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エリザベス1世あれこれコミュの10)義兄

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1553年、メアリ1世即位。
37歳でした。

もともと結婚願望が強かった、と言われています。
女王は結婚して夫たる王を持たないと完ぺきでない、と考えていたとか。

世継ぎのこともあったでしょう。
弟、エドワード6世の死後にごたごたがあった理由は、
何よりも弟の血を受け継いだ世継ぎがいなかったからだ、
自分に世継ぎがいなければ同じように国が乱れるに違いない、と
考えるのは当然です。

もし自分が世継ぎを残さないで死ねば?
おそらく、父王ヘンリー8世の遺言どおり、
妹のエリザベスが王位につくでしょう。
「プロテスタント」のエリザベスです。
やっと王位について、イングランドをカソリックの国に戻そうと思った矢先です。
自分より10歳以上も若くて健康な妹は、早死にする可能性もありません。

結婚相手の候補者は何人かいたそうです。
国内なら、ヘンリー8世のいとこの子どもにあたるエドワード・コートニー。
メアリとは幼馴染(エリザベスとも知り合い)でしたが、
父親がヘンリー8世とアン・ブーリンとの結婚に反対して投獄、処刑されたあと、
気の毒にもずっとロンドン塔(牢獄)住まいのままでした。
メアリ即位時の恩赦で放免されましたが、長い牢獄生活がたたって
世間知らずの素直な、「女王の夫」にふさわしい青年に成長していたようです。

このイングランド議会の思惑は、メアリの理想ではなかったようです。
素直で自分のいいなりの夫はいやだったんでしょうね。

メアリが、誰か夫を世話してほしい、と相談した相手は
神聖ローマ帝国皇帝、カール5世でした。
国内のプロテスタント対策(根絶やし)と隣国フランスとの戦いにさんざん苦労してきた皇帝は
このふたつの問題を一気に解決する方法を考えつきます。

自分の息子フェリペ、当時はスペイン摂政で次期スペイン国王のフェリペと、
イングランド女王を結婚させてしまえばいい。

カソリック国のスペインと縁組すれば、イングランドの再カソリック化に加速がつく。
自国内のプロテスタントも大きな後ろ盾を失うだろう。
さらに、イングランドとスペインが組めば相当な国力になり、
神聖ローマ帝国にとってフランスは敵ではなくなる。

フランスの王太子フランソワは、このときスコットランド王女メアリと婚約していました。
イングランドと自分が組めば、スコットランドに侵攻してフランスにひと泡ふかせてやれる、
というもくろみもあったようです。

メアリにしてみれば、スペインは自分の母親の出身国です
そこの次期王様でカソリック教徒である夫に、文句があるはずはありません。

肖像画で見ても、当時26歳のフェリペはなかなかハンサムです。
「お固い」メアリ女王は、他の条件がなくても、一目で恋してしまったかも知れません。

この結婚が、イングランドに大波乱を引き起こすのですから皮肉です。

コメント(3)

映画「エリザベス」では、フェリペ役の俳優さんが
あんまりぱっとしませんでしたね。
少ししか出なかったし。
続編のフェリペは素敵でしたけど。

メアリはその夫とずっと手をつないで(確か)いて
「ぞっこん」を絵にかいたようだった、と記憶しています。

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