ったり、既製品を買うこともできます。

■韓国では代表的なウェルビーング食品
ウェルビーング(健康＆幸福な生活を追求する社会の風潮)の流行で、韓国のデパートの食品売り場には大抵、生食コーナーが設けられています。値段の方は少々高めですが、一人一人の症状に合わせて調合も可能。特にスタイルや健康に気を使う女性の間で人気が高い生食。気になる方は、ぜひ一度お試しください。

提供：http://japanese.visitseoul.net/visit2008jp/article.do?method=view&art_id=504745