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篠田昌已/チンドン音楽の現在コミュの篠田昌已+Maher Shalal Hash BazのLive DVD「腰くだけの犬」がリリースされました

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≪篠田昌已 act 1987》編者の園田です。上映に際しては各地のみなさまに大変お世話になりました。あらためてこの場を借りてお礼申し上げます(上映に至る詳細やこの間の経緯はMODERN MUSICが発行するG-Modern誌27号と最新号〜28号の連載記事をご覧ください)。
さて、1987年6月1日に東京の京王線明大前駅にあるキッド・アイラック・ホールでわたくしが企画したMaher Shalal Hash BazのソロライヴがDVDで9月21日にP.S.F.レーベルよりリリースされました。
解説にもありますが、当時の篠田はリーダーの工藤冬里が日々生み出す「日記」や「俳諧」のごとき作品に特別の関心を示し、82〜83年から88年の約6年間はマヘルでのプレイのみならず、荻窪グッドマン等での即興音楽シーンでもしばしば工藤と共演を重ねました(再発の有無については確認しておりませんが、当時の演奏は90分7本組のカセットテープに過不足なく収められています、また、篠田が亡くなった1992年12月9日の数日後に録音された工藤の約15分程のピアノソロは『篠田』というタイトルが付けられ「LAST PIANO IMPROVISATION」という2本組のカセットの第一曲目に収録されています)。なお、同解説にある「髭を漂わせ流れ」「深海の主なき破船」という文言は87年のコンサートチラシからの引用で、S・マラルメの『骰子一擲』からの借用です。
「腰くだけの犬」の海外評を紹介し、P.S.F.の公式データを補足します。
『何回見ても飽きない。不思議な舞台、ここにはなんとも言えない静かなパワーが流れており、ゆっくりとスローに反応してくるものがある。そして、とても言葉にできない懐かしさ。これは、80年代の東京の音楽シーンそのものなのか.....。このプロジェクトに今後も注目しあらゆる協力を惜しまない。』
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<タイトル>
腰くだけの犬
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<サブタイトル>
Maher Shalal Hash Baz and Masami Shinoda Live in KID AILACK ART HALL on June 1, 1987
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<メンバー>
工藤冬里(vo.g.p.org.ds.tp.etc.,)
篠田昌已(sax,fl)
中崎博王(euphonium,ocarina)
三谷博史(bs)
中尾勘二(ds,tb)
西村卓也(g,ds)
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<収録曲>
1.国々の夜 the night of nations
2.マヘル シャラル ハシュ バズのテーマ(fade out)
3.我田(アガタ)ブルース〜一足お先に
4.エリコ jerico
5.冬のサーファー
6.春のサーファー
7.ひとみ〜舟の中のプール
8.アラムブラのヒマワリの種
9.雨季のサボテン 或いはサボテンゼリーの唄
10.お金さえ持たなければ
11.ハンガリアン カフェ
12.whisper not(Benny Golson)
13.童謡
14.「一足お先に」の間奏
15.春の空家
16.untitled(名前忘れ)
17.hush-a-bye(Sammy Fain)
18.朝のウグイス
19.パピルス上の黒と、金・銀
20.108
21.春の雨の降っているようす
22.帰りの道すがらの保護を願いつゝ
23.末日記 �鵺
24.unknown happiness
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撮影:園田佐登志、鈴木やよい
協力:樋口 泰人(撮影)、新井 輝久(PA)
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Edited and Directed by Satoshi Sonoda[園田佐登志]
Produced by IKEEZUMI Hideo[生悦住英夫]
Publisahed by P.S.F. Records
http://www.psfmm.com/
Photo:Kamiya Ikuhiro[紙屋育宏]
Graphics:wwpp
Courtesy:Yumiko Hasemoto[長谷本由美子].Wataru Ohkuma[大熊ワタル]and many friends
Memories of:Michiko Satake[佐竹美智子]and Masami Shinoda[篠田昌已]
発売日 08.09.21
PSFDV-4 \3,500(税別)
75min.COLOR.MONORAL
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<解 説>
篠田昌已が、いっときマヘルのメンバーであったことは案外知られていない。
彼は工藤が消し炭で書き連ねた、漣(さざなみ)やため息あるいはしゃっくりがごとき日記や俳偕の類が大のお気に入りで、髭を漂わせ流れては、象亀よろしく首をありったけ伸ばし音符と音符の間に挟まった小石を一つ一つ丹念に拾い上げ、自ら工藤美学の忠実なる使徒たらんとした。
ここに収められた1987年6月のライヴでは、当時の主要メンバーであった中崎博王、三谷博史に加え、中尾勘二や西村卓也といった篠田baseの住人たちもすでに参入し、時には口泡を飛ばし時にはやんちゃにおどけながらも、『まだだよ!まだだよってば!!』と、スタートラインの白墨をないがしろにされた苛立ちや焦りで噴懣やるかたなしといった面持で、人目はばからず叫び続ける工藤を尻目に、めいめいがめいめいの足取りで淡々と井戸端会議にいそしんでいる。
『東京チンドン』から遡ること10年、日本音楽の特徴とされる『ヘテロフォニー』や『平均音子テンポ』、多声部やリズムの“ずれやゆらぎ”“モドキやモジリ”あるいは“踏み外し”、ユニゾンといった概念やアイデアを、三味線や胡弓、ましてや十三弦や尺八ではなく、エレキギター、ユーフォニウム、トランペット、トロンボーン、オカリナ、フルート、サクソフォーン、ドラムス、キーボードなどの楽器郡で、しかもロックやジャズの衣を脱ぎつ被りつ実践していたグループこそがマヘル シャラル ハシュ バズであり、そのことを当時よりいち早く見抜き、理解し、深海の主なき破船へと赴いたのが、他ならぬ篠田昌已その人だった。

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