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もつけノ煮込みコミュの男はつらいよ 第15作「寅次郎相合い傘」より

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ズーさんのリクエストにお応えしまして、
“メロン騒動”のくだりを津軽弁でやってみたいと思います。


↓ほれ、声っこさ出して読んでみへ!(ト書き付き)

(とらや台所:おばちゃんがメロンを冷蔵庫から出している)
おばちゃん「おろぉ!い〜カマリっこだっきゃぁ」
さくら「おろ!ミロン切るんだがぁ?」
おばちゃん「いぃ、リリーさん来たはんで、ちょんどいい頃だびょん」
さくら「わいはーっ、何年ぶりだべの」
(と匂いをかぐ)
おばちゃん「何喋ってらのし。去年オラがアンベ悪ぐした時もらったべさ」
さくら「いぃ〜、んだったべな、フフ」
おばちゃん「フフ」

客「ごっつぉさん」
さくら「はい」
客「なんぼだべ?」

おばちゃん「いぃーっと、何人だったべ」
おばちゃん「オラど・・・」
おばちゃん「サグラちゃんどフロスさんどリリーさんど・・・」
満男「ぼぐ!」
おばちゃん「たべんのが?」
おいちゃん「あーでば!」
おばちゃん「6等分だいな。ちょんどだでばし」

おいちゃん「おいでば!」
おばちゃん「いぃ?」
おいちゃん「ヤガクネようにきつんと切れじゃ」
おばちゃん「そいがきつんといがねんだじゃ」

(リリーが裏の工場から戻ってくる)
リリー「せばフロスさん、部長さんなんだが?フフフフ」
博「ヒヒヒ」
おばちゃん「フフフ」
リリー「わいはぁ!すげじゃ。ミロン」
おばちゃん「兵頭さんがらいだだいだんですじゃ」
リリー「さすがおどちゃん!」
博「さ、はいっと」

(リリーを茶の間に上がらせる)

おいちゃん「工場見できたんだが?」
リリー「んだのさぁ」
おいちゃん「わんつかで、ドッテンこいだべさ?」
リリー「なもなも、あだしのおどさん働いでだ工場だっきゃ、のれ小っちゃがったはんでのぉ」
おいちゃん「いぃ〜」

さくら「おずさん、リリーさんのおどさんもさ、印刷工だったんだどさ」

博「そいにすても活字や機械のごとさ詳すんですね」

(リリー、満男のお絵かきを手伝ってあげながら)
リリー「お昼におどさんの弁当たないで行ってだの、むったど工場で遊んでらったんだぁ。ほれ、鉛って体さ悪いっきゃ。したはんで活字さ触ると・・・おどさんさ叱らいでさぁ」

博「おどさん文選だったんでしか?」
リリー「植字も印刷も、なもかもやってらった。なにすろわんつかだだ工場だはんでの、爪の先っこフロスさんみてに黒ぐなっての」
(と指で博の手を指す)
博「お・・・」
リリー「したはんでフロスさんさ会ったどぎすぐに分がったのさぁ。あっ、このフトは印刷工場さ働いでらなぁって」
博「やらいたなあ。もっと良ぐ洗えば落ぢるんでしけどねえ」

おいちゃん「んですが〜、へばリリーさんのおどさんはフロスさんの先輩ってわげだの〜」
(リリー、ずっとクレヨンを塗ってあげている)
リリー「フフ・・・」

(メロン登場)
さくら「はいっと!待だせだっきゃのぉ」
おいちゃん「おんろ!来た来た、んーハハハ」
さくら「ほれっ」
おいちゃん「どんぞぉ」
リリー「わぁ〜、いいカマリっこぉ」
おばちゃん「はいっと」
おいちゃん「ほれ、ミチオ」
さくら「ちょんど食べごろだの」
博「なんだっきゃぁ、ワの小っちぇんでね!」
一同「ハハハ」

おいちゃん「な、喧嘩なすだぃ」
おいちゃん「さ、どんぞぉ」

一同「いただきまーし」

リリー「わい〜、めのぉ〜フフフ」
博「わい〜、めじゃめじゃ」

(店先で寅がいる)

寅「な、相変わらんずバがな?」
(と参道で与太話)
男「んだ、寅さんどんだ?商売のほず」

(おばちゃん、寅に気づいて真っ青)
おばちゃん「わいっ!どすべぇ!寅ちゃんの分ば忘いだぁ!」
さくら「アダマカズさ入れねがったのぉ?」
おばちゃん「んだのさぁ・・・どすべぇ・・・」
さくら「どすべって・・・」

(おいちゃんも博も慌てている)
博「隠すべ」
おいちゃん「どごさ〜?」

(寅が台所の土間に入ってくる)

さくら「あ!ああ・・・お、お帰りなさい。あ・・・」
寅「ほれ、リリー」
リリー「こんつは」
寅「ゆべな、さぐらんどごさ泊まったつきゃ。なしてこづさ来ねんずやぁ」
リリー「遠慮すたのさぁ。むったどだはんでさぁ」
寅「なすてや〜、水くせごと喋るなじゃよ。あっただ狭いどごだば寝れねがったべやぁ」

(さくらとおばちゃん、真顔でメロンのことでひそひそ打ち合わせ)

リリー「そったごとねおん」
(寅、博の隣のいつもの場所まで歩いて座って)
寅「むったど喋ってらべやぁ、こごば自分のうぢだど思って来いへって!なって?」
リリー「めやぐだのぉ、ありがどう」

寅「う〜ん、ま、そいだばいいな、な!ミロンめが?」
さくら「い、いぃ」
寅「よす。へば、おにちゃんのもふとつもらうがなぁ。へば、出してけワのやづ」

さくら「あ、おにちゃん。これふとぐちすか食ってねはんでぇ」
おばちゃん「ほれぇオラのば・・・」
博「あ、ワのばどんぞぉ」
おいちゃん「これ食いわなが」
(ぞくぞくと寅の前へ食べかけメロンが差し出される)

寅「・・・」
(さくら、下を向いて・・・)
(寅、さくらの方へちょっと座りなおして)
寅「わげ、すかへろじゃ」

寅「なしておめだぢのビロ付いだやばちねぇジャッパば、ワが食わねばまいねのや!」
さくら「・・・」
寅「ワのやづ、どしたんだっきゃぁ・・・ワのぉぉぉ!?」

さくら「あ、あだしがまいねがったのさ。おにちゃんのごとアダマカズさ入れるのば忘いじゃったのさぁ・・・」
おばちゃん「つがるって!あのし、オラがまいねがったのしぃ」
おいちゃん「ワも気つがねした!」

(リリー、向こうへ行って満男にメロンを食べさせてあげる)

おばちゃん「めやぐぅ・・・」
博「ワもうっかりすてまってぇ・・・」

寅「いぃでば、いぃでば。どうせワだっきゃ、このエのアダマカズさ、へでもらいね人間だはんでさ・・・」
さくら「そったごと言ってねべさぁ・・・」
寅「したばってや、このミロン誰のどごさ来たもんだど思ってらの!? 旅先だば一方ならねぇ、お世話さなりますたと、あのとっちゃがワのどごさよこしたミロンなんだいなっ!」
(さくら頷きながら)
さくら「んだよぉ・・・」
寅「本来だばこのワが、『ほれ、おめだぢそろそろ食いごろだべ、めぐ頂がいな!』『わい寅ちゃん、めやぐしてまるっきゃのぉ、オラだぢもご相伴にあずかっていんだべがぁ?』『あだりめだべ〜』『すいませんねえ兄さん、せば頂ぎましぃ』『すみまさんねえ兄さん・・・』」

寅「そいでや、おめだぢがワさ感謝ばして、頂ぐもんだべや。そいば、どんだんず!ワさ断りもなすに!」
寅「ワのいねうぢに、みんなで食うべさ食うべさ食うべさ。どせ、あれだばミロンの味こだのわがんねべ。ナスのふたつもケでやればいぃべ。んだんだんだんだ」
寅「みんなで食おうどした時にワがパタめいで帰ってきたはんで、なんど大慌でに慌でだんだべ!・・・なにやオメェ、オメ皿っこの下さ隠すたなぁ、いま出したべ!そっから!」
博「な、なも・・・あれは、あれはでしね・・・」
寅「あれは、なんだっきゃ!」
さくら「おにちゃん、いい加減さしてけぇ・・・アダマカズさ入れねがったごとは謝るはんで、な。堪忍なぁ」

(寅、正座して)
寅「さぐら、いいが、ワはたったふとりのオメの兄っちゃだべ」
寅「その兄っちゃばアダマカズさ入れねがった、堪忍で済むど思ってらのが。オメェ、そったに気持ぢっこの冷てぇオナゴが?」
さくら「なにさ、ミロンふと切れぐらいのごとで・・・みでらいねじゃ、もう・・・」
寅「なぁて、この!?」

(おいちゃん、バン!とお膳を叩いて)
おいちゃん「ちね!マガなんぼだ!」
(リリー、おいちゃんの方を見る)

寅「オメェ、ワの喋ってらのはさ・・・」
(と、さくらの手をはじく)
(満男、自分の分、平気な顔でどんどん食べている)

(おいちゃん、お札を手で持って)
おいちゃん「寅、オメェ、そったにマガ食いてがったら、ふと切れとは喋んねえ、こいで買ってきて、アダマがらガリガリガリガリど、まるごどかじれじゃ!」

(ひろしとさくらお札を片付ける)

寅「バカこの!ワの喋ってらのは、ミロンふと切れのごと喋ってらんでねんだ!このエの人間の心のありがたさついで、ワは喋ってらんだ!」

おいちゃん「ったな!一人前だごと喋って、オメェ!」
(と雑誌を寅に投げる)

さくら「おずちゃん、おぎゃくさんもいだのに・・・」
寅「アダマさきた!この〜」
さくら「おにちゃん、やめでけ!」
博「兄さんやめでくださいじゃ」
(と寅の体をつかんで止める)

寅「よおす!!」
おばちゃん「ん〜〜〜!!!マガだの貰うんでねがったじゃぁ〜!!うえええん、
うえええええん」

(一同動きが止まる)

博「何だが情げねぇじゃぁ・・・」
(寅、睨んで)
寅「養子はさしね!」

(満男平気な顔)

リリー「寅さん、あんだわんつかオボコだよぉ・・・」

寅「ほー、なんだが身内ばっかりだがど思ったっきゃ、ふとりお他人様がいだんだな」
リリー「なに喋ってらんだっきゃ!さきたこのエは自分のうぢだと思えって、そう喋ったべさ!」
寅「オメェ、なに喋りてんず?」
リリー「喋ってもいんだが?」
寅「喋ればいっきゃ・・・」
リリー「せば喋るけどさ、冗談でねってらんだよ、ワのごとアダマカズさ入れねがっただの、気持ぢっこ冷てえだの、そったら文句ば喋れる筋合いだが?はんかくせぇアンダばこったに大事さしてけるエがどごさあるってさ!アダシ、羨ますくて涙っこ出ぢゃうよ。本来だば、いっつもご心配ばかげで、どんぞミロンばお召す上がりください、ワダシは要りませんがら、ワダシの分もどんぞ、こったのが本当だべ!ウズゲルのもいい加減にすろ!ってんだじゃ!」

一同「・・・」                    

寅「・・・!かあ〜〜、憎たらすぃくぢきいで、この!こいでもオナゴだんだべが!?」
(と博の肩をつかむ)

リリー「オドゴでなくて悪がったじゃ」
寅「たいすたもんだじゃ!」
(と博の肩を突き放す)
寅「なにや!ナのツラだのって二度と見たぐねじゃ!」            
寅「いいじゃ、ワ、こいがら、のれ楽しいとごさ行って、めぇ酒飲んでワリワリど遊んぶはんで・・・バカこの!!」
(と土間に下りる)

さくら「おにちゃん…」
寅「ミロンだのって食いたぐねぇじゃ〜!この!」
(と走って出て行ってしまう)

リリー「みなさん悪がったのぉ・・・アダシ、つい頭さ血のぼってまって・・・」

さくら「な、なんもさ。たまにだばあれぐらいのごと喋んねばさ。の、おずちゃん」
おいちゃん「ほんとのごと喋ればさ、おらシィーーッとすたんだいなぁ」
(おばちゃん、すっかり泣き止んで)
おばちゃん「オラもぉ」

(さくら、おばちゃんの方を振り返る)
博「ワも気持ぢっこイガったなあ・・・い、一度あ、あったごとば喋ってやりてがったなぁ」
(と照れて満男の頭をなでる)

(さくらたち、ホッとしながら笑いあう)
(おいちゃんも笑いながら、さくらの肩を叩く)

(リリー、ホッとした顔で)
リリー「んだのぉ?」
(ちょっと、考え込んで)
リリー「でもさ寅さん大丈夫だべがぁ・・・どごさ行ってまったんだべ・・・」
さくら「なも大丈夫だってぇ。そのうぢ帰ってくるべなぁ・・・」

(おばちゃん、確信めいた微笑で)
おばちゃん「カバンこがあるはんでのぉ」

(リリー、カバンの方を見る)

さくら「さっと!ミロン食うべしの」

さくら「はいった、こい、おずちゃんのよ」
おいちゃん「い?」
博「やがくるな、やがくるな」
おいちゃん「なぁて〜、ハハハ」

(リリー、自分の分を満男にやる)
博「わい、どうもすいません」
さくら「なって、自分のばあげればっきゃさ」
リリー「なも、いんだいんだぁ」
さくら「いいはんで、いいはんでぇ。はいっと、ミチオ、ほれぇ」
(リリー、満男にメロン食べさせている)
さくら「こぢ食いなさいって、ほれ、ほれぇ・・・」


そして、何ごともなかったのように、次のシーンへ続くのであった。


※で、そのシーンは見つかりませんでした。あしからず。とりあえず予告編でもどうぞ。

コメント(18)

超大作だでばーうれしい顔
メロメロメロメ〜のクダリは観だ事ないけど、楽しぐ読めだぁわーい(嬉しい顔)
>ニコさん

どんもありがど!
大作だべウインク
でも生粋の江戸弁ば津軽弁さ変換するの難しでゃぁ〜うまい!
なんが寅さんでねぐなってまるっきゃのあせあせ

次回もなんがに挑戦すますじゃ!
>ズー公

のれ褒めろじゃよ、この!
どうやら来年1月27日(日)の日曜洋画劇場で、
『男はつらいよ・第13作 寅次郎恋やつれ(1974年)』が放送されるようです。
久しぶりのTV放送です。しかも初期の作品。

マドンナは吉永小百合、その父が宮口精二(いい味出してます)。
↑個人的には吉永小百合のマドンナは好きではありませんが。

※おいちゃんが松村達雄(おいちゃん役最後の出演)

ぜひ観るべし!
久々の一句ですねウッシッシ

便乗して(笑)
わぃへづね やまへ吹げしな ひじゃ(膝)やめる

せばだば、しりとりで。

「かっちゃだな とっちゃでねなして このセーター」

「ひじゃ小僧 擦り傷よげで めごくての」


※基本、俳句や川柳には句読点や丸はつけませんので。
キン肉さん

それは一つの照れでねべが?(身内の)
結構青森の人って表現下手だはんでの。
「ありがとう」って言えなくて、「めやぐ」。
「ごめんなさい」って言えなくて、「めやぐ」。

「遠慮すな  食ってネマって あずましべ」
キン肉のおが様 強者だはんでなぁ(笑) 
キン肉さんょ‥ぜひおが様ばもmixiに招待しへんが(笑) 

斯うご期待 キン肉母の 津軽弁 

頼むど(爆)!
おが様・・・って。
そったのやる人だんだが?
> キン肉すぐるさん

君どおが様、そっくりだばて(笑)
キャラも見た目も‥

mixi仕込んでヨ(笑)

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