The Units ユニッツ！！コミュの⑦ 幻の2ndアルバム_【Animals They Dream About】_2016

1982年にリリースされる予定だった幻の2ndアルバム。レーベルとのいざこざでお蔵入りされてしまったが35年の時を越えついにリリース！
ビル・ネルソンがバンドと共同プロデュース。
1stに比べ格段に洗練されたサウンド。
勢いあるシンセパンク面は後退したが、メロウで踊れる要素が増える。美しいアナログシンセのレイヤーがとても心地よい。
個人的にはニューウェーブ/ポストパンク時代のマスターピースだと思います。
今回も隠しトラックとして貴重なライブ音源を収録。このライブ音源が、まるでインダストリアルバンドのような硬質さでカッコ良すぎる！

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81年クリスマス頃、バンドを高く評価していたビル・ネルソンが、単身自腹でサンフランシスコへやって来た。そして共同プロデューサーとして2ndアルバムのレコーディングを半年に渡って行うことになる。

82年6月、2ndアルバムのリリースにあたり所属していた415レコーズから新たな契約を提示される。1年間の契約が切れるので、新契約を結ぶことになった。7年契約で売上の多くを持っていかれる等、劣悪な内容の新契約書は30ページに及んだ。ちなみ最初の契約書はわずか4ページだった。
総レコーディング経費は3万ドルに抑えられ、レコードを15万枚売っても、1枚につきわずか12セント(12円)しか儲けが出ないような契約内容だったが、それでもサインしようとしていた。
この時期、415レコーズは大手レコード会社の傘下に属することとなった。バンドはレーベルへの不信を募らせ、アルバムを自分たちで売った方がマシだと考え415レコーズを離れることになった。

この決定に動揺し怒った415レコーズのハウイー・クレインはバンドをブラックリストに登録。415レコーズは日本でも著名なプロモーター・ビル・グレアムのサポートを受けており、グレアムをも敵に回した形になってしまった。こうして地元サンフランシスコの主要クラブやスタジオでの活動が難しくなってしまう。

勢いに乗っていたバンド活動は停滞を余儀なくされ、リリースのタイミングを失ったアルバムは35年の眠りにつく。プロデューサーのビル・ネルソンはこのレコーディングでびた一文得られず、バンドからはセスとジョンが脱退。
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リリース日：2016 5/27

1. More Alike
2. Bones
3. Your Face
4. Blue Or White
5. Get That Funky Thing Off Of My Shoe
6. Animals They Dream About
7.Sidewalk Reel
8.Interstate 5
9. Straight Lines
10. Jack + Hidden Tracks 'Live at the Kabuki Theater June 8 82'

Credits
THE UNITS in 1982
Scott Ryser 〔Vocals, Synthesizers〕
Rachel Webber 〔Vocals, Synthesizers〕
Seth Miller 〔Drums〕
Jon Parker 〔Synthesizers, Percussion〕

Bill Nelson 〔Synthesizers, Guitar, Drums〕

All songs written by UNITS

All songs recorded and Produced in San Francisco, Carifornia
by Scott Ryser, Rachel Webber and Bill Nelson in 1981

※2009年リリースのコンピ【History Of The Units - The Early Years: 1977-1983】には、本作から3曲が収録。Jack ⇒ Run、Interstate 5 ⇒ I-5と曲名とアレンジが変更され収録されています。Straight Linesはそのままの形で収録。