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F1初心者の会☆コミュの09イタリアGPレースレポート(決勝結果あり)

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こんにちは☆管理人のケロックです☆
いつもF1初心者の会☆にご参加いただきありがとうございます☆

さて、ヨーロッパラウンドの最終戦!第13戦イタリアGPです☆
みなさん、ご覧になりましたか??
今回は、ちょっとレース中に混乱した方も多かったと思います☆
そのレース内容、何が優勝争いで起きていたのかを、詳しく振り返っていきたいと思います☆


コース紹介
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46111746&comm_id=461146
予選レポート
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46238325&comm_id=461146



【逃げるマクラーレンvs追いかけるブラウンGP】
今回の舞台は、超高速サーキット「モンツァ」です☆エンジンパワーの差が大きく影響するサーキットということで、前回ベルギーGP同様に、メルセデスエンジンを搭載しているマクラーレン、フォースインディア、ブラウンGPが上位を占める予選結果となりました☆

そして日曜日の決勝、今回は2回ピット作戦のハミルトン、スーティル、ライコネンの上位3人に対し、バリチェロ、バトンのブラウンGP勢が1回ピット作戦で、どういった展開になっていくかが注目ポイントでした☆

<<上位陣のピット戦略>>
予選1位/No.1ハミルトン(1回目→15周、2回目→34周)所要時間:51秒724
S:■■■■■■■■[P]◇◇◇◇◇◇◇◇◇[P]○○○○○○○○○:G
予選2位/No.20スーティル(1回目→17周、2回目→37周)所要時間:52秒955
S:■■■■■■■■■[P]◇◇◇◇◇◇◇◇◇[P]●●●●●●●●:G
予選3位/No.4ライコネン(1回目→19周、2回目→37周)所要時間:51秒905
S:■■■■■■■■■■[P]◆◆◆◆◆◆◆◆[P]○○○○○○○○:G
予選4位/No.2コバライネン(1回目→27周)所要時間:28秒407
S:□□□□□□□□□□□□□[P]◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆:G
予選5位/No.23バリチェロ(1回目→29周)所要時間:27秒403
S:□□□□□□□□□□□□□□□[P]◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆:G
予選6位/No.22バトン(1回目→28周)所要時間:27秒644
S:■■■■■■■■■■■■■■[P]◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇:G

※マーク説明
S=スタート G=ゴール [P]=ピットストップ
□=第1スティント(スタート〜1回目ピットまでの走行距離)
◇=第2スティント(1回目ピット〜2回目ピットまでの走行距離)
○=第3スティント(2回目ピット〜ゴールor3回目ピットまでの走行距離)
△=第4スティント(3回目ピット〜ゴールまでの走行距離)
黒字の印=ソフトタイヤを使用  白字の印=ハードタイヤを使用


今回の最大の見どころは、ドライバーによって大きく分かれた1回ピット作戦と2回ピット作戦、どちらが勝つのかという勝負でした☆


★★今日一番のポイント!!「見えない敵とのピット戦略勝負」★★
今回は、2回ピット作戦のハミルトンと1回ピット作戦のバリチェロに注目してみて見ましょう☆

<<スタート時(Q3時)の燃料>>
No.1ハミルトン(15周分)
E:■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□:F
No.23バリチェロ(29周分)
E:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□:F

2回作戦のハミルトンと、1回作戦のバリチェロのスタート時の燃料搭載量は、実はこれだけ差がありました☆その結果、決勝スタート時の燃料を積んだ状態で行う予選最終ラウンド(Q3)で、約1秒のタイム差が生まれたのです☆
決勝レースでは、燃料搭載量が多いマシンのペースが遅くなる現象(フューエルエフェクト)が大きいコースなので、燃料が軽いハミルトンの方が有利になります。しかし、予選で軽くした分、決勝でバリチェロよりも1回分ピット作業を多く行わないのが、2回作戦の弱点です。

◆今回の勝負のポイント
ハミルトンは、自身の2回目のピットまでに、バリチェロ等と1回ピット勢に対して、ピット1回分(18.3秒+作業時間=約25秒)の差をつけなければいけない。
バリチェロは、ハミルトンの2回目ピットまでに、ピット1回分の所要時間以内のタイム差で追いかけていなければいけない。
今回は、接近戦ではなく、こういったバトルをしていたのです☆


では実際どうだったのでしょうか?
スタートでは、ハミルトンが1位で抜け出て、作戦通りの速いペースで逃げていきます。一方のバリチェロは、KERSがないながらも、4位に浮上、1回ピット勢の中ではトップを走る形で、ハミルトンを追いかけていきます。

<<15周目(ハミルトン1回目ピット)>>
No.1ハミルトン(14周目タイム:1分25秒017)
E:■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□:F
↓タイム差:17秒↓
No.23バリチェロ
E:■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□:F

この時点で、ハミルトンが築いた貯金は17秒。ここまでハミルトンの頑張りもあって、うまく作戦通りにきたと思います☆ここで1回目に入って給油をしたハミルトンは第2スティントに入っていきます☆

<<16周目>>
No.23バリチェロ
E:■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□:F
↓タイム差:7秒↓
No.1ハミルトン
E:■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□:F

ハミルトンが1回目のピットを終えると、燃料の図は上のようになります。今度は18周分給油したハミルトンの方が、バリチェロよりも重くなり、ペースが落ちます。

<<22周目>>
No.23バリチェロ(22周目タイム:1分25秒372)
E:■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□:F
↓タイム差:11.7秒↓
No.1ハミルトン(22周目タイム:1分25秒811)
E:■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□:F

ハミルトンは、しばらく燃料が重い状態。一方のバリチェロは唯一のピット作業間近になっているため、燃料が軽くなっている状態です☆これにより、レース前半では、1周ごとに0.8秒ずつ引き離しされていたハミルトンを、今度はバリチェロが引き離して、今度は自分のピット分の貯金を作り始めます☆

<<29周目(バリチェロ1回目ピット)>>
No.23バリチェロ(28周目タイム:1分24秒999)
E:■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□:F
↓タイム差:14.4秒↓
No.1ハミルトン
E:■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□:F

軽タンクで最後の最後まで攻め続けたバリチェロ、14.4秒の貯金を持って、1回だけのピット作業を行います。もちろん、1回ピットなので静止時間も長く、バリチェロがコースに復帰したときは、ハミルトンは13秒前方にいました。
一見、ハミルトンが10秒以上リードしているので、ハミルトン有利に見えますが、実は!彼は、あと1回分のピット作業(約25秒)が残っています。そう考えると、ハミルトンが優勝するためには、12秒足りない計算になります☆

<<33周目(ハミルトン2回目ピット>>
No.1ハミルトン(32周目タイム:1分24秒869)
E:■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□:F
↓タイム差:16.4秒
No.23バリチェロ
E:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□:F

そして、ハミルトンの2回目ピット。バリチェロに対して必要な貯金は25秒でしたが、実際には16.4秒しか差をつけることしかできませんでした。

ハミルトンが2回目のピットを終え、コースに復帰したときには、スタート序盤にはるか後方にいたはずのブラウンGP勢が、ハミルトンの目の前を通り過ぎて、1,2位を独占しました☆



★★ここがポイント(2)「“今回は決断が勝負を分けた”」★★
今回のレースは、「ピット戦略」をうまくコントロールしたブラウンGPのバリチェロとバトンが1位、2位を獲得☆ブラウンGPが1,2位を独占するのは5月のモナコGP以来です☆
ゴール後のバリチェロにチーム代表のロス・ブラウンが「今回は“決断”したことが勝敗の大きな鍵だったね」と無線で話していました。その“決断”が1回ピット作戦だったのです☆

今回のブラウンGPのマシンは、メルセデスエンジンの力もあって、最近のスランプを感じさせない速さを持っていました。もしかすると、2回ピット作戦で軽いタンクにすれば、予選でポールポジションも取れて、レース中もハミルトンのペースについていけたと思います☆

しかし、彼らは“あえて”2回作戦にせず、フューエルエフェクトが大きいサーキットでは不利になりやすい1回ピット作戦敢行という「賭け」に出ました。
理由は「ブラウンGPはKERSを持っていない」からです☆

今回もそうでしたが、KERSパワーを持っていると、スタート時は無敵ですし、接近戦になると追い抜き時に大きな力にもなります。さらに抜かれそうな時にKERSを使えば、その瞬間だけ逃げる事ができるので、順位を守る事ができます。
このように、接近戦ではKERS搭載マシンに歯が立たないと思ったブラウン勢は、あえて同じ2回作戦という「直接対決」をせず、常に見えない敵の追いかけ合いをする「間接的な対決」をしようと決めたのです☆それが今回の1回ピット作戦でした☆
なので、振り返ってみると、今回のレースではハミルトンとバリチェロの間隔が1秒を切った瞬間はありませんでした。つまり接近戦をしていないので、KERSパワーで競り負けることもなく、自分達が決めたペースできっちり作戦をこなしていく事ができたのです☆

とは言っても、相手は2008年の王者ハミルトンです。この1回作戦を成功されるためには、ロス・ブラウンを中心にして作り上げた「最低限維持しなければいけないペース」が1周ごとで組まれていたと思います。それを作戦通りクリアするのも至難の業ですが、今回のバリチェロとバトンは、きっちりと決められた難題をクリアしました☆
これが、ブラウンGPの大逆転勝利の勝因でした☆



今回は、見た目では全く分からないピット戦略勝負となりましたが、こうして掘り起こしてみると、かなり奥が深いバトルをしていたのです☆




【チャンピオン争い:もしかすると鈴鹿でチャンピオン決定!?】
今回、バリチェロとバトンが息を吹き返し、ブラウンGPだけで18ポイントも獲得してしまいました☆一方のレッドブル勢は、ベッテル8位(1ポイント)、ウェーバーはリタイヤという結果になり、夏場の勢力図は逆転してしまいましたね☆

<ドライバーズランキング>
※現在、チャンピオン獲得権利を持っているドライバーのみを表示
1位:80ポイント ジェンソン・バトン(ブラウンGP)
2位:66ポイント ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)
3位:54ポイント セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
4位:51.5ポイント マーク・ウェーバー(レッドブル)

<コンストラクターズ(チーム)ランキング>
1位:146ポイント ブラウン・メルセデス
2位:105.5ポイント RBR・ルノー
3位:62ポイント  フェラーリ
4位:47ポイント マクラーレン・メルセデス

今回のブラウンGPの大勝利で、ドライバーズはバトンvsバリチェロの一騎打ちになってきました☆

★★ここがポイント(3)「それぞれのチャンピオン決定条件」★★
◆ランキング1位:ジェンソン・バトン◆
2位バリチェロ以下に14ポイント差と、決して楽観的になれる差ではありませんが、実はこのポイント差(10ポイント以上)を維持すれば、鈴鹿で初のチャンピオン獲得に王手がかかります☆バトンのチャンピオン決定条件は、日本GP(鈴鹿)終了時点で、2位以下のドライバーに対し、20ポイント以上の差をつけることなので、鈴鹿でのチャンピオン決定が、かなり現実的になってきました☆

◆ランキング2位:ルーベンス・バリチェロ◆
いよいよ14ポイント差まで追い詰めたバリチェロ。自力でチャンピオン獲得の可能性は失われてしまっています。バリチェロは1レース当たり4ポイント縮めていきめば、逆転ができるので、バリチェロが優勝し、バトンが3位以下というレースを維持していきたいという感じだと思います。

◆ランキング3位:セバスチャン・ベッテル◆
もうベッテルは、後がありません。残り4レースでバトンとの差26ポイントをひっくり返すためには、残り4戦はベッテル全勝でバトンが全戦8位以下、バリチェロが全戦3位以下であれば、バトンとは同ポイントですが優勝数の差などでチャンピオンになれます☆

◆ランキング4位:マーク・ウェーバー◆
こちらもチャンピオン争いに首の皮一枚残っているウェーバー。条件は残り全戦優勝し、バトンは全戦9位以下、バリチェロが全戦3位以下でないといけません。




【次戦展望:2回目のナイトレース開催】
いよいよ次回からは、2周連続開催の秋のアジアラウンドです☆
その1戦目は、シンガポールGP。昨年から話題になっている「ナイトレース」開催となります☆今回も市街地コースを作り、そこに大量の照明を設置し、サッカースタジアムの4倍分の明かりをサーキットに照らしてレースが行われます☆

コースレイアウトとしては、大きな部分で見ると、この前のバレンシア市街地コースに似ていますが、バレンシア以上にコース上にでこぼこが多く、滑りやすいです☆
昨年も大荒れになったレースですが、このシンガポールでブラウンGPが勢いを守るか、レッドブルが反撃の1勝を挙げるか、そこにマクラーレンやフェラーリ、さらに調子の良いフォースインディアなどの伏兵たちが、どのように絡んでくるのか?
こういったあたりが注目ポイントだと思います☆




いかがだったでしょうか?
今回も、気になったチームを中心に話題を取り上げて、「復習」という感じで詳しく見てみました☆一度見たレースの内容を振り返ってみたりすると、「ピット戦略ってこうなっているのかぁ☆」とか「このレースのポイントはここだったのかぁ☆」と新しい発見もできますし、今後レース観戦するときの「ヒント」にもなるかもしれません☆
これからも、みなさんのF1観戦のお手伝いができるように、このようなトピックを立てていければと思っています☆

また、分からない部分などがありましたら、遠慮なく質問してください☆
今回は特に分かりにくかったと思いますので、皆さんからのご質問お待ちしております☆

レースを観戦した感想も随時募集中です☆

コメント(9)

前回のフィジケラ二位で薄れていますが
インドがまた入賞

スーさん初ポイント!
スゴいよスゴいよ

楽しかったです

意外や、スーティル大健闘。

セナ、プロストチームメイト対決さながらバトン、バリチェロ対決になりそうな予感。

バンプアウトしたフェリペ・マッサはシートどうなっちゃうのか?!

ザウバーはBMW撤退したらエンジンどうする?!
フォースインディアは高速サーキットが得意なんですかね?ここ2戦すごい力あるような。
あとリウッツィはちょっと残念exclamation ×2久しぶりのF1だったのに。
ケロックさん、初心者にはない視点での説明、有り難うございますexclamation ×2

みなさんのおっしゃる通り、表彰台は逃したものの、スーさんの走り、見事でしたぴかぴか(新しい)

今まで、光を浴びることのなかった陰にスポットライトがあたったかのように、輝いて見えましたうれしい顔

今回はブラウンの作戦勝ちでしたが、なんといってもバリチェロの笑顔は最高でしたぴかぴか(新しい)ハミルトンも残念だったけど、単独で済んで良かったあせあせ(飛び散る汗)ライコ&スーまで巻き込んでたらげっそり
距離空いてて良かった。

しかし、最後まで目を離せない、これぞF1って感じでしたexclamation ×2
簡易図での説明はすごく分かりやすいですね

まったく絡めなかったのですが予選終了時の燃料を見た瞬間、スタートでコバライネンが前ならブラウンは表彰台無理だなぁって思ってました。

しかしコバライネンはスタートでハード側のタイヤを履いていたために蹴りだしでもたついてしまい、その間にブラウンに先行されてしまいましたね、でも、ハミルトンを見ていてマクラーレンは第一スティントをソフト側のタイヤでロングに取る事はほぼ不可能だったのでしょうね。

決勝でのスロースターターぶりがなにやら定着してしだしているコバライネン、このままだと来季シートは無いかもしれないなぁ・・・・

ん?モンツァはフュエルエフェクトは
小さいコースのはずでは?

予選かFPのどこかで川井ちゃんが言ってましたよ
モンツァのようなストレートが多い・ハイスピードコーナーが
ないコースはフュエルエフェクトが小さい傾向ですね
>じゅんぺーさん
・・・失礼しました。
確かに「大きい」という表現自体、抽象的なので、誤解を生みやすかったと思います。
しかし、こちらも独自で調べて、過去の川井さんのコメント等も考慮した上で判断した内容でしたので、ご了承ください。

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