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短歌点コミュの短歌点860△お題「家系」

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短歌点855△お題「手紙」よりバトンを受け取りました。
今回のお題は「家系」です。

読みは「かけい」で、「家の系統。ちすじ。血統。」といった意味で使用して下さい。
「家系ラーメン」、「作家系アニメ」等の使い方はNGとします。

あまり馴染みのない言葉という気もしますが、お盆を控えたこの時期、family history を考えてみるのもいいかな?と設定しました。いろんな家族が集うと嬉しいです。よろしくお願いします。

ルール

1:出題者が、お題を出します。
2:お題は、何でもありで面白そうなもの。50題以前に出されたものであれば、既出のお題でもOKです。
3:出題者じゃない人はお題を詠み込んだ短歌を書き込みます。(一人一首のみ)
4:一週間以後、出題者が(独断で)もっとも素晴らしいと思った短歌を1つ選び、その選出理由を書き込みます。
5:次のお題は、最優秀短歌をつくった人が出すことになります。(新トピックの番号は「自分が選ばれたトピック番号+5」)
6:その後は、みんなでワイワイ感想をかわします。

※2012年4月17日一部改定
(基本ルールに「特定の単語文字列を指定してください」を加筆)

コメント(47)

希死念慮ついてきよるが無視しちょるどの道うちぁ癌家系じゃし
家系図の早くに消えしワカという名前の下に夢の家族を
海原を渡るに幼きその尾羽家系と曳きて帰り来よ汝

汝:なれ
お盆も過ぎ、高校野球も終わり、8月も残り1週間ほどとなりました。

締め切りを8月28日とします。
投稿がまだの方、修正されたい方、よろしくお願いします。
自殺者がいる家系だと妹が嫁に行けなくなるからやめろ
砂の家系ゆえにあなたは欠ける月 海と呼ばれる闇をいだきて
「そういった家系でもないし」
紺色のシフォンブラウスくぐらせる指
それでは締め切ります。
投歌、ありがとうございました。

評と選歌に入ります。しばらくお待ちください。
>>[1]

胸はれとおやじは語る得々と先祖代々薄毛の家系

「おやじ」は、もう年齢は関係なく、でん、と構えていて、薄毛を達観している感じさえします。「得々」が効果的で、得意気以上に、自信満々とか、満面の笑みとか余裕綽々なイメージです。

一方、作中主体の年齢と「薄毛」のイメージによって、印象が変わってくるように思いました。でも、お盆のころのお歌という点も加味して、若者が都会から帰省した感覚で読みました。


「なあ、俺も年取ったら、親父みたいに禿げてくんかな?」
「なんだ?そんなこと心配してるのか?あったりめぇじゃねぇか。うちは、先祖代々薄毛の家系なんだぞ。髪は薄くても、情に厚く、寿命も長いときてるんだ。夫婦は円満、八十になる爺ちゃんも現役でうまい米を作っているだろ。それにだなぁ、(…中略)。もっと喜べ!胸をはれ!」
「そりゃ、そうかも知んないけどさ、(彼女が薄毛を気にしてると言える雰囲気じゃないな…)もごもご・・・」

胸はれとおやじは語る得々と先祖代々薄毛の家系

そんな感じに読みました。
>>[2]

家系図に黒点いつくかありまして暗渠も海につながっている

ここでの「海」は、現代=家系図の行き着いた先と読みました。「黒点」と「暗渠」の読み方がポイントになりそうです。まず、二通りの読みに絞りました。
・誰にも言えない黒い歴史が脈々とつながって今があるのだから、家系を隠せ、目立つことはするな。
・人目につかず上手く逃げ道を見つけて今の家族、親族の繁栄があるのだ、家系に誇りを持って生きろ。

後者の意味に取りました。
無残な死、人に語れない死を「黒点」。家系を遡れば、不遇な時代を耐え忍んで、今があることがわかる。それが「暗渠」そして、現在に加えて世界という意味を含めた「海」…。
去年、世界文化遺産に登録された長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の家系を詠み込んだのではと思いました。

違っていたら、ごめんさない。
>>[3]

家系図にまとわりついた朝顔をほどけば吾は天子の子なり

「朝顔」をどう捉えたらよいかに悩みましたが、「吾は天子の子なり」と高らかに宣言する尊大さは、かなりナルシストな印象です。
それほどまでに、自分を高評価する一方で、足元にまとわりつく朝顔をほどくこともできない無力さ。否、捨て去ってもいい家系の中にある朝顔の花だけは愛でたいのかも。それをほどくことなどいとも簡単なのだが、弱々しくも健気に咲いているから、ほどかないままにしてやっているだけなのだ。

「朝顔」は、家系の中に愛でたい誰かがいることを示してるのかなぁ?
もしかして、それは妹?
と思ったときに、一瞬、宮沢賢治を連想しましたが、妹思いであっても、お歌ほど自己陶酔する人物とは大きく違うなあ。或いは、太宰治なら、家系は嫌っていたようだし、尊大さもあるけれど、朝顔はなんだろう?とか。ああ、そういえば以前「エゴン・シーレ」で官能の世界を示唆していたから、朝顔もそれに関係するのかも・・・とか、とか。

すみません、いろいろ思考しましたが、力不足で読みきれていません。
>>[11]

希死念慮ついてきよるが無視しちょるどの道うちぁ癌家系じゃし

作中主体が「親父」っぽいですが、人生を自らの家系と絡めて達観している感じがあります。

気になるのは、お歌が詠まれたのが、どんな場所、どんな相手だったかです。その部分の手掛かりが得られず、どこかぼんやりした夢の中での言葉のようにも思えます。ぼそっとした吐露なのか、自分への開き直りなのか、相手への慰めなのか。
何だか、[1] 団長さんのお歌と通じるものも感じました。[1]では「得々と」した語りを聞かされましたが、聞きたかったのは[11]カニパンさんのお歌のような、訥々とした語りだったかも。

もう一つ、気になったのは、「広島弁」らしき口調と「癌」。どこまでの信憑性があるかは疑問ですが、広島は癌の発生率が高いという話を聞いたことがあります。しかし、それは早期発見率が高く、がん死亡率改善度1位“であり、がんにかかっても死なない”県であるという話とセットでした。それが「無視しちょる」効果なのかどうかは不明ですが、お歌には、更に深いメッセージ(ひょっとして「ハンサムの日」への返歌?)があるようにも思いました。

う〜ん、読み切れません。
でも、読み切れないものの、その向こうに何かあるようで、気になってしまうお歌です。
>>[12]

家系図の早くに消えしワカという名前の下に夢の家族を

家系図にワカという名前で終わる分岐を見つけたのでしょうか。その家系図は、作中主体自身のものなのか、別の家の家系図なのか。その名の下に家族が続くのであれば、どんな家族であったろうと思いを馳せる−−。

そんな表層のイメージの下で、ここでの家系図は実在する家系図ではなく、りりる♪さんの中の詠んできた短歌の系譜たる「歌系図」、ではないかと勝手に想像しています。ワカの名前の下に続く家族とは、りりる♪さんがこれから作るであろうお歌。ワカの分岐の他には「ショクギレ」「ブンゴ」「トウチ」「オウイン」などがあり、それらにはすでに家族(短歌作品)があるが「ワカ」とう分岐の先にはまだ何もなく放置されたまま。そこに家族(短歌作品)を書き連ねたい−−。

すみません、評にも感想にもならない単なる邪推かもしれません。
失礼しました。
>>[13]

海原を渡るに幼きその尾羽家系と曳きて帰り来よ汝


私の思い違いだったとしても、許してください。

> 産んだのか産んでしまったか土の巣に燕は十個の卵を抱く

> 仕事場の工場内に巣をつくって抱卵している燕の卵、昨日どうやら無事孵化したようです。

を思い出しました。
燕の家系。
そこに「渡り鳥」という宿命が伴うが故に、一度は去るもののまた帰ってくるという期待ができる。

家系とは宿命であって、過去に縛られるものという暗いイメージが私にはありましたが、このお歌は、家系は未来を指し示してくれる明るいイメージを持たせてくれました。

海を渡る幼き燕にとって、家系(宿命)は背負わされるものではなく、背中を押してくれるものでもあるのですね。それを見送る者にとって、燕の家系は帰って来る約束でもあるのですね。目から鱗でした。
>>[16]

自殺者がいる家系だと妹が嫁に行けなくなるからやめろ

映画『七人の侍』に、侍を村に呼んだら娘が手篭めにされると思い込み、無理やり娘の髪を切って男装させる親が描かれています。初見、それが思い浮かびました。その部分、成人前に観た感想と、40代頃に観た感想とが大きく違うのです。

お歌には、一見、ひどく身勝手ではあるけれど、切り捨てづらい身内の願いも存在します。身内とは多分、父親。長男が長女に言っているなどの可能性は残りますが、家系を口にするとなると親っぽいです。

自殺者がいる家系と身内になれば、自分の家系も自殺者のいる家系になってしまう。それを差別だ偏見だという人もいるだろうが、そんなのは建前であって、いざ自分のことになるとなれば話は違う。当のお前はそれでいいだろうが、私やお前の妹の立場も考えろ。

真の当事者の思いを無視して、勝手に一番の当事者面をして、なんとも理不尽な話を押し通してしまう哀れ。家系とは長いものであるがゆえ、巻いてしまおうとするのでしょうね。
>>[17]

砂の家系ゆえにあなたは欠ける月 海と呼ばれる闇をいだきて

「砂」と「海」、「月」と「闇」の対比が効いていて、初見、月夜の砂浜が浮かびました。
でも、一つ一つの意味を捉えようとすると、それが霧散してしまいます。

砂の家系とは?欠ける月にたとえられるあなたとは?ここでの海とは?、闇とは?

ここから先は、勝手な想像です。
砂の家系とは、人の幸せの何もかも吸い取ってしまう。
あなたは、闇夜を照らしてくれる月だけれども、砂の家系相手には欠けていく運命だろう。
今は月明かりで海が美しく照らされているけれど、月が欠けていけばやがて海は闇に閉ざされ恐怖に覆われてしまうだろう。

転じて、こんなわがままな私をあなたは好きでいてくれるけれど、きっとそれはいつまでも続かない。今は美しく見える二人の未来も、そのうち闇に覆われて何も見えなくなってしまうだろう。

自分のこれまでの境遇を嘆き、ささやかな幸せにある今にあっても、これから先を悲観してしまう心情と読みました。
>>[18]

「そういった家系でもないし」
紺色のシフォンブラウスくぐらせる指

50半ばのおじさんである私に「シフォンブラウス」?!いきなりのハードルの高さに一瞬たじろぎましたが、思わぬ言葉の読み解きも「短歌点」ならではと、私なりに挑んでみました。

このお歌で、一番のポイントは「シフォンブラウス」のはず。
ネット検索で見つけた「薄手で柔らかく、透け感もある春夏婦人服商品向けの平織物(もともとは絹織物扱い)。」との解説を見つけました。よし、このイメージで進めてみます。

って、あれ?2句切れの上で、改行?この改行は、「 」の台詞を言った人と、指の主とが違うという意味でしょうか?それとも、同じ人だけれど考えが大きく変わったという意味でしょうか?何となくですが、後者の立場で進めます。


「ねね、シフォンブラウスでイメチェンするのも、いいんじゃない?」
「えぇ?そんな透け感のある服は無理よ。」
「いっそ、健康的にノースリーブもいいかも。」
「それは絶対無理。刺激強過ぎ。」
「う〜ん、でも少しは肌を見せた方が注目度は上がるんだけどなあ。」
「生肌なんて、お母さんが許すはずないわ。」
「じゃあ、やっぱりシフォンブラウスよ。彼の気を惹きたいんでしょ。ちょっとくらい冒険しないと、彼の視界にも入らないわよ。」
ん〜、どうしよう。いつも母からは肌を露出をしないように言われている。でも、少しは彼の気を惹く努力もしないと、私に気づいてさえもらえないかも。
「色は、白?ピンクにする?いつも暗い色ばかりなんだもの。明るい色で透け感出して、アピールよ!」

「そういった家系でもないし」
紺色のシフォンブラウスくぐらせる指

いかがでしょう。明るい色のシフォンブラウスには抵抗があるけれど、地味な色ならありかな〜?なんて考えてる感じに読んでみました。
これまで全然意識することなくいた言葉への挑戦が、逆に楽しかったです。結果、りなさんの意図するところと全然違っていたらごめんなさい。
選歌対象は9首でした。


[お気に入り]

希死念慮ついてきよるが無視しちょるどの道うちぁ癌家系じゃし (カニパンさん)

「そういった家系でもないし」
紺色のシフォンブラウスくぐらせる指  (りなさん)


<< 最優秀 >>

海原を渡るに幼きその尾羽家系と曳きて帰り来よ汝  (きくさん)

この世に生を受けた命が時間を経て、家系を継ぐ者となった喜びと期待が伝わってくるように思えて、感動しました。
このお歌を最優秀とします。

きくさん、バトンを宜しくお願いします。
あとがき

お題を出し、評とも感想とも着かない文章を沿え、選歌をするのがこれで3度になりました。

作者を意識せず、単に作品だけを評価するのが本来の形かも知れません。でも、ここ短歌点に戻ってきて、1年と少しになり、少なくない作者について、前知識ができました。それは、人のイメージに繋がるものでもあり、同時にお歌で扱う言葉へのイメージにも繋がるのだと気づきました。今の私には、どうしても切り離せないもののようです。

例えるなら、石川啄木の詠む「海」と、サザンオールスターズの歌う「海」とが、同じ海にならないように、それぞれの作者が使う同じ言葉も同じものではないと思うようになりました。また、啄木の詠む「海」を読み解こうとするほどに、啄木の世界観や、生き様に近づいていくのは必然のことなのでしょう。

私が、以前のお題「凧」や「燕」では見えなかった歌意の奥が、今回少しだけ深く見えた気がするのは(もっとも、それさえ勝手な思い込みかも知れませんが)、短歌に詳しくなったというより、ここに集う皆さんに少しだけ深く知ることができたからかも知れません。或いは、単に私が図々しくなっただけかも知れません。

でも、それはそれで、ここ短歌点で、皆さんが自分を出してくれているからであり、私の図々しさを受け止めてくれているからだと思います。ここに集う皆さんの見せてくれる世界を固定して考えてしまわぬよう、また、私の図々しさに胡坐をかいてしまわぬよう、各お歌を読み解いたつもりでいますが、失礼があったらお許しください。

それでは、YY(ワイワイ)の方も宜しくお願いします。
>>[29]
おはようございます。
ご講評ご選歌お疲れ様でした。
拙歌を最優秀歌に選んで下さってとてもとても嬉しいです。
姉を詠めた叔母を詠めた父を詠めた母を詠めた、そして鳥を詠めました。
拙いのですけれど短歌を詠む術を知って良かったと思えるのは、思いを籠めた一首を詠みあげられた時。
そして、この短歌はご評文冒頭に挙げて下さっている通り、チビちゃんと呼んでいたあの子燕を思って詠みました。
自分が籠めた思いを余すところなく、いえ、それ以上を感じとって下さった評文に、読みながら泣けました。
ありがとうございます。




ごじょうさん、お疲れ様でした。
シフォンブラウスをもう手にとるかのような、なめらかな会話のやり取りに、驚きました!
実は背徳の男女のシーンや、お葬式でなにを着るかなどの漠然としたイメージで詠ませていただきました。
お気にいりに選んでいただき恐縮です。


きくさん、最優秀おめでとうございます。
ごじょうさんがおっしゃっていたように、「家系」には少し重苦しいイメージがあったのですが、きくさんのお歌で、勇気が溢れる言葉なのだなぁと感じました。

わたしのお気に入りはノコギリオトコさんの歌でした。
「朝顔をほどけば」という表現が好きでした。美しいと思いました。
夏の終わりですが、朝顔が近所に残っており見るたびに浮かびます。
>>[31]
コメントありがとうございます。お返事遅くなりました。

> 劉備玄徳をモチーフに詠んだ歌
これはわかりませんでした。

> 朝顔…、夜明けに咲く花なので、
朝顔一つでも、思いつくことは違ってきますね。夜明けに咲くことが真っ先に連想されていたら、私の読みも違っていたろうなと思います。

> エゴンシーレ
「凧」のトピで、勉強させていただきましたから。多分、他のことを忘れてもこれは忘れない気がするくらい印象に残っています。
>>[32]
コメントありがとうございます。お返事遅くなりました。

> チビちゃん
名前もつけられていたのですね。飛び立つまで、ずいぶん日々気にされていたことと思います。「燕」のトピでお歌を読ませていただいたこと、他のトピでの一文に気づいたことが、伏線になりました。もし、それらと無縁なままでいたら、もっと浅い読みになったと思います。きくさんの思いの強さに気づけなかったでしょう。

「無意味な過去は無い。ただ過去の意味を知らないだけだ」誰かのそんな言葉に頷きながら読めたこと、私にとっても収穫になりました。

こちらこそ、過分な評価をいただき恐縮です。
>>[33]
コメントありがとうございます。お返事遅くなりました。

> 背徳の男女のシーンや、お葬式で
あら、そちらでしたか。全然読みの方向が違っていましたね。
でも、会話風にした読みを受け入れてもらえたようで良かったです。

今回「シフォンブラウス」、美味しくいただきました。今までに触れたことのない言葉と接することができて楽しかったです。
>>[34]
コメントありがとうございます。お返事遅くなりました。

> 人があって作品がある、だけれど
> はじめに作品ありき、だ。
そうですね。作品は人の思いがあって作られるのですから、作者の生い立ちや考え方が重要になることは自明のこと。でも、それは、作品に触れた後で考えることであって、先入観や前知識から見るのは違うと思いました。

料理でもそうですよね。まず、食べてどう思うか。食べない内にあれこれ考えていれば、鮮度も味も落ちてしまいます。たこ焼きは、ほひほひしながら食べるからのたこ焼きなのであって、使ってるタコや鰹節だどうだこうだと考えて、冷え切ったたこ焼きを食べてから語るものではないはずです。

もちろん、短歌では時間をおいてまた読み返せば、また違う感覚になることはありますから、後から楽しむこともできます。でも、その時も、ひとまず時間が経った後の自分の感覚で読むことから始まると思うのです。
昔のたこ焼きがおいしかったからといって、何年も置いておいたたこ焼きを食べる人はいません。お腹もおかしくなりそうですもん。何年もたった後でも、できたてのたこ焼きを食べて、昔と今を考えるはず。あら?ちょっと意味不明ですかね?

簡単に言えば、常に新鮮な気持ちで作品に向かうのがいいのではないかということです。だからまずは、そのときそのときの自分の読みをして、その後で、知識や経験を関連付けていくべきもののように思ったのでした。
そう言えば、お題を「家系」にしたことについて、あまり触れてなかったですね。
誰が言ったか「全ての過去があって今がある」の言葉や、某テレビ局のfamily history という番組を見て、家族の過去を肯定的にとらえられる機会になれると良いかなと思ったのです。

実は「家系」のお題、少し難しいかなという思いもありました。冷静に考えれば、なかなか順風満帆という家系は無いように思います。でも、皆さんのお歌には、そうしたネガティブなものを抱えつつも、前を向くといった作品が多かったように感じられました。自己満足かもしれませんが、出して良かったなと思います。

たくさんのお歌の投稿、ありがとうございました。
>>[42]
> 助言いただければ幸いです。
何分、私に助言のできる歌力にないと思いつつ、せっかくの機会と勉強させていただきました。別トピ 短歌点830△お題「凧」に書いています。

別トピ 短歌点830△お題「凧」の糸の代わりにリンクです。
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=454733&id=88005684
>>[24]  お礼がおくれて申しわけありません。選歌、歌評、ありがとうございました。
 拙歌は、ストレートに、心情を読みすぎたなぁと気づきました。それでいて、わかりづらい。
 それが、わかっただけでも、つくって、投稿できてよかったです。こじょうさんのトピは、いろんな文化や視点に広がりつつ、短歌創造へのそれぞれの思索や意欲を引き出してくれます。ありがとうございました。
好きだった歌です。

海原を渡るに幼きその尾羽家系を曳きて帰り来よ汝

スキル的にもハイグレードで、巧みな歌は、読み手を悩ませない、歌意が鮮やかに伝わって来るんだなぁ、とわかります。海原を渡る、から始まって、尾羽から家系を曳きて、帰り、と一本の線が、さあーっときれいに引かれていく。こめられた思いがまた、生きとし生けるものへの慈しみがあって、いいですよね。
自殺者がいる家系だと妹が嫁に行けなくなるからやめろ

あえて、たんたんと歌われていますが、内容は主体か、客体が、命を断つか踏みとどまるかの、瀬戸際にあります。やや投げやり、疲れた口調にも思え、追い込まれたひとと何とか支えようとするひとの苦しい、葛藤の歳月が、重みを持って、感じられます。
 これは、自ら命を絶とう、と思わざるおえないほど、追い詰められている誰かに、その苦しみをよく理解しながら、より健全な立場にあるひとが、「自分のことだけ考えたら、真っ暗でも、きみの大事な誰か、たとえば妹、のことを考えてごらん。きみがやろうとしてることは、本当に解決になるかな。」と、最後の切り札としてかけた言葉でしょうか。

最初に、主体か客体か、と書きました。が、わたしは、一読して、あぁ、これは、主体が、自分で自分に言ってるんだなぁと理解しました。すごーく追い込まれたひとと、話しをすると、みんなある独特な優しさがあって、わたしは心が震えるのです。が、この歌もそれ。本当に追い込まれて、自ら命を絶とうと願わざるおえないひとが、自分以外の誰かを思いやって、生きる地獄の苦しみに、自分を引き留めること。これって、かんたんなことでは、ないですよね。
 この歌のむづかしいところは、誰か誰に、がまったく読み手にまかされているところでしょうか。
 それでも、わたしは、へたに説明的描写をいれるよりは、凄みのあるこの「やめろ」と諭す言葉だけ、であえて歌いきった、このやり方で、この歌は成功していると思います。
 いまその葛藤のさなかにあるひとにだけ、そっと開かれる手紙、みたい。
砂の家系ゆえにあなたは欠ける月 海と呼ばれる闇をいだきて
  
天体の月そのものを描写しながら、それ以上の何かを歌っていると、わかる。月のことを描写しながら、ひとの心の不確かさを歌う。人間の身体は、命を生み出すものでありながら、刻々と死にも向かっている。砂時計のように。
 作りとして、イメージだけで、つかみどころがない、ので、この比喩表現に読者のイマジネーションが上手く乗り、そのひとなりのドラマ、物語が生まれるかが、鍵でしょうか。わたしは、ごじょうさんの物語、ひとつの現代を生きる女性の物語として完成していると思いました。
 皆さん、素敵でした。

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