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F1初心者の会☆コミュの『2011第3戦』中国GP:レースレポート(決勝結果あり)

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こんにちは☆管理人のケロックです☆
いつもF1初心者の会☆にご参加いただきありがとうございます☆


中国GP決勝、皆さんご覧になられましたか?
今回も、非常に興味深い内容のレースだったのではないかと思います。

その中国GPのレース内容、今回は優勝争いを中心に振り返っていきたいと思います。



中国GP決勝結果
1位:ルイス・ハミルトン「マクラーレン」/25ポイント
2位:セバスチャン・ベッテル「レッドブル」/18ポイント
3位:マーク・ウェバー「レッドブル」/15ポイント
4位:ジェンソン・バトン「マクラーレン」/12ポイント
5位:ニコ・ロズベルグ「メルセデスGP」/10ポイント
6位:フェリペ・マッサ「フェラーリ」/8ポイント
7位:フェルナンド・アロンソ「フェラーリ」/6ポイント
8位:ミハエル・シューマッハ「メルセデスGP」/4ポイント
9位:ヴィタリー・ペトロフ「ルノー」/2ポイント
10位:小林可夢偉「ザウバー」/1ポイント
〜〜〜〜以上ポイント獲得〜〜〜〜
11位:ポール・ディ・レスタ「フォースインディア」
12位:ニック・ハイドフェルド「ルノー」
13位:ルーベンス・バリチェロ「ウィリアムズ」
14位:セバスチャン・ブエミ「トロ・ロッソ」
15位:エイドリアン・スーティル「フォースインディア」
16位:ヘイキ・コバライネン「ロータス」
17位:セルジオ・ペレス「ザウバー」
18位:パストール・マルドナド「ウィリアムズ」
19位:ヤルノ・トゥルーリ「ロータス」
20位:ジェローム・ダンブロジオ「ヴァージン」
21位:ティモ・グロック「ヴァージン」
22位:ビタントニオ・リウッツィ「HRT」
23位:ナレイン・カーティケヤン「HRT」



【ベッテルの3連勝か?それを阻止するのは誰か?】
土曜日の予選で、今回も他を圧倒する走りを見せ、3戦連続ポールポジション(予選1位)を勝ち取った王者ベッテル。今回もスタートで1位を死守して、独走するのではなか?ベッテルの3連勝は確実ではないか?という大半の予想を覆す展開で、レースはスタートしていく。

その重要なスタート。ベッテルは奪取がつかず、逆に「スタートしかベッテルを抜くチャンスがない」と意気込んでいたマクラーレンのバトンとハミルトンが、1-2位で1コーナーを通過。これまでの2戦とは違いマクラーレンが逃げ、レッドブルのベッテルが追いかける展開でレースは始まっていく。
マクラーレン2台の先行を許し、自分のペースで走れなくなったベッテル。ここから全てが狂い始めていく事になる。


今回も、上位陣を含めてほとんどのドライバーがソフトタイヤでスタート。そのため、11周〜15周が1回目のタイヤ交換のタイミングとなった。特にマクラーレンは13周目から一気にペースが落ち、2位ハミルトンはベッテルに追い抜かれてしまう。
1位バトン、2位ベッテル、3位ハミルトンになったところで、バトンとベッテルが14周目に同時ピットイン。しかし、この時にバトンが間違ってレッドブルのピットにマシンを進めてしまうミスを犯してしまい、タイムロスしてしまう。この間に迅速なピット作業を済ませたベッテルがバトンを逆転。マクラーレンの「ベッテル包囲網」は、あっけなく崩れ落ちてしまう事となった。

★★ここががポイント(1)「伏兵ロズベルグのトップ快走」★★
上位陣の1回目のタイヤ交換が終了し、トップに立ったのはなんとニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)だった。予選4位スタートのロズベルグ、1周目から4位を走り続けていた。そのロズベルグがベッテルに対し5秒以上の差をつけてレース中盤をリードする事となる。なぜ彼がトップに踊り出ることになったのか?疑問に思われた方も多かったはずだ。

ロズベルグが1回目のタイヤ交換を行ったのは12周目。ちょうど、そのタイミングから彼の前を走っていたバトン、ハミルトン、ベッテルのペースが落ち始めていた。つまりスタート時に履いていたタイヤが限界に来ていたのだ。ロズベルグはタイヤが限界にきてペースが落ちる前にタイヤ交換を済ませ、14周目にはトップ3台より2秒速いペースで周回していた。

こうした積み重ねで、最終的に順位を逆転し、さらに5秒以上の貯金を作る事に成功したのだ。

このロズベルグに追いつくべく、2位ベッテルは激走。ここでのペースアップが、レースの終盤で大きな影響を与える事になる。


【ベッテルのみタイヤ交換2回作戦】
56周のレースも約半分を消化した24〜25周。バトン、ハミルトン、ロズベルグの3人が2回目のタイヤ交換を行った。この時、彼らが装着したタイヤはソフト。つまり、ハードタイヤを必ず一度使用しなければいけないため、レース終盤にもう一度タイヤ交換を行う必要がある事になる。

こうしてライバル達が2回目のタイヤ交換を行う中、ベッテルのみがコースに留まり、消耗が始まっているソフトタイヤで走行。彼はタイヤ交換を2回のみで済ませる作戦だったのだ。
31周目にピットに戻ってきたベッテルは、ハードタイヤに交換。これでゴールまでの25周を走りきる作戦だ。



★★ここがポイント(2)「2ストップと3ストップの違い」★★
今回、上位陣ではベッテルがタイヤ交換2回(2ストップ)作戦に対し、ハミルトンやバトン、ロズベルグがタイヤ交換3回(3ストップ)作戦を選択した。この違いは、一体どこにあるのだろうか?

現在のF1では、レース中にソフト・ハードの異なる種類の晴れ用タイヤを一度ずつ使用しなければいけない。そのため、最低1回以上はタイヤ交換が必要となるが、今年のピレリタイヤは昨年までのブリヂストンと比べタイヤの消耗が激しいため、開幕戦から複数回のタイヤ交換を余儀なくされている。

■2ストップ作戦の特徴
常に速く走り続けるためには、少しでも状態の良いタイヤを使い続ける事が、条件の一つとして挙げられるが、そのタイヤを求めて、1回ピットイン・タイヤ交換をすると、約23秒のタイムロスが発生する。単純計算で3回交換だと約1分6秒、4回交換だと約1分30秒ロスすることになる。
つまり、タイヤ交換を1回行うだけでも、順位を大きく落としてしまうリスクがある。そうならないためにも、タイヤを温存して走り、タイヤ交換の回数をライバルより少なくする事で、最終的にトップに立とうという作戦だ。

ただ、この作戦を成功させるためには、細かいタイヤマネジメント(ペースやタイヤの管理)が必要で、1セットのタイヤの使用時間が長い分、消耗してペースが落ちてしまう危険性がある。そこを上手くカバーできるかがポイントになってくる作戦でもある。


■3ストップ作戦の特徴
前述の通り、今年のタイヤは消耗が激しく、長時間使用するとペースが落ちてしまい、ライバルに追い抜かれる可能性が高い。そうなってしまうのであれば、1セットあたりのタイヤ使用時間を短くし、その分タイヤ交換の回数を増やす作戦だ。しかし、2ストップ作戦とは逆に、タイヤ交換によるロスタイムが多くなってしまうため、2ストップのライバルに対し約23秒のハンデを背負う事になる。そのハンデをコース上で上手く補えるかが、この作戦のポイントになってくる。


こういった異なる特徴を持つ2ストップ作戦と3ストップ作戦。今回の中国GPでは、どちらの作戦が有利だったのか?答えは最後の5周で明らかになった。


【ラスト5周での大逆転!ハミルトンが今季初勝利】
2ストップ作戦で31周目にハードタイヤに履き替えたベッテル。その約8周後、バトン、ハミルトン、ロズベルグが3回目のタイヤ交換を行い、首位ベッテルの猛追にかかる。
ここで、一番ペースが速かったのがハミルトンだった。3回目ピット前の34周目にバトンを追い抜き、さらに3回目ピット直後にロズベルグに追いつき、前に出る。そして2ストップ作戦で頑張っていた2位マッサも追い抜き、約5秒先にいる王者ベッテルへの追撃を開始した。

装着しているタイヤは両者ともにハードタイヤだが、ベッテルはハミルトンに対し7周早く交換、つまり7周分タイヤが消耗している事になる。一方7周分タイヤが新しいハミルトンは、1周あたり約1秒速いペースで新王者を追い詰め、ついに残り5周となる51周目に大逆転に成功。そのまま1位を守り抜き、ハミルトンが今季初勝利を飾った。

開幕戦から無敵の強さを誇っていた王者ベッテルとレッドブルチームに土がついた瞬間だった。


★★今日一番のポイント!「自分達の走りを貫いたハミルトン、相手に惑わされたベッテル」★★
今回優勝したハミルトン。前回マレーシアでも終盤に緊急のタイヤ交換を行うなど、今年のマクラーレンマシンはタイヤの長時間使用が上手く出来ない性質を持っている。そのため最初から負担の少ない3ストップ作戦を選び。“相手がどんな状態であろうと”その戦略をスケジュールどおりにこなし、抑えるところは抑えて、逆にチャンスの時は思いっきり攻めた。その結果、あ最後の5周でトップを奪う事が出来、優勝を勝ち取れた。

一方、今回は敗者となってしまったベッテル。おそらくフリー走行でのタイヤテストの結果を踏まえての2ストップ作戦だったのかもしれない。この選択は決して間違っていなかったと思う。
しかし、「最初から自分たちが主導権を握ったレースになれば、2ストップで勝つ事が出来る作戦」だったのに対し、スタートでマクラーレン2台に前に行かれ、レースの主導権を奪われてしまった。
さらにレース中盤では伏兵ロズベルグを追いかけるために無理なペースアップをし、それがタイヤの消耗を早めてしまう原因にもなるなど、「ライバルの動きに合わせすぎた結果、歯車が狂ったレース」になった事が、今回のベッテルの敗因だったのではないかと思う。


そして、ベッテル2位の大きな敗因はもう一つあった。
それは「ベッテルの無線が故障」した事だった。TV中継でも流れていたが、無線の故障でベッテルの声がチーム側に伝わらず、彼が知りたい情報が思うようにチーム側から得る事ができず、さらにタイヤの状態を一番よく知るベッテルからチームへ状況を伝える手段がなくなっていた。

もし、この無線が正常に機能していたら、また違ったレース展開になっていたかもしれない。



色々な状況が重なり、さらに作戦の異なる2人ドライバー、2つのチームが最終的に勝ち負けを争う結果となったが、決して「勝ったハミルトンが正しい作戦」で「負けたベッテルが間違った作戦」だった訳ではないと思う。

ただ、今回のレースに関しては、お互いに「ベストな作戦」をぶつけ合って、ハミルトンの方がベッテルを上回り、勝利を収めた。それが今回の中国GPの結果だったのだと思う。



今後、5月から始まるヨーロッパラウンドも、毎レース目が離せないレースが期待できそうだ。





いかがだったでしょうか??
今回も、気になったチームを中心に話題を取り上げて、「復習」という感じで詳しく見てみました☆一度見たレースの内容を振り返ってみたりすると、「このレースのポイントはここだったのかぁ☆」「こういった部分に注目すると面白いのか☆」と新しい発見もできますし、今後レース観戦するときの「ヒント」にもなるかもしれません☆
これからも、みなさんのF1観戦のお手伝いができるように、このようなトピックを立てていければと思っています☆

また、分からない部分などがありましたら、遠慮なく質問してください☆
レースを観戦した感想も随時募集中です☆

コメント(10)

解説ありがとうございましたわーい(嬉しい顔)

自分は
小林が何度もシューマッハを追い詰めてたのに
最終的にシューマッハが先行してたのがわかりづらかったです。

複数回ピットストップマジックで
レース全体がわかりづらかったです

案外ウェーバーの様にオプション温存したほうが
いいかもしるませんね
ハミルトンやウェーバーの追い上げで、終盤まで順位が入れ替わる面白いレースでした♪
性能差を大きくしたピレリタイヤはかすが批判されましたが、今回は評価されそうです☆
ニコの首位浮上のワケ、納得です☆メルセデスはマシン改良に加えて、戦略も成功してた
わけですね。おかげで、シューミvsアロンソの伝説の対決も再び見れて、興奮しました!

期待通り、ハミルトンがベッテルのポールtoウィンを崩してくれて、ケロックさんの言われる
通り、現2強チームのピット戦略へのこだわりが、明暗を分けたことがよくわかりました。
ベッテルは、3ストップに切り替えていれば、トップの位置に戻れていたかもしれませんね。

バトンがベッテルを引き連れてレッドブルのピットにストップした時は、目を疑いました!
ハミルトンにとってはラッキーだけれど、ベッテルにとっては妨害にしか見てとれません。
でも表彰台の3人の発言を聞く限り、ベッテルはマクラーレンからの挑戦に対して、余裕が
あったようですし、終盤にかけて順位を上げたハミルトンやウェーバーも、オーバーテイク
が楽しめたようです。ウェーバーはKERSが使えなくても、予選でハードタイヤを選んで
失敗した分、決勝で余ったソフトタイヤをフルに活かせたことが挽回に繋がったと思います。

ベッテルの2ストップ戦略に影響を与えたかもしれない可夢偉が、左フロントタイヤの摩耗
が激しい(本人談)サーキットで、2ストップながらポイントを獲得しくれてよかったですね☆
またも、決勝スタート後にアウトから並んでオーバーテイクしていて、興奮しました!
可夢偉の腕と戦略でなんとかポイントをとってますが、フェラーリ並みにスピードアップ
したメルセデスや、ルノーに迫れるだけのマシンを、ザウバーには開発してほしいですね。
バトンが間違えてベッテルのピットに入ってしまった件と、マッサがピットアウトするときにラインを跨いでいた件について、審議の対象にはなってませんでしたが、どうなったんでしょうね。
>なぎ@クロコさん
バトンがレッドブルのピットにストップしたことで、バトンを追走していたベッテルに
とっては、タイムを失っているので損をしているのは確かなのですが、目の前のバトンを
抜いて得をしていることも確かなので、相殺されてるという判断なんじゃないでしょうか。
ベッテルが序盤にバトンは抜けても、終盤にハミルトンに追い付かれた1要因でもあります☆

ピットアウトで、マッサのラインの跨ぎ方は大胆でしたね(^^;)アロンソやウェーバーも
ラインをやや跨いでいたのですが、マッサの場合は車体の半分以上がラインからはみ出る
ほど跨いでましたから(>_<)マッサは2回目のピットアウトしてから、ベッテルの直後の位置
に戻っていました。ただ、もし彼の直前の位置に戻っていたとしたら、明らかに得をした
と判断されると思います。最初の件に戻れば、ピットインではバトンも跨いでた様な(^^;)

このように、反則行為が得に繋がらずに罰が課されなかった件がありました。シューミ
を追うアロンソがDRSを使った区間が、指定のバックストレートではなく、その途中から
ヘアピン後までにずれていたことです。アロンソにとって、指定区間外のDRSの作動自体
は得をするどころか損をしたので、罰は課されなかったものの、原因を調査中のようです。

結果的に、これらの件は明らかな損得を生むような反則行為にならず、今回のレースは
リタイヤする程の接触がなく、タイヤ脱落の1台以外は完走してるので、好印象でした♪
アナさん
返信ありがとうございます。たしかに今回のリタイアはアルグエルスアリだけでしたからね。
なんか平和なレースでした。

でも、意外とピットアウトでのライン跨ぎはけっこうあるんですかね。今回はCS放送で見れたのとライブタイミングを活用することができたのでよかったのですが。次戦以降はないかも知れません。

DRSもまだまだ改善すべきところがあるみたいですね。

> ケータさん
非常にわかりやすい説明ありがとうございます。ぶっちゃけた話、過失の有無でなくレース内で不利益があった場合にペナルティーが発生するって事ですね。
ケータさん、補足ありがとうございます。韓国GPが開かれるサーキットのピットへの
誘導ラインの位置はかなり危険でしたね(^^;)アクセル全開でホームストレートに抜ける
最終高速コーナーで、コーナーの死角から突然ピットへ向かうマシンが視界に飛び込んで
きてもドライバーは避けられないので、レイアウト上、白線の撤去は当然だと思います。

2011年のドライビングに関する規則を確認したところ、コースからはみ出した場合には、
やはり得して(利益を得て)戻った場合は罰を課される場合があり、そのコースの定義には
白線も含み、縁石は含まれないと定められています。それというのは、マシンの一部でも
白線(縁石は×)にかかっていればコース内にいると判断されることになるようですね☆
これがピットレーン出口のマッサにも適用されるのなら、反則行為にはならないことに。

バトンのピットストップの件を受けて、ベッテルのメカニック達は先に書いたように、
ベッテルがハミルトンに迫られて損をしたと不満を抱いてるようですね。ただ、それは
結果論から言ってるのであって、実際にはあの時点では目前のバトンを抜いて得をした
のことの方が、より明確な因果関係をもって、得をしていると言えると思うんですが…。
ベッテルの獲得ポイントが彼のメカニックの報酬になるだけに、彼らも必死なようです。

ピットでの作業ミスでタイヤ脱落のトロロッソに罰金が課されたそうですね。この件で
参加者は損をし(利益を失い)ませんでしたが、脱落したタイヤがコース脇にいた観客に
向かって飛び跳ね、危険を及ぼしたと判断されたんだと思います。タイヤって恐いです(>_<)

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