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F1初心者の会☆コミュの2009総集編【Part.4〜これからの5年間、F1が歩む道は〜】

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こんにちは☆管理人のケロックです☆
いつもF1初心者の会☆にご参加いただきありがとうございます☆

今回は、全4回でお伝えしてきた2009総集編の最終回となります☆


◆Part.1〜シーズン前半〜
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=48271092&comm_id=461146
◆Part.2〜シーズン後半〜
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=48380364&comm_id=461146
◆Part.3〜勝者と敗者、2009年のターニングポイントは?〜
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=48563043&comm_id=461146


さて、総集編の最終回となる今回は、来年以降のF1が、どう進んでいくのかをお話したいと思います。みなさんもご存知の通り、トヨタとBMWの2チームが今季いっぱいでF1撤退。昨年のホンダ、スーパーアグリの撤退を含めると、ここ2年で4チーム、1タイヤメーカーが一気にF1を去ることになりました。
原因は、世界規模で発生している大不況、特に自動車業界が大きな影響を受けています。おそらく、ここ20年で一番と言ってもいい程の「逆風」がF1に吹き荒れています。




【F1はコストがかかり過ぎ!ルール変更によるコスト削減】
この逆風に立ち向かうため、F1はコスト削減を目的とするルール変更を始めました。トップチームでは、年間のチーム予算は約500億円。小規模チームでも年間100億円の運営費が使われていると言います。もちろん、世界で一番お金がかかっているモータースポーツがF1なのです。また、他のモータースポーツと違い、F1の場合、マシンは必ず自社製。開発予算にも上限がついていないので、開発費を多く費やしているチームの方が、必然的に上位争いをし、お金がかけられない小規模チームは、下位に沈んでしまうという特徴を持ってしまっているのです。
各チームが毎年、莫大な資金を使ってF1に参戦していることを問題視したFIA(国際自動車連盟)はコスト削減を目的としたルール変更を始めます。

■エンジンの使用数を制限
2009年のエンジンに関するルールは「各ドライバーが年間で使用できるエンジンは8基まで。9基目を使用した場合、グリッド降格ペナルティを課す」というものでした。もちろん、以前はこのようなルールはなかったため、1レースあたりで、各ドライバー3〜4基のエンジンを使っていました。
<当時の1レースあたりのエンジンの使い方>
・金、土曜日のフリー走行で1〜2基
・土曜日の予選時に、耐久性よりも馬力アップを重視した「予選用エンジン」を1基
・決勝レースで新品エンジンを1基

この状況に対しFIAは「1基作るのに莫大なコストがかかるエンジンを使い捨てのようにしているのはおかしい」として、2004年から「1レース1エンジン制」というルールを加えます。これが2005年から「2レース1エンジン制」となり、現在のような年間8基という制限につながっています。


■シーズン中のテスト走行禁止
通常、F1マシンは各チームの本拠地「ファクトリー」で製造され、実際にレースに出る前にテスト走行を行い、各パーツがちゃんと機能するか、トラブルは出ないかをチェックします。しかし、F1の場合は、そのテスト走行で1度マシンを走らせるだけでも、サーキットの使用量、タイヤ・燃料代、マシンと機材の輸送費、ドライバーやスタッフの人権費などで、数百万円かかると言われています。FIAは、このテスト走行も制限するべきだとして、2003年からテスト走行に関する制限をルールに加え、今ではシーズン中のテスト走行が禁止となっています。

このテスト禁止によって、コストは大幅に削減されました。しかし、シーズン中のテスト走行は、世界を転戦し、多忙なレギュラードライバーに代わり、これから活躍が期待される若手中心のテストドライバーがテストを担当することが多く、若いドライバーがF1について学ぶ貴重な場所でもありました。現在は若手ドライバーがF1マシンに乗る機会がテスト禁止によりなくなってしまったため、若手ドライバーの台頭も以前から比べると少なくなりました。


■レース中の給油禁止
1994年から許可されているレース中の給油。これにより、レース戦略を使ってライバルに勝つレースをするという、新しいレース展開がF1で見られるようになりました。
しかし、この給油システムも莫大なコストを生み出していた原因でもありました。全チーム共通で使っている給油機もF1のためにオーダーメイドで作られたもの、さらに給油中の火災に備えて、ピット作業に参加するスタッフは全員耐火スーツ着用、専用の消火担当を配置してピット作業を毎回行っています。
これらのコストを考えた上で、FIAは「レース中の給油は必要不可欠なものではない」と判断し、2010年からは給油禁止となりました。


このように、「ルール」という縛りで、コスト削減を進めているF1界。そもそも、なぜコスト削減をしなければいけない程、各チームはF1マシンに対してお金をつぎ込むようになったのでしょうか?




【コスト高騰のきっかけは、メーカー同士のチャンピオン争い】
これだけ書くチームがF1参戦に対して、お金を使うようになったのは理由があります。皮肉なことに、そのきっかけは「メーカー同士のチャンピオン争い」でした。
今から焼く20年前の1990年台までは、今より遥かに少ない予算で各チームが戦っていました。コストが上がりだしたのは、1998年。ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)vsミカ・ハッキネンによるチャンピオン争いが発端でした。
イタリアの名門チーム「フェラーリ」と、ドイツの「メルセデスベンツ」が強力バックアップするマクラーレン。世界を代表する自動車メーカー同士の争いとなりました。さらにタイヤもフェラーリが米国のグッドイヤー、マクラーレンは日本のブリジストンを装着し、タイヤメーカーでも世界一をかけたバトルとなったのです。

もちろん、F1でチャンピオンになる、世界一になることで、世界中の評価や知名度も高くなり、彼らの今後の自動車ビジネスにも大きく影響してきます。そのために、なんとしてもチャンピオンを勝ち取りたいと両チームとも、マシンやパーツ、タイヤの開発やテストを増加させます。
マイセンごとに新パーツを投入、エンジンは、1シーズンに5〜6回スペック変更が行われました。タイヤも各レースのために候補として20種類近いタイヤが用意され、自薦テストをして最終的に「ソフト」と「ハード」として使用されていました。ちなみい落選したタイヤは基本的に廃棄処分です。
もちろん、これらのエンジンやパーツ、タイヤを実戦投入するために、レースとレースの間も平均で週2日はテスト走行がどこかで行われている状態。特に当時のフェラーリは、レース中にハプニングを想定した対策にも力を入れており、ピット作業の練習や、実際のレースを想定したテスト走行を毎回行っていて、「雨が降った時のために」ということで、晴れのコンディションの中、散水車でコースに水を撒いて、ウエット(雨用)タイヤのテストも行っていました。

これを繰り返していくうちに、気がつくと年間数百億円という莫大な資金がつぎ込まれていたのです。


<<コスト高騰が原因で消滅した選手権>>
実は、F1と同じようにメーカー同士の技術競争が激化したレースが以前ありました。今でもヨーロッパで大人気のカテゴリー「DTM(ドイツツーリングカー選手権)」です。メルセデスベンツやオペルなどがしのぎを削っていたDTMもコストが高騰、最終的に各メーカーの経営を圧迫することなり、1996年でシリーズ自体が消滅してしまうことになりました。

「コスト高騰による失敗」を反省したDTMは、新たにコスト抑制を重視したマシン開発ルール等を作り直し、2000年に現在のDTMが復活することになりました。

F1でも、7月に「バジェットキャップ制(チーム予算の上限を全チーム統一というルール)」というルールを設けるという話が出て、FIAとチーム側が対立する事件がありました。
詳しく読む↓
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=43760960&comm_id=461146

最終的に、予算を自主的に削減していくという形で、バジェットキャップ導入はなくなりましたが、現実的には参戦コストの問題でメーカー系のチームが撤退を続けている状況です。

これから先、F1がどういう方向に進んでいくのでしょうか。





【これから5年先のF1〜メーカー主体からプライベーター主体へ〜】
2000年以降、世界中の自動車メーカーがF1に参戦し、エンジン供給だけでなく車体開発やチーム運営にも、積極的に取り組んできました。しかし2008年からの世界的な不況により、自動車メーカーの多くは撤退。これから先は、自動車メーカー主体というよりも、今までF1などで活躍してきた純粋なレーシングチーム「プライベーター」が主体になってF1世界選手権が開催されていき、単なるエンジン供給という点で自動車メーカーが関わるという形になっていくと思います☆
ホンダやトヨタなど、チームやメーカーとして応援していた方にとっては悲しいことかもしれませんが、自動車メーカーでないプライベーターでも、独自の理論でマシンを開発してレースに参戦し、世界一を目指す「プロフェッショナル」です☆今まで以上に、チーム名でも聞きなれない名前が多くなって、親近感が薄れてしまうかもしれませんが、今までと変わらず激しい、素晴らしいレースが来年以降も見られることは変わりありません。

今年ウィリアムズで参戦していた中嶋一貴の父である中嶋悟氏は、以前マシンに関するルールが大幅に変わった1998年のテレビ中継で解説していた時に、こんな話をされていました。

「今年、これだけ大幅にルールが変わったけど、F1は環境が変わっても、ルールが変わっても、最終的には“人と人”の勝負になる」

確かに、このシーズンは、マクラーレンとフェラーリが莫大な資金をつぎ込んで、マシン開発を行いましたが、最後はミカ・ハッキネンとミハエル・シューマッハ、そして量チームの監督、スタッフたちの情熱が伝わってくるような素晴らしいチャンピオン争いとなりました☆

きっと来年参戦するドライバー・チームも、ルールが変わっても、環境が変わっても、我々の期待に応えてくれるような素晴らしいレースを見せてくれると思います☆





いかがだったでしょうか??
来年以降もコスト削減の波は続くと思いますが、バトンやハミルトン、マッサにアロンソ、ベッテルといったF1を面白くさせてくれる素晴らしいドライバーはたくさんいます☆そして、何よりF1で戦うことが大好きなF1チームもたくさんあります☆特に来年は、3チーム増えて合計13チームになります☆

そして忘れてはいけません☆来年も日本人ドライバー「小林可夢偉」が参戦します☆
ジャパンパワーの代表として、世界で戦う可夢偉を皆さんで応援しましょう☆

また分からないことがありましたら、いつでも質問してください☆

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