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オオヤマネココミュのヨーロッパオオヤマネコ (Eurasian Lynx)

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ヨーロッパオオヤマネコ(英:Eurasian Lynx)は、ネコ科オオヤマネコ属に分類される食肉類。ヨーロッパおよびシベリアの森林に棲息する中型のネコ類であり、これらの地域に棲息する捕食者の一つである。学名 Lynx lynx。

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[ 形態 ]

オオヤマネコ属最大種であり、体長は80-130 cm、肩高約70cm。体重はオスでは通常18-30 kg、メスは平均18.1kg 程度である。毛皮は灰色から赤褐色で、黒い斑点がある。毛皮の模様はさまざまで、毛皮に斑点のない個体のすぐ近くに、多くの斑点をもつ個体が棲息しているということもある。

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生態 [編集]

主に夜行性で、成長すると単独で生活する。さらに、発する声は非常に小さく、めったに聞かれることはないため、ある地域での本種の棲息が、何年にもわたって気づかれずにいることさえある。通例、獲物の食べ残しや足跡が観察されても、その後実際のオオヤマネコの姿が見られるまでには、長い時間がかかることが多い。

食性は動物食で、ノウサギやウサギ、齧歯類、キツネ、さらにノロジカやトナカイも捕食する。他のネコ類の場合と同様、本種にとっても、大きな獲物を狙うことは危険を伴う。狩りの主な方法は、獲物を追跡し、忍び寄り、跳びかかるというやり方である。しかし冬季には、雪の状態によってはこのような方法での狩りが困難となるため、本種はより大きな獲物を狙わざるを得なくなることがある。

本種は、隠れたり獲物を追跡したりするチャンスを豊富に与えてくれる、起伏に富み樹木の多い土地を好む。標準的には1頭あたり20-60km^(2)の狩猟エリアをもち、一晩に20km 以上移動することができる。

繁殖期は2〜3月で、63〜74日の妊娠期間を経たのち子を産む。一度の出産で2〜3頭を産むことが多い。カナダオオヤマネコより繁殖期が早く、一腹で産む子はやや少ない。

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[ 保全状態 ]

本種は、かつてはヨーロッパ全土できわめてありふれた動物であったが、20世紀半ばまでに、中央および西ヨーロッパのほとんどの国で絶滅してしまった。最近、森林へのオオヤマネコの再導入が試みられ、成功しつつある。

各地での本種の保全状況は、以下の通り。

・エストニア: 前回調査(2001年)によれば、エストニアには 900頭の個体が棲息する。

・オランダ: (中世までに、)オランダのオオヤマネコは絶滅している。目撃例も数例あるが、飼い馴らされたものが逃げるか放されるかして野生化した個体ではないかと思われる。

・カルパチア山脈: チェコ・ポーランド・スロヴァキア・ルーマニア・セルビアにわたるこの山脈には、約 2,800頭のオオヤマネコが棲息する。これは、ロシアの西側では最も大きなヨーロッパオオヤマネコの継続的な個体群である。

・スイス: 1915年に絶滅したが、1971年に再導入された。さらに、同様にオオヤマネコが絶滅していたオーストリアにも、スイスのオオヤマネコが侵入してきている。

・スロヴァキア: スロヴァキア中部および東部の森林地帯に自然分布する。スロヴァキアのオオヤマネコは、主に海抜800〜1,000m の混交林に棲息する。オオヤマネコの姿は、多くの国立公園およびその他の保護区域内で見られる。

・チェコ: 本種は、ボヘミア地方では19世紀(1830年〜1890年)に、モラヴィア地方では、おそらく19世紀から20世紀への移行期に、それぞれ絶滅した。1945年以降、スロヴァキアから侵入してきた個体により、モラヴィア地方に 小さくて不安定な個体群が形成された。1980年代に、20頭近くの個体がスロヴァキアから移入され、S(umava地区に再導入された。2006年初めの推計では、チェコ共和国内のオオヤマネコの個体数は65〜105 頭とされた。狩猟は禁じられているが、オオヤマネコはしばしば密猟者によって脅かされている。

・中央アジア: 本種は、中国の甘粛省・青海省・四川省・陝西省の各省、モンゴル、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギスタン、タジキスタンおよびパキスタン北部(カシミール地方)にも自然分布する。

・ディナルアルプス地方: スロヴェニア、クロアチアおよびボスニア・ヘルツェゴビナは、約130頭のオオヤマネコの棲息地となっている。これらの国々では、オオヤマネコは20世紀初頭までに絶滅したと考えられていた。しかし、1973年にスロヴェニアで始められた再導入計画が奏功した。今日では、オオヤマネコの姿はスロベニア・アルプスや、クロアチアの ゴランスカ地方・ ベレビト山地方で、さらにはディナルアルプス・ディナラ山を越えてボスニア・ヘルツェゴビナ西部に至る地域でも見られる。3国すべてにおいて、オオヤマネコは絶滅危惧種として登録され、法によって保護されている。現実的な個体数の推計は、スロヴェニア40頭、クロアチア50〜60頭、ボスニア・ヘルツェゴビナ約40頭。

・ドイツ: 1850年に絶滅したが、1990年代にバイエルンの森とハルツ地方に再導入された。2002年、ドイツ国内での野生のオオヤマネコの最初の誕生が報告された。ハルツ国立公園のオオヤマネコのカップルが、子どもを生んだのである。アイフェル地方でも棲息が知られるが、これはフランスから侵入してきたものと思われる。さらに、ヘッセン州のフォーゲルスベルク山地にも棲息する。

・バルカン半島: セルビア、マケドニア共和国、アルバニアおよびギリシャには、およそ100頭のオオヤマネコがおり、マケドニア西部の辺鄙な丘陵地帯に、最も数多く棲息する。

・フェノスカンジア: 1930年代から1950年代にかけては絶滅寸前の状態だったが、保護が効果をあげて増加に転じた。そのうちに、本種の「保護狩猟」が再び法制化された。個体数はまだ漸増の状態にある。本種は、スカンジナビアでは唯一の、家畜種以外のネコ類である。
・ フィンランド: 1,100-1,200 頭(2006年調査)。
・ノルウェー: 西部を除くノルウェーのほぼ全地域に棲息する。2005年には、ノルウェー国内で51〜56頭が生まれ、個体数は300〜329頭と推計された。
・スウェーデン: 2006年、スウェーデンには推計約1,400頭の個体群があった。狩猟は政府機関によって制限されている。本種の狩猟への参加を希望するハンターは、3月に行われる、いわゆる「保護狩猟」に登録しなければならない。本種の個体数、またはトナカイの群がどのような影響を受けているかによって、各地区で数頭ずつだけ狩猟が許可される。狩られる個体と狩りの場所は、州庁によって管理され、獲物は分析のために国立獣医師協会へ送られる。ハンター自身は、地元警察当局によるマイクロチップかトランスポンダの取り付けを受ければ、皮をとっておくことができる。また、約70ユーロの料金を支払えば、獲物の頭骨を送り返してもらうこともできる。2007年に20地区で射殺が許可されたオオヤマネコは75頭にすぎないが、2006年に許可された51頭と比べると増加している(常に全個体数の約5%)。2006年には41頭が狩猟以外で殺され、31頭が交通事故で死亡している。

・フランス: 1900年ごろに絶滅したが、後にヴォージュ山脈とピレネー山脈に再導入された。

・ポーランド: ビャウォヴィエジャの森とタトラ山脈に、約1,000頭が棲息している。

・ロシア: 本種総個体数の90%以上がシベリアの森林に棲息しており、西側の国境地帯から、日本列島北端の島嶼である樺太まで、広い地域に分布している。

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[ 亜種 ]

スカンジナビアのオオヤマネコ(Lynx lynx lynx)

本種の亜種として、以下のものが知られる。ほかにも提案されたものがあったが、いずれも現在では下記のいずれかのシノニムとされる。

・Lynx lynx lynx スカンジナビア、中欧、東欧、西セルビア、コーカサス、シベリア、モンゴル、中国北部、朝鮮半島
・Lynx lynx isabellinus 中央アジア
・Lynx lynx kozlovi 中央シベリア高原
・Lynx lynx sardiniae サルディニア
・Lynx lynx stroganovi アムール

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文章・イメージ:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

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