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関東 亀山野球コミュの投高打低になった本当の理由とは? (1/2)達川光男氏が語るプロ野球2011年シーズン

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投高打低の様相を呈している2011年シーズンのプロ野球。

セ・パ両方のペナントレースの前半戦の振り返りと今後の展望について、
元広島カープ監督の達川光男氏に話を聞いた。

■今年のプロ野球は完全な投高打低に



どうもどうも、みなさん初めまして。

野球解説者の達川光男といいます。

今月からプロ野球のコラムを書かせてもらいますので、
みなさんぜひ、
末永くご愛顧ください。


さて、今年のプロ野球。

多くの方が思っておられるんじゃないかと思うんですけど、
完全な投高打低ですね。

セ・リーグでは巨人の長野しか3割打者がいない、
なんてことにもなりました。

パ・リーグでも4人しか3割打者はいませんね。

この理由というのは、
統一球の導入でボールが飛ばなくなったとか、
変化球が切れるようになったとよく言われますけど、
私は違うと思いますよ。

セ・パのアンパイアの統合、
これが一番大きいです。

ストライクゾーンが広くなったんですね。

ストライクとボール、
どっちにも取れるコースというのがあると思うんですけど、
今年はこれがストライクになっていますね。

米国の審判の格言にもあるんですが、
「ストライクをボールと言うほど愚かなことはない。だが、ボール球をストライクと言うのは救われる」なんて言いましてね。

今年はまさにこの格言通りですから、
三振がものすごく多くなりましたし、
バッターがボール球に手を出すシーンが目立ちます。

選手というのは見逃し三振を取られたくないものですからね。

バットを振らなきゃ事は始まらないわけですから、
ストライクゾーンが広いと無理に手を出してしまう。

難しい球も打たなきゃなりませんし、
無理に手を出すことでフォームも崩れていく。

その結果の投高打低なんだと思いますよ。

特に巨人の小笠原は苦しんでますね。

彼の実績からは考えられない成績です。

しかし、長い歴史を振り返っても、
投手有利にルールが変わったというのは珍しいことですよ。

これまでは2段モーションの禁止なんかもありましたし、
バットもどんどん良くなっていますしね。

球場は広くなりましたけど、
ボールも質が良くなって飛ぶようになっていましたし、
少しずつ打者が有利になっていったと思います。

それが、今年は一気に投手有利な出来事が2つもできたんで、
顕著に成績に跳ね返ってきたと。

そういうことなんじゃないかなと私は思ってますよ。


■横浜・村田の全力疾走から見えてくるもの

もう1つ、今年はケガ人が非常に多いですね。

過密日程ということもあるでしょうけど、
選手の必死さが違う、
ということもあるんじゃないかと私はにらんでいます。

もちろん選手たちは、毎年全力でプレーしていますけど、
それにしても今年は特別な年ですからね。

特別な思いでプレーしていると思います。

横浜の村田なんか、
とにかくすごい全力疾走をしていますよ。

極限までやっている感じで、
その姿は感動を覚えますね。

走る姿というのは、
全力プレーというものを一番わかりやすく表現できるんです。

バッティングやピッチングで全力を表現するというのは、
全力で走るという動作に比べて難しいですよ。

春のセンバツでも東北高校の全力疾走が感動を呼びましたけど、
そういう必死に走る姿が多く見られて、
ファンの方々には良いプレーを見せられていると思います。

でもその反面、
ケガも多くなってしまっているのが少し残念ですね。

さてここからはセ・パ両リーグをそれぞれ見ていきたいと思います。

セ・リーグはどうも混戦になりそうですね。

前半はヤクルトが快調に飛ばしていましたけど、
チーム全体が疲れてしまっていますよ。

投打共に疲労困ぱいです。

今年のヤクルトはオールスターに8人が出場しました。

私も初めてオールスターに選ばれた年は、
後半戦がムチャクチャしんどかったのを覚えています。

特に今年はオールスターが3試合、
しかも名古屋、
千葉、
仙台と移動日なしでの移動が続き、
千葉と仙台はデーゲーム、
そして一日空けただけですぐ後半戦でしたから、
これはしんどいですよ。

ヤクルトは遠からず失速すると思います。

ここまで頑張ってきた石川や館山も疲れていますし、
バーネットや林昌勇といったリリーフ陣もキレがなくなってきました。

春先打ちまくって攻撃の軸だったバレンティンも復調の兆しが見えません。

では対抗はどこかと言うと、
やはり前評判の高かった巨人と阪神になりますね。

特に巨人は打撃陣の復調が顕著で、
高橋由伸・小笠原・阿部という左の3枚と、
ラミレスを加えた4人が当たってきました。

若手の藤村も盗塁トップを独走していて、
成長著しいです。


カープも見逃してはいけませんよ。

これまでは8回、9回にひっくり返されるという試合も多かったんですけど、
甲子園のスターだった今村が素晴らしいセットアッパーになりましたし、
何と言ってもサファテですよ。

カープの歴史の中でも、
彼はナンバーワンの外国人選手ですね。

モノが違います。

広島の街では、
サファテが出てくればもう大丈夫という雰囲気で試合を見ておりますよ。



中日は厳しい戦いが続いていますね。

投手陣は文句なく素晴らしいですけど、
とにかく打てません。

8月9日からの阪神との3連戦では勝ち越しました。

勝ち越すためには最低でも2点必要です。

で、中日が何点取ったかというと、2点ですよ。

1対0が2試合。

それで勝てるのもすごいと思いますけどね。

でも、これでは長持ちしません。

今年は森野と和田が不調で、
森野は7月の月間MVPを取ったり一時期復調しましたけど、
この上にブランコが負傷、
グスマンが誤算で外国人バッターの計算が立ちませんでした。

中日はこれまでもタイロン・ウッズであるとか、
外国人のホームランバッターに頼るところが割合大きかったので、
森野や和田以上にブランコとグスマンの誤算が痛いと私は思います。

もうこうなると、
中日の不振は一過性のものではないでしょう。

ズバリ言いますよ。

中日の今年の浮上はありません。

中日ファンの方には申し訳ないと思いますけどね、
1つぐらい何かズバリと言わなきゃいけないでしょうしね。


■パ・リーグではソフトバンク有利か



混戦模様になりつつあるセ・リーグとは違って、
パ・リーグは2強の争いですね。

その2強にクライマックスシリーズで挑むチームがどこになるか、
これは見応えがありそうです。


昨年はロッテが3位からの下剋上を果たしましたし、
力のあるチームが多いので面白いですよ。

今のところ西武が最下位にいますけど、
先発もいるし打力もあるチームですからね。


きっかけ1つでどうなるかわかりません。


とはいえ、ソフトバンクと日本ハムのマッチレースの行方が
一番の見どころになるのは間違いありませんね。

ソフトバンクはキャプテンの小久保がケガをして少し心配しましたが、
松中がここ数年では一番と言っていい成績を残して引っ張っています。


 見逃せないのは、キャッチャーの細川ですよ。FAでやって来て、何とかしてチームの力になろうという気持ちが前面に出ています。あごにデッドボールを受けて4針縫っても試合に出続けて、必死にボールに食らいついて送りバントをしたりね。気持ちのある選手です。

先日、ソフトバンクの秋山監督のお母さんが亡くなられました。


秋山監督と言えば高校時代から現役時代まで、
母親との心温まるエピソードが数多く知られていて、
秋山監督は一刻も早くお母さんの元に駆けつけたかったと思います。

でも、秋山監督は試合を優先して、
お母さんに勝利と優勝を届けることを選びました。


これには秋山監督の大将としての器を感じましたよ。


この姿を見て、
選手たちも「監督のために」と奮い立つんじゃないかと私は思います。


この秋山監督の気持ちの力で、
ソフトバンクが日本ハムとのレースを制するんじゃないでしょうか。

さて、後半戦はどうなるんでしょうか。


努力した人が成功するとは限らないけど、
成功した人は人一倍努力していると言います。

神様は乗り越えられない試練を与えないものです。

この試練を努力で乗り越えて、
栄冠を勝ち取るチームがどこなのか、
みなさんと一緒に見守っていきたいと思います。


今回は第1回ということで球界全体のお話でしたが、
次回からは「これは」という選手のお話や、
みなさんの疑問などにもお答えしたいと思ってます。

聞きたいことがあったらぜひ、野球博士の達川に聞いてください!



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